9月5日(金)の記 まどうほし まどうひと (2025/09/09)
まどうほし まどうひと ブラジルにて
なぜ、惑星は惑星というのか? そもそも、惑星とはなにか?
こんなこと、ふつうの人はあまりというか、ぜんぜん気にならないのでしょうか?
検索すると…
「惑星」という名前は、もともとは天球上をさまようように動く光の点という特徴だけから「惑う星」を意味して使われた。 https://www.nao.ac.jp/faq/a0508.html …だそうです。 これ以上は僕には理解がむずかしいので、この辺で。
明日は、在サンパウロの知人が日本から迎える人たちの市内中心部案内を仰せつかっている。 そのロケハンで、セントロ:市内中心部へ。
ロケハンメインの場所の前に…、 カテドラルの脇の古本屋に入ってみる。 なかなかの奥行。 ひと通り見て、また店頭を見る。 『SOLARIS』のDVDがあるではないか。
どうせ値が張るだろうから、値段を聞くだけヤボかな。 が、思い切って店員に声をかけて、ショーウインドウから取り出してもらう。
僕にとって限界の額を下回る値段。 しかも、未開封だ。 買い。
衝撃のロケハン、近くの大衆飯屋での昼食を経て、帰宅。 このDVD、なんと二枚組ではないか。 本編一枚と、特典映像!
邦題『惑星ソラリス』。 タルコフスキー監督の方。 とにかく映画を10本あげろと言われたら、おそらく入れるだろう。 西暦1972年製作、日本での公開は1977年。
ということは僕が最初に観たのは大学に入ってからか。 すでにバッハの音楽を嗜好し始めていた時期。 バッハの曲を用いた傑作映画としても、筆頭。
日本では手ごろな値段のソフトがなく、ポルトガル語字幕では理解が追い付かないだろうから、しばらくご無沙汰していた。
購入したのは西暦2015年のリマスター版だが、字幕はポルトガル語のみか。 字幕の「読み」ならいまだに英語の方が理解がラクなのだが。
帰宅後、さっそく鑑賞。 ディテールは忘れているか、理解が追い付いていなかったところが多い。
これは、すごい。
伝説の、日本の首都高速での撮影シーン。
かつては僕にも陳腐に思えたのだが… いまでは、イメージ的、映画的に身震いするほど。
先日、再鑑賞した『コヤニスカッティ』とは真逆だ。
身近な人の死をどう受け入れるか、というテーマが沁みる。
字幕のなかに「神」という言葉はなかったように思うのだが、きわめて宗教的な映画ではないだろうか。 バッハ愛好者でもあったタルコフスキーが選んだのはバッハのコラール、BWV639。 これにはいろいろな邦訳があり、「惑曲」といったところだが、「主イエスよ、私はあなたを呼ぶ」というのがわかりやすいと思う。
タルコフスキーとともに、バッハを聴き、主イエスを呼んでみよう。
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