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10月17日(金)の記 出会いの一例 (2025/10/25)
出会いの一例 ブラジルにて
日本の公的機関に提出する書類の件で。 これまでは、こちらの領事館に出向いて入手した証明書を郵送するのが原則だった。
日本から送られてきた書類に電子書類での提出も可、とあった。 今後のことも考えて、それにトライしてみる。 その申請と入手に数日かかった。
昨日それを日本に電子提出しようとして、ひっかかった。 先方のリンクを見ても不可解なことばかり。 なにがカンタンだ。 けっきょくお手上げ。
というわけで、今日はサンパウロ総領事館に出頭。 同じ手続きでやってきたとみられる老人の大声での窓口とのやり取りが聞こえてくる。 齢90だという老人は、この足で入手した書類を郵便局で投函するという。 窓口のスタッフが最寄りの郵便局の場所と行き方を説明する。
僕の方の紙書類入手が終わり、先ほどの老人を追う。 ビルから出ようとしているところで追いついた。 いかにも怪しいが、先ほどのやり取りが聞こえてしまったこと、よろしければ郵便局までお付き合いすることを伝える。
すんなりと受け入れてもらった。 出身地をうかがうと、北海道の由。 なんと拙作『消えた炭鉱離職者を追って サンパウロ編』のキーパーソンのことをよく知っているという。 老人はそのキーパーソンが拙作中で言及されている方の子息だった。
話は尽きないが、僕の方はこの足で始まったばかりのサンパウロ国際映画祭の一本を見ておきたい。
郵便局を最優先ラインで済ませて、最寄りの地下鉄駅までお供してから、映画館へと走る。
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