|
10月19日(日)の記 海岸山脈裏街道を行く (2025/10/26)
海岸山脈裏街道を行く ブラジルにて
今日はサンパウロ近郊にあるスザノ金剛寺の開山七十周年記念法要が執り行われる。
このお寺は南米の真言宗の総本山であり、拙作『アマゾンの読経』に登場する。 伊豆大島冨士見観音の妹分であるブラジル冨士見観音が境内にまつられている。 出・伊豆大島を決行した藤川真弘師は、この妹観音を開眼させたのちにアマゾンで消息を絶った。
さてこの寺まで車で行くのは僕には容易ではない。 そうか、交通量の多い山道でかつてエンコしたのがトラウマになっているのかも。
先日の身内の法要では途中の料金所で十分以上の渋滞というアプリにない状況が発生、危うく遅れるところだった。
今日はアプリでも優先してくる南側のルートをとってみる… これがアプリがあっても混乱しそうなハードルだった。 ひとつまちがえたら、時間に間に合わなかったろう。
見事なまでのファヴェーラ(スラム)地帯から倒木放置の山道まで、しかも雨。
昨日はサンパウロ国際映画祭でケニア系スイス人の監督したSF映画を見た。 この映画のスチール写真は宮崎駿テイストの廃墟を背景にしていて、これに惹かれた。
本編では未来の地球が舞台とされているが、この廃墟都市がなんとも薄っぺらいハリボテCDで興ざめた。
未知の雨道を運転中のため、視界の脇に入った程度だったが…、 山の斜面にヴィジュアルにあっぱれといいたいファヴェーラ群が築かれていた。 実際にブラジル海岸山脈に築かれているファヴェーラ群の方が、昨日の映画をはるかにしのぐインパクトあり。
…あれはうつつだったのだろうか。
|