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10月27日(月)の記 生きる者の記録 (2025/11/07)
生きる者の記録 日本にて
山形寒河江を出て、秋田の玉川温泉に向かう。
田沢湖駅からのバスが冬季運行時間に代わり、予約をした宿の「玉川温泉」とバス停の「玉川温泉」の関係など不安が残る。
いちばんの不安は翌日、玉川温泉から岩手釜石まで無事移動できるかどうか。
玉川温泉を意識したのは、毎日新聞記者だった佐藤健さんの遺著『生きる者の記録』。 検索してみると、佐藤さんは西暦2002年にこの連載をはじめ、12月に60歳で亡くなっていた。
佐藤さんはわが師匠・牛山純一のお気に入りの新聞記者のひとりで、日本映像記録センターでの忘年会等に招待されていたと記憶する。 当時、ペーペーだった僕はお話しするような機会はなかった。
末期ガンと診断された佐藤さんは、同じ境遇の人たちが救いを求める秋田の玉川温泉を取材する。 鬼気迫るお仕事だった。
その玉川温泉に、いつか行ってみたいと思っていた。
レジャーな豪華温泉とは趣を異にしていた。
日本最高レベルの強酸性泉。 入湯用の古眼鏡を用意して、指輪を外す。
大浴場には源泉100パーセントと50パーセントあり。 50にしておくが、体の切り傷にピリピリ電気のように染みてくる。
屋内の岩盤浴も体験してみる。 ときどき体位を変えないと火傷の危険があるという。 別料金で予約制、一回50分。 途中でうつらうつら。
地元の人同士の会話は聞き取りづらい。
食堂での地元の食材、郷土料理がうれしい。
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