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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2025/11/14)
11月1日(土)の記 『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』

11月1日(土)の記 『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』 (2025/11/13) 『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』
日本にて


今日の日中のメインは、大原美術館の鑑賞。
拙者は、二度目の訪問。
特に予習もせで。

ああ、これはここにあったのか!
『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』。
キリスト教の真髄のようなタイトル。

この絵は広島の美術館のミュージアムショップの絵ハガキで見て魅かれ、購入していた。
オリジナルは、ここにあったのか。

横幅11メートルという大作。
美術館本館の展示室の内側の梁の部分に展示されていた。
離れて見上げて鑑賞することになり、至近でディテールを味わえないのが残念。

大パノラマ、絵巻物の世界で、左から地獄、この世、天国の三場面が描かれているのだろう。
絵ハガキ以外にも、既視感あり。

そうだ、藤田嗣治。
フジタの、とくに戦争画だ。
年代からして、藤田がこの作品の影響を受けた可能性がありそうだ。

作者はベルギー人のレオン・フレデリック。
西暦1893年から1918年まで、25年の歳月を費やしたという。

この作品の実物を拝めただけでも、安くない「拝観料」の甲斐があったというもの。

美術館のあとは、美観地区にあるお気に入りの古書店・蟲文庫さんへ。
店主の田中美穂さんと再会。

さっそくフレデリックのこの作品の話をすると、まさしくツーカーだった。
田中さんはこの絵の題を書き留めてあったメモを取り出す。

日本語では古文漢文の授業のようにとっつきにくいが、英語だとけっこうわかりやすい。
『All Things Die, But All Will Be Resurrected Through God's Love』。

夕刻、倉敷駅から愛媛の伊予三島駅まで移動。
意外と近い。


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