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12月14日(日)の記 人間経済 (2025/12/18)
人間経済 ブラジルにて
日本の畏友・愛竹家の橋口博幸さんらの共著『トカラ諸島の人間経済』(リベラルアーツフォーラム 第2号)を読み耽る。 橋口さんと親交のある稲垣尚友さんのトカラ諸島・平島での積年の取り組みを紹介している。
稲垣さんの他の追随を許さないご活動は本人の著書で存じ上げていたが、この冊子では新たにダイナミックに紹介されている。
このタイトルにもある「人間経済」をひとことでいうと… これが、この本を新たにめくっても、検索してもむずかしい。
この本から、かいつまんでみると…
「労働力という自分の一部を売って」「稼いだおカネで他人からモノを買って」「その連鎖によって回るのが『市場経済』」。
いっぽう、人間関係があることで成り立ち、「主役はおカネではなく、ヒトである」のが『人間経済』だという。
この例がわかりやすいかも。 「スタバや学食でタダで飲食をすれば犯罪なのに、家で飲食をしてもお父さんやお母さんに料金を払う必要がないのはなぜだろうか。あなたと彼/彼女のあいだに家族という人間関係があるからだ。」
わが身に振り返って、いろいろと考える。
こうした「人間関係」にもとづく「人間経済」活動による莫大な「預貯金」を邪心から反故にしようとするのは「人道上」の由々しい犯罪だな。
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