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12月21日(日)の記 日曜午後の46億年 (2025/12/25)
日曜午後の46億年 ブラジルにて
ミネラルウオーターの給水、路上市での買い物などを午前中に終えて。
午後はうつらうつらしながら、読書。 藤井一至さん著『土と生命の46億年史』を読了。
藤井さんの本は、2冊目。 最初の『土 地球最後のナゾ』では僕がブラジルに移住したのちに注目されるようになっていた「黒ボク土」についても取り上げられている。
日本の黒土が、縄文時代の人たちの文化遺産とは。 アマゾン流域で注目されるテラ・プレッタとも重なって実に面白い。
僕が「ラテライト」として覚えてきたこっち(ブラジル)の赤土は、「オキシソル」というのか。 おさらいしなければ。
今度のは、かなり化学式が多くて、これには自分が付いていけないのが、情けない。 それでも、おおまかな地球と生物の歴史がイメージできた感じ。 僕:生物にとって、オシッコという仕組みの巧妙さ、偉大さを知る。
『土は生きている』というのも「ソラリス」の海に対峙するようで、しびれる。
僕が『すばらしい世界旅行』でアマゾンの先住民ヤノマモの人たちを紹介した「大アマゾンの泥ん子大将」を放送したのは、西暦1984年。
雨季の真っただ中、ヤノマモの子供たちが泥まみれになって遊ぶシーンを放送した。 と、モニター報告で「食事時にドロなどを見せるとは何事か」という子育て中の主婦だという方からのクレームをいただいた。
もう、この国はダメなのではないか、と思ったものだ。
あれから、40年以上。 こうした本に、ハードルの高くない新書で手が届くようになった。
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