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7月14日(火)の記 虫たちの恐山 (2026/07/19)
虫たちの恐山 ブラジルにて
午後、少し距離のある路上市まで出て。 野菜や果物、魚に鶏肉まで買ってしまう。 エコバッグの紐が切れないかと心配になる重量となった。
なんだか足も重い。 帰宅後、横になることにした。 かといって眠り込むわけではなく、とはいえ課題書籍はこれも重い。
「積ん読」の棚を開けて... 『大好き、食虫植物』星野映里さん著を引き出す。 学芸大学の流浪堂さんで求めたような気がするが、倉敷の蟲文庫さんのしおりが挟んであった。
著者が偉そうでないのがいい。 斬新な言葉にも惹かれる。 「虫たちの恐山」とか。 虫供養というのは聞いたことがあるが。
「虫たちの恐山」とされたのは食虫植物のサラセニアだ。 てっきり、サラセン:中世ヨーロッパでイスラム教徒やアラブ人を指した呼称 からきた名前だと思い込んでいた。 在カナダの医師・サラザン博士にちなむという。
サラセニアは北アメリカに分布、というのも意外。 拙作『ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌』で南米のギアナ高地を訪ねた橋本先生が「サラセニアが見えないな」と語っている。
植物学に通じる人から「サラセニアは古い分類名」と聞いて、これまたそう思い込んでいた。
検索してみると、属としてのサラセニアは北米分布の8種だが、科としてはサラセニア科最大のヘリアンフォラ属がギアナ高地のみに自生する食虫植物として知られていた。
西暦2008年発行のこの本では東南アジアのフィールドについては言及されているが、さすがに南米・ギアナ高地には及んでいない。
もう20年以上前だろう、こちらでハエトリソウの鉢植えを買ってきて、枯らしてしまった。 「植物は枯れるからこそ、尊いのでしょう。」というこの本の言葉に線引きをした。 また探してみようかな。
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