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「日本が身近な存在に」 名護市研修生が帰国報告 [画像を表示]

「日本が身近な存在に」 名護市研修生が帰国報告 (2009/11/07)
名護市研修生帰国報告.jpg
比嘉さん、末吉会長、城間さん(左から)
 2年に1度、沖縄県名護市(島袋吉和市長)に派遣されている同市子弟研修生の2008年度生が半年間の研修を終えて帰国。09年10月22日、ブラジル名護市親睦会の末吉業幸会長と研修報告を行なった。
 例年は1人ずつ派遣される研修生だが、ブラジル日本移民百周年記念だった08年は、同市に特別予算が組み込まれ、城間聖羌(まりみ)カリーナさん(26、3世)と比嘉ベニテス・タシアナさん(24、4世)の2人が参加。
 研修は、当初の3か月間、名桜大学で午前中週4回、日本語を学習。同大学では、英語やポルトガル語のスピーチコンテストを手伝ったりもした。また、午後や後半の3か月間は、個人研修とし、それぞれ三味線、空手、琉球舞踊の郷土芸能等を学んだ。
 2月には、同市主催の『家庭料理フェア』にマンジョッカ芋のボーロを出品し、市民との交流の場にも積極的に参加。帰国前には、島袋市長をはじめ関係者ら20人に、感謝の気持ちを込めて、野菜サラダとフェイジョアーダ、ブラジル風に味付けしたご飯を振る舞い、喜ばれたという。
 08年9月から09年3月まで研修した城間さんは、サンパウロ市出身の薬剤師。週に1度、病院の養護施設で介護実習を行なった。
 シーツやオムツの交換、食事の補助等を実施し、時にはわがままな入居者から叩かれることもあったという。「大変だったけど、毎日新しい体験ができた。お年寄りが方言で話しているのが面白かった」と、実習を振り返っていた。
 帰国後の変化については、「日常の挨拶でブラジル人にも会釈してしまう」と話し、「日本人っぽくなりました」と、笑顔で語っていた。今後は、12歳から習っている琉球舞踊を通して、先祖、沖縄の文化を広く伝えていきたいとしている。
 大学院で経営学を学んでいる比嘉さんは、カンポグランデ市出身。08年11月から09年4月の研修では、週に一度、幼稚園で保育助手を経験。
 5歳の子どもたちと一緒に太鼓の練習をしたり、サッカー等の球技をして遊んだ。実習中、悪ふざけをしている子を注意すると、言うことを素直に聞いてくれるので、「日本の子どもは躾が行き届いていて、とても行儀が良い」印象を受けたという。
 「4世ということで、今まで遠くに感じていた日本が、帰国後は身近な存在になった」と語り、「ウチナンチューの血が流れていると感じるようになった」そうで、「これからは、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたい」と、話していた。(サンパウロ新聞 2009年11月6日付掲載)


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