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ブラジル沖縄県人会
     刊行本 (Publicacoes)  (最終更新日 : 2008/08/02)
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長嶺由吉氏が「カッペン移民」自費出版 (2008/07/05)
「カッペン移民」発刊.jpg
「カッペン移民」の表紙
 1958年7月、マット・グロッソ州カッペン移民第一次隊の一員として入植した経験を持つ長嶺由吉さん(82、沖縄県出身)がこのほど、同地の歴史を振り返る「カッペン移民」を自費出版した。
 カッペン移住地は、マット・グロッソ州クイアバ市管内にあったカッペン土地会社社長の儀武息良氏から、沖縄在住のブラジル移民経験者・宣保三郎氏に送られた「カッペン所有地より7000ヘクタールの土地を無償提供する」との書簡通知に基づいて開始。1960年10月までの約2年間で、4次にわたって計74家族432人が入植した。
 しかし、58年の第1次隊50家族が入植当初、同地の事前調査の報告内容とかけ離れた現実問題に、19家族が退耕。移住地に残った移民たちも開拓に必要な資金の不足と、思うような営農活動もままならない状態での食糧難を余儀なくされ、退耕が相次いだという。
 現在、移住地には誰も残っておらず、カッペン移民はカンポグランデやサンパウロなどに分散している。
 長嶺さんは、「1世が少なくなり、あと2、30年もすれば当時のことを知る人が誰もいなくなる。自分たちのルーツ作りとカッペン移民のことを子孫に知ってほしいとの思いから、自費出版を行った」と話している。
 書籍の内容は、カッペン移民の起りをはじめ、移住地の退耕や移民たちのインタビューのほか、移民名簿などが日ポ両語で記載されている。
 印刷は100部。175ページ建てで、1冊50レアル。沖縄県人会事務局(電話11・3106・8823)で販売されている。
 


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