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     医療・健康関係  (最終更新日 : 2003/04/10)
歯科医: ヤマモト・オサム・ヒカルドさん

歯科医: ヤマモト・オサム・ヒカルドさん (2003/04/10)
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氏名ヤマモト・オサム・ヒカルド
住所サンパウロ州 サンパウロ市
職業歯科医
生年月日1966年
出身地サンパウロ州 サンパウロ市
渡伯年月日


2002年11月

※ ブラジルでも歯医者さんになるには難しいんでしょ?

そんなに難しくないけど、易しくもない。まあまあです。一番難しいのは医者ですね、歯医者はそれの次くらいです。

※ 大学はどこだったんですか?

サンパウロ大学。

※ 凄いですね。日本でいうと東大ですか?

 そこまではいかないと思う。

※ もうこのお仕事はどのくらいになるのですか?

 日本に行って帰ってからですから、1995年からずっとです。日本では宮崎医科大学で研修を受けてきました。でも、受けたのは口腔外科です。全部で8ヶ月。そのうち2ヶ月は日本語学校に行きました。

※ 日本は、初めてだったんですか?

ええ、そうです。日本語は小学校の時代に個人的に日本語学校に行きました。そのとき、先生が病気で亡くなったので、その後英語の学校にいきました。日本に行って日本語は上手になったと言われます。

※ 日本語を勉強するのは好きでした?

 ええ楽しかったネ。確か6歳くらいだったかな、カタカナからひらがな、あの点々の文字の上をなぞって。先生も優しかったね。それで先生と遊びながらやりました。先生の教え方が良かったんでしょうね。

※ ご両親も日本語を話すんですか?

父は二世で母は生まれたばかりの頃こちらに来たのですが、日本語は話します。両親が日本語を教えたい気持ちがあったんでしょう。

※ 日本の研修はどうでした?

とても。良かったです。本当に、本当に良かったです。大好きだった。まだ懐かしいですね。また行きたいですね。先生達もマスターコースを受けてくればいいよ、って言ってくれていました。研修自体は見学だったんで、今度は勉強しにきてください、って言われました。機会があればまた行きたいです。

※ 日本食は大丈夫ですか?

僕は日本食大好き。あちらで、できるだけ日本食を食べるようにしていました。日本のさんま、本当においしかった。毎朝食べていました。

※ もう、ご結婚されているんですか?

まだ、独身です。経済的問題でまだ結婚していません。結婚したいと思っていません。勉強したいと思っています。もっと進みたいですね。僕と行った同じ県人会の人も結婚せずに、勉強とか仕事をやりたいという人が多かったですね。まだ。もう少しがんばりたいですね。

※ 結婚するんだったら、日本人、日系人、ブラジル人、どの女性がいいですか?

誰でもいいです。そんなに厳しく、嫌だというのはありません。本当に仲良く話しがあうんだったら、どの人でもいい。ブラジルは、時代が進んで国際結婚が増えてきています。だんだん純粋な日系人というのは少なくなって来ていると思います。アメリカみたいに。アメリカはもっと凄いね、名前は残るけど、文化とかはなくなっていますよね。ブラジルもそうです。

※ そういうことに対してどう思いますか?

少なくとも、自分の子供には日本語の学校に行かしたいと思います。友達のイタリア系の人も同じようなことをいいます。彼の祖父母はイタリア人なんですが、彼は全然しゃべれなくて、もうちょっとイタリア語を教えてくれていれば良かったと言っています。インディオ系の人からも同じような話を聞きました。だから日本語もそうだと思う。

※ だったら、日本人の方がいいんじゃないですか?

でも、今は日系人なんかよりもブラジル人で日本が好きな人もたくさんいます。人によって違いますね。だから合うんだったらブラジル人でもいいです。
日本に行ってから、いろいろ考え方が変ってきました。

※ どういう風に変ったんですか?

日本に行ってから、大きなものの見方、グローバルな見方ができるようになってきました。外からブラジルを見れたことはよかったです。

※ 日本とブラジルはどんな所が違いますか?

日本では新しいものが次から次へとでますね、でもブラジルは日本から比べると古くて高い。でも日本は新しくて安い。日本はお湯が沸くようにどんどん新しいものが出てくるじゃないですか。それと日本は世界中につながっていますよね。その辺が一番違うと思います。

※ 日本で困ったことはないですか?

困ったことは・・・、無いと思うね。ウソみたいですが嫌だということはなかったですね。

※ ブラジルで歯医者になるには何年勉強しなきゃならないんですか?

 学校によって違いますが、5年とか4年半とか、僕の場合は沢山勉強したので6年です。本当はもっと勉強したかったけど、時間がないのと、お金の問題で辞めました。お金が無ければ勉強できません。卒業後の特別授業になると、お金を支払なければならないんです。マスターコースは時間の問題があってできません。どちらも少しずつダメですが、でもまだ勉強やりたいと思います。

※ どんな勉強をしたいのですか?

 新しい研究がどんどんされていますから、それを取り入れていきたいし、研究していきたいという気持ちがあります。アメリカのNASAで歯の方の研究もされていますから、もしできるのなら、そういうところで研究をやりたいですね。例えば、宇宙での無重力は歯や骨に悪いんですが、できたらそういう研究をやりたいですね。実はこのことは誰にも言ってないんですがやりたいですね。

※ ブラジルの歯医者の技術のレベルはどうですか?

 ブラジルの技術はラテンアメリカではトップレベルですね。あまりよくわかりませんが、日本は保険の関係で、次々と仕事をやらなければいけないから、やり方があんまりていねいでないようですね。ブラジルはあまり保険がないですから、もっときちっりやっているようです。日本に出稼ぎに行っていた人に歯医者のことを聞くと、日本では良くしてくれない、という話を聞いて僕はそう思いました。日本の場合はすべてを自分ひとりでやらずに助手が先にいろいろやりますよね。後で歯医者が来て、最後の仕上げをやるわけです。そんな点も関係があると思います。でも日本の材料は大変良くて、技工士は非常に上手。

※ 治療あたってどういうことを気をつけていますか?

麻酔から仕上げまでできるだけきちんとやるように気をつけています。きちんとやらないと気がすまないんです。

※ ちゃんと直せるようになるにはどれくらいかかりますか?

 だいたい5年くらいで、不安なしでやれるようになります。

※ この仕事をやっていて困ることはありますか?

 ブラジルの経済が悪くて今お金が回っていなので、いい材料を使ってお客さんに立派な治療をしたいけどお客さんは払えないですね。だからあまり良い治療ができない。それが一番困りますね。ブラジルの材料のいいものはほとんど輸入したものですから、ドルが高いと良いものを買いたいけど、買えない、そういう部分があります。多分それが一番問題ですね。

※ 歯医者さんはお金儲かるんでしょ。
 
まあまあえすね。材料は輸入品だから高いし、患者さんは払いたいけど払えない、だからあまり儲けないですね。お金を少し上げると、もうお客さんは払えない、それで半々くらでやっています。

※ 日本の若い人いなにかメッセージがありますか?

 日本行って一番感じたことは競争が凄いということです。小学生から大学まで物凄く厳しいですね。もうちょっと競争が緩くなればいいですね。勉強、勉強っていううじゃなくて,子供は子供らしく遊べればいいですよね。

※ 将来の夢は

 NASAの研究者になりたいですね。それが夢ですね。友達にいうと「凄―い」って言って笑われましたけどね。でも、そこまでやれれば、本当に嬉しいですね。結婚するよりもっと嬉しいですね。


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