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ブラジル日和
     2006年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2007/01/06)
Vol.034「しっかり母さんの86年」 矢野恵美子さん

Vol.034「しっかり母さんの86年」 矢野恵美子さん (2006/05/07) 放送:2006年5月4日(木) ブラジル時間 生放送は09:58 ~ 12:04(2:05) 日本時間21:58 ~ 00:04(2:05)。     ダウンロードはゲストコーナのみの1時間12分47秒です。
出演:矢野 恵美子(ゲスト)、松本 浩治(レギュラー・ゲスト)、高橋 晃一、大久保純子

 今回はブラジル老人クラブ連合会(略・老ク連)という所へ出張し、その会員である86歳の女性、矢野恵美子さんにお話を伺った。場所をお借りした会議室には凛々しい軍服姿の明治天皇と現在の天皇陛下と美智子様がしっかりと我々を見つめている。が、そんなプレッシャーは一切関係なく、相変わらずのマイ・ペースで話は進む。
 矢野さんのお父様は北海道で鉄道技師、恵美子さんは12歳でブラジルへ移民し、コーヒー園に1年入った後、サンパウロ近郊のモジ・ダス・クルーゼスで農業を行ったという。長女の恵美子さんとお父さんが唯一の働き手。19歳でリベルダーデにある洗染業(クリーニング店)の家に嫁いだ。それでも当時では、晩婚の方だった。
 「農家の仕事は大変でしょう。うちに嫁に来れば、農作業なんてなくなって、手も荒れない」という姑の言葉を信じた恵美子さんだが、当時のクリーニング店はまだ、炭式のアイロンで、その火種を絶やさないだけでも大仕事。「よっぽど農業の方が楽だった」と笑う。今は老ク連で俳句や健康体操教室に通い、明るく若々しい86歳である。
 「『ブラジルへ来て良かったですか?」との質問に『良かったですよ』と矢野さん。それを聞いた高橋が放送終了後、「これくらいの歳の一世が答えると、すごく説得力がある」とぼそりと言った。

それでは聴いてみましょう。
http://brasil-ya.com/radio/2006/20060427.mp3


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