「円売り事件」(※注1)に関する最後の生き証人、真相が聞けるのでは?と細川と大久保がご自宅まで押しかけてインタビューしてきた。丸山さんは当地では有名な音楽関係の巨匠。Ordem dos Musicos do Brasilという音楽協会の代表者でもある。 もともと日本でも松竹に入社し、無声映画の音楽も担当。しかし鉄道員であった父親に反対され、「海外でなら、音楽ができるのでは…」と思い、20歳の時、単独ブラジルへ渡った。 ちょうどブラジルが「勝ち組負け組闘争」(※注2)で明け暮れる中、日系人にとって最後の自分たちの銀行である「南米銀行」に勤務。ブラジル各地の日系人から預金を収集して回ったことから、当時を知る人の貴重な証言である。 退院後、間もないとは思えぬほどの元気な姿で2時間以上にも及ぶインタビューに溌剌とお答え下さった。「円売り・勝ち負け」の真相はいかに! 最後まで音楽が丸山さんを助け支えてくれたと語る92歳の翁。 生放送中のチャット仲間の結論としては「真相は闇の中」というものが多数を占めたが、それでも生きた証言の1つであることに間違いはない。