移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
ブラジル日和
     2007年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2007/12/26)
Vol.057 「不惑で触れた バストス移民史」 中村茂生さん

Vol.057 「不惑で触れた バストス移民史」 中村茂生さん (2007/01/20) 放送: 2007年1月9日(火) ブラジル時間 19:07 ~ 20:40(1:32) 1月10日(水)日本時間 06:07 ~ 07:40(1:32)、ダウンロー ドはゲストコーナのみの1時間11分05秒です。
出演: 中村 茂生(ゲスト)、大久保純子、高橋晃一(協力)

「ボクの人生なんて、あんまり面白くないですよ」こう最初に言った中村さんは42歳。たしかに70歳、80歳という人生経験が豊富な人ほど奇想天外な話をしてくれることが多い。
それなら日系社会青年ボランティアとして、サンパウロ州バストス市で史料館の管理運営やバストス市で移民へインタビューをしてきたというこの2年間の活動を聞けばいいや、と思っていた。
ところがどっこい!である。面白くないはずの中村さんの40年間は十分に面白かった。早稲田大学に9年間在籍し、その間に学生結婚。 今は17歳になるご長男もいらっしゃる。在学中の20歳代は学業よりも化石や石を輸入販売する事業を行っていたという。その後、29歳で立教大学のマスター、ドクターコースへと進み、その後、岐阜女子大学で4年間、大学教授をしていた。
ところが、なぜか大学教授を辞め、お金持ちの道を進もうと、四国の実家のレストラン家業を継ごうとしたが、「大学の先生なんてやると、客商売ができなくなってしまっていた」とその失敗を笑いながら話す。2年間の家業修行の後、ふと、JICA(国際協力機構)の日系社会青年ボランティアを受け、ブラジルに派遣されたというわけである。
派遣先のバストスでの中村さんの評判も非常にいい。中村さん自身もバストスという地を気に入り、そこで数々の移民の話を聞き、資料収集、HP制作 http://www.100nen.com.br/ja/acenba/に携わった。
石の輸入販売、大学教授、レストラン経営、さまざまな仕事を経験しながら、ブラジルの移民に魅せられた不惑(40歳)の中村さん。いつもの土曜日ではなく、ゲリラ放送となった理由は中村さんの日本帰国にあった。2年間の任期を終えて、11日には日本へ向けて出発したのだ。ブラジルでは中村さんのカムバックを期待している。だが、穏やかな話し方と容姿からは想像もつかない職業の遍歴を持つ中村さんが次はどう出てくるのか、非常に楽しみになってしまった。

それでは聴いてみましょう。
http://brasil-ya.com/radio/20070109.mp3


前のページへ / 上へ / 次のページへ

BB企画 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 BB企画. All rights reserved.