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     2007年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2007/12/26)
Vol.066  「82歳・匠をめざして」

Vol.066  「82歳・匠をめざして」 (2007/04/19) 放送: 2007年3月24日(土) ブラジル時間10:02 〜 11:55(1:52) 日本時間 22:02 〜 23:55(1:52)、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間01分26秒です。
出演: 佐々木克(ゲスト)、大久保純子、松本浩治、宮坂知佳、高橋晃一(協力)

 86歳の佐々木克さんは現役の表具職人。表具とは、屏風や掛け軸を指し、その製作には卓越した技術を必要とする。技術もさることながら、驚かされるのは、表具職人を目指した72歳という年齢だ。しかも、技術体得のために日本で修行するという姿勢。
 長野県佐久市に生まれ、5歳のときに家族とともにブラジルに渡った佐々木さんは、アリアンサ移住地で生活を始める。しかし、10歳のとき、「息子をサルにしたんじゃ都合が悪い」という父親の意向で、1人日本へ帰国。伯父の家で勉強したあと、東京で丁稚奉公をしながら木工を扱う職業学校へ通った。このときに佐々木さんの職人としての人生が始まった。
 15歳のとき、今度は「(戦争の雰囲気が漂う)日本にいたら危ない」という父親の意向と「丁稚奉公がイヤだった」という佐々木さんの思いが一致し、再びブラジルへ。家族がいたアリアンサ移住地に戻り、大工として養鶏場の建設に精を出す。一時、養鶏で名を馳せた同地域の基礎は佐々木さんが作り上げた。
 佐々木さんの父親は、弓場勇とともに日本人コミュ二ティー弓場農場を創設した人物でもある。息子の佐々木さんも弓場農場の創成期を知る貴重な人物。
 1956年、サンパウロに出た佐々木さんは、日本人画家の間部学の家で額を製作するほか、家具、内装を扱う大工として生活する。
 大工の傍ら、表具にかかわる仕事も扱っていた佐々木さんは1992年、72歳のとき、本格的に表具職人を目指すため、日本へ修行に出る。横浜の表具店に弟子入り、技術を学んだ佐々木さんは、ブラジルで唯一の表具職人だ。
 「ほかに競争相手がいなから」と謙遜する佐々木さんだが、72歳でさらなる技術獲得を求めて日本で修行するなど、究極を求める職人ならではの人生。「ブラジルでの経験はこんなもんだ」と軽く言える82歳の職人は、これからもまだまだ上を目指している。


録音放送を聴くためのお約束条項 (ご面倒おかけしてすみ ません)
1、たぶん、Media Player 9 以降があった方がよろしいかと思います 。
2、リンクをクリックしても聴けない場合は、プレーヤーに直接URLを 入力してみてください。


それでは聴いてみましょう。
http://brasil-ya.com/radio/20070324.m3u


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