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     2008年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2008/12/31)
Vol.098 「コンデ・コマとも臼井牧之助とも逢った人」 土屋レイさん

Vol.098 「コンデ・コマとも臼井牧之助とも逢った人」 土屋レイさん (2008/07/01) 放送: 2008年6月7日(土)ブラジル時間 09:59 ~ 12:03 (2:03) 日本時間 21:59 ~ 00:03 (1:53)、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間21分47秒です。
出演: 土屋レイ(ゲスト、87歳、北海道出身)、松本浩治(レギュラーゲスト)、大久保純子、高橋晃一(協力)

 土屋さんとの出会いはレギュラーゲストの松本である。彼が勤めるサンパウロ新聞で「読者が作る移民100周年写真集」という連載にコンデ・コマこと講道館黎明期の柔道家「前田光世」とブラジルに胡椒(ピメンタ)の苗を持って来た「臼井牧之助」(女優・小山明子氏の実父)の貴重な写真を持って来てくれた事に始まる。
 なんとレイさん12歳の時、臼井氏と胡椒の苗と一緒の船で移民した。レイさんのお兄さんたちが胡椒の苗に水をあげていたという貴重な話だ。さらに放送が終わった後に本来は嫁いだ先の土屋家に、後年「黒ダイヤ」と呼ばれるほどに好景気をもたらした胡椒の苗を育てるように言われたが、すでにトメアスー移住地からの移転を決めていたため、胡椒を育てなかったとポロリと語った。さらに土屋家の代わりに2、3本の胡椒を大事に育て、増やし、胡椒景気で大金持ちになった人が銀行まで作って、さらに不幸な最後を遂げたことも語ってくれた。お金の怖さを示唆してくれたのかも知れない。
 さらに「コンデ・コマ」こと前田氏とは、子供の頃、前田氏が南米拓植株式会社によく遊びに来たのを見かけていたという。貴重な新聞掲載写真にはタイピストとして働いていた夫の妹さんが一緒に写っている。
 引越しにつぐ引越しでブラジル各地を転々としたようだが、記憶力も大変良く、話のあちこちに示唆が飛ぶ。ベレンで下宿屋をしていた時はトメアスー移住地の子供たちを10年間預かったそうである。まだまだ聞き足りない部分も多々あるが、貴重な話が聞けて本当によかったと思う。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20080607.mp3


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