Vol.108 「ペルーの位牌に思いを込めて」 太田宏人さん (2008/12/09)
放送: 2008年11月11日(火)ブラジル時間 21:00 ~ 23:59 (1:59) 日本時間 08:00:~09:59: (1:59)、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間56分03秒です。 出演:太田宏人(ゲスト)、松本浩治(レギュラーゲスト)、大久保純子
94年から2000年までペルー新報で働かれた太田さん。現在は日本でライターとして活躍している。ブラジルへ取材中、突如ラジオへご出演願うことになった。 学生時代に芝居に没頭。サイモン&ガーファンクルの「♪ コンドルは飛んでいく」やアニメの記憶からペルーへ旅立つ。 ペルーではペルー新報で働きながら日本語教師をし、さらに週末は日本語が読めなくなり位牌が分からなくなりつつある2世、3世、4世のために移民の位牌をスペイン語に書き写し整理。約2200の位牌をボランティアで整理した。 そのきっかけは宿泊していた日秘文化会館(Centro Cultural Peruano- Japon?s)でドサリと落ちてきた身寄りの無いお婆さんの残した竹下夢二の少女絵だった。熱い思いを持つ太田氏の話は尽きることが無い。今回は「位牌」ということに焦点を当ててお話を伺った。今後の執筆、活躍が楽しみな太田氏である。
大好きで、お世話になって、まだまだ一緒に飲みたかった太田さんがまだ48歳という若さで、2018年5月15日午前7時19分にお亡くなりになりました。悲しいです。 膠原病等免疫不全関連の難病で入院され、肺炎、敗血症となられ、他界されたそうです。 素晴らしいライターであり、曹洞宗僧侶であり、傾聴、臨床仏教師をなさり、多くの方々に感銘を与えて下さいました。 ありがとう。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。 http://brasil-ya.com/radio/20081111.mp3
太田宏人著書 「Nombres en japon?s」(1999, Lima, Per?)「逝く人・送る人―葬送を考える」(三一書房)「知られざる日本人―南北アメリカ大陸編―」(オークラ出版)「いまどき養生訓」(オークラ出版)
太田さん作の慈恩寺動画チャンネル(You Tubeより) http://jp.youtube.com/user/jionjichannel
2018年5月15日午前7時19分、享年48歳。 あまりにも早すぎて、惜しくて、悲しいお別れです。 もう一度、サンパウロで飲みたかった。 大学時代には演劇に、ペルーではペルー新報で活躍。帰国後にはフリーのライターとなり、その後、曹洞宗の僧侶の資格も取得。記者としての姿勢も素晴らしいものでした。まだ小さい娘さんを本屋さんに連れて行き、ご自身の著書が並んでいるのをさりげなく見せられて「パパ、すごいね」って言われた時は「うれしかった」とおっしゃったエピソード、忘れられません。
サンパウロで「終活」の講演をして下さり、エンディングノートもご指導下さいました。ブラジルのお線香も買われて、いろいろ教えて下さいましたね。 傾聴の活動もなされ、ペルーの無縁仏の弔いもなされ、本当にいつもいつも頭の下がる思いでした。 膠原病、免疫不全症、血球貪食症候群、緑内障を患われ、病との闘いの中、精一杯すぎるほど、ご自身のなすべき事をなさってこられた方だと尊敬致します。 言葉は何も見つかりません。今はもう、太田さんに「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。どうか、天国ではあんまりがんばり過ぎないでね。
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