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ブラジル日和
     2009年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2010/01/18)
Vol.117 「往年のラジオアナウンサー石崎氏登場」石崎矩之さん

Vol.117 「往年のラジオアナウンサー石崎氏登場」石崎矩之さん (2009/08/07) 放送: 2009年7月5日(日)ブラジル時間 22:00~01:33 (3:33) 日本時間 10:00~04:44 (2:26)、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間13分47秒です。
出演:石崎 矩之(のりゆき)(74)、松本浩治(レギュラーゲスト)、大久保純子

石崎さんは残念ながら2011年9月8日永眠なされました。貴重なお話を聞けたことを感謝し、心よりご冥福をお祈り致します。

 ブラジル日和、始まって以来の大失敗である。とても貴重で素晴らしい人生を淡々と、なのに面白おかしく語った下さった石崎さんのインタビューの前半部分が機械の不調で消えてしまった。本当に申し訳ない。
 消えた前半部分には熊本で生まれ、上塚周平と同じ済々黌(せいせいこう)高校の出身であった事。
お父様が元軍人で、戦後、公職追放処分を受けた石崎一家は、アマゾン移民に応募し、1954年に父母、弟妹の五人家族で渡伯。戦後第2回目の計画移民として、アマゾナス州マナカプルーに入植した事などが語られた。
同地で1年5か月間過ごしたが「とても生活できる場所ではない。このままでは、のたれ死ぬ」と思っていた矢先、当時、来伯していた評論家・大宅壮一氏の案内役でサンパウロからアマゾンに来ていた日本人のつてを頼り、サンパウロに出ることになった。
サンパウロへ出てきてからは赤間学園を通じて「ラジオ・クルツーラ」日本語放送局を紹介され、サン・ジョアン通りにあったスタジオで勤務。55年11月から57年9月までの約2年間、同局で日本語アナウンサーとして働いた事などが語られた。
 番組の後半部分は無事で、かなり面白い話が続くので、ぜひ、お聴き下さい。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20090705.mp3

さらに今回は石崎さんが所蔵している、かなり貴重な当時のラジオ放送の録音をここにご紹介!!!
まず1つ目は石崎さんが女性の役以外はすべて声色を変えて1人何役もこなして作られたラジオドラマ。松本清張原作の「わるいやつら」。その第66回放送。
http://brasil-ya.com/radio/20090705geki66ishizaki.mp3

「わるいやつら」最終回。
http://brasil-ya.com/radio/20090705geki_last_ishizaki.mp3

最後にとても貴重な放送で、オリジナルの収録テープは磁器がポロポロとこぼれ、危うく無くなってしまう所だった。
内容は女優の伏見直江をゲストに迎えて1957年から59年の間にブラジルで放送されたもの。伏見さんは日本初のグラビア女優とも言われている。
その伏見さんがブラジルに呼ばれて、ブラジルを気に入り、妹の信子さんに何度も帰国旅費を送られながら、それを税金(=競馬)にすってしまって、ずっと滞在していたという頃のこと。
当時、石崎さんが伏見さんを見つけ出し、ご出演願ったもの。思わずクスッと笑って、すがすがしくなる伏見さんの語りは爽快。
この後、結局、業を煮やした妹の信子さんが直接ブラジルまで迎えに来られて、伏見さんは日本へ帰国。1983年、大阪の病院で腎不全のため73歳で他界されている。合掌。
なお、最初の紹介の声はラジオ・サント・アマーロの岩根友一アナウンサー(かつての無声映画の弁士、サンパウロで一番最初にパチンコ店を開店)。司会は南俊夫アナウンサー、解説はシネ・ニテロイの田中義数氏。すべて故人。
http://brasil-ya.com/radio/20090705fushimi_naoe.mp3


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