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ブラジル日和
     2009年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2010/01/18)
Vol.119「汗とアカリと職業軍人の父」 高谷和夫さん

Vol.119「汗とアカリと職業軍人の父」 高谷和夫さん (2010/01/02) 放送: 2009年8月7日(金)ブラジル時間 11:00~01:25 (2:24) 日本時間 23:00~01:25 (2:24)、ダウンロードはゲストコーナのみの1時間23分27秒です。
出演:高谷 和夫(長崎県出身61歳)、松本浩治(レギュラーゲスト)、大久保純子

 たくさんの汗をかきながら、どんな質問にも何一つ嫌な顔をせず誠実に答えて下さった高谷さん。マナウスとベレンの間の町、モンテ・アレグレというアマゾン河沿岸では珍しく肥沃で高台の地に奥さんと娘さん、お孫さんと住まれている。
 もともと軍人だった父親の高谷古賀野(こがの)さん(故人)に連れられて8歳で移民した。ベルテーラ移民と呼ばれるゴム栽培の移民として高谷一家は渡伯。だが、同移住地はブラジル政府の都合で2ヶ月しか滞在できず、一家はモンテ・アレグレへ移り、町から約35キロ奥に入ったアサイザールという場所で、兄たちが中心となって米、豆類、トウモロコシ、葉タバコを生産。その後、アマゾンの一大産業となったピメンタ(胡椒)やジュート麻の種子栽培も行った。現在は、鶏卵の仲売りや建築資材の仕事に携わっている。
 この録音は高谷さんのご家庭までお邪魔してお話をお伺いした。インタビューの後、モンテ・アレグレの日本人会の方々とお食事をさせて頂いたのだが、その時に出てきたアカリという鎧ナマズの刺身を作ってくださったのがこの高谷さんである。50歳を過ぎて日本語能力試験1級を受けて合格したという努力家。ろくに学校へ行けず、マラリアにも罹り一週間、意識不明になったという経験もしている。話を聞きながら、もしもこの人が日本にそのままいたのなら、その人柄や真面目さから、一体どんな立派な会社役員になれた事だろうとつい想像してしまう。だが、高谷さんはモンテ・アレグレを愛し、ブラジルに来た事を後悔していないとおっしゃった。そんな言葉が何かほっとさせてくれる。
 高谷さんの話を皮切りに同地では、職業軍人だった父親が戦後日本では良い仕事先が見つからず、移民したというケースをたくさん聴くことが出来た。銃後の事実として、貴重な話だったと心から思う。高谷家に飾られた古賀野(こがの)さんの立派な遺影と大日本帝國が発行した表彰状が目に焼き付いている。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20090807.mp3


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