カメラマンのサチさんと言えば、日系社会では知る人ぞ知る有名なカメラマン。その実力は同業カメラマンが一目置く。おそらくサッカー雑誌など日本の媒体に一番名を売っているカメラマンではないだろうか。 そんなサチさんにラジオ終了後、いつもゲストに一言感想を書いてもらうノートを渡すとポルトガル語で「Foi Bom que creci no BRASIL(=ブラジルに育って良かった)」と書いてくれた。 サチさんが子供移民であったことは知っていたが、その詳細は知る由もなかった。放送が終えてから「貧乏だったのは周りも皆そうだったから苦もなかったよね」と明るく笑われると、ついこちらも微笑んでしまう。子供の頃からブラジル人にも可愛がられたというのを思わず納得してしまう素敵な笑顔だ。 サチさんの貴重な幼少時代から現在のフリーカメラマンに至るまで、また、唯一のサラリーマン時代、パウリスタ新聞勤務の時代の事などをお伺いした。まだまだ、聞きたりない部分もたくさんあるが、年若い移民だけに、続きは次回に譲って、またの機会を楽しみに残したい。