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     2015年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2016/02/07)
Vol.184「塩田でがんばった福井さん」福井弘一さん

Vol.184「塩田でがんばった福井さん」福井弘一さん (2015/07/16) 放送:2015年5月29日(金)ブラジル時間 11:34~13:07(1:38) 日本時間23:34~30日(土)01:07(1:38)、ダウンロードはゲスコーナのみの1時間24分28秒です。
出演:福井弘一さん(85、長崎)、松本浩治、細川多美子、砂古純子、大久保純子


 1908年ブラジルの第一回「笠戸丸」移民より数か月前にブラジルに渡ったという山縣(やまがた)勇三郎氏。その山縣氏と同郷(長崎県)で、さらに母親の恩人・千浦節(ちうら・みさお)氏が「南米移住旅行社」を経営していた縁で、南米銀行創立者の宮坂国人氏らを経て、1954年12月21日、「第1回単独青年」として「ぶらじる丸」で神戸港を出港。
 その後、思ってもみない程の過酷な塩田作業を5年半にもわたって勤め上げた。塩田は山懸氏が「人間は、米と魚と塩の3つがあれば生きていける」との思いで、20年前後にリオ州のサンペドロ・ダ・アルデイアのモソロ塩田を購入。近年は同地域の塩田業は塩の価格低下とブラジルの労働問題の複雑化などで当時の面影を残しながらも寂れた状態となっているが、今も山縣グループが所有している。
 福井さんは長崎県平戸市から約10キロ離れた「大島」で7人弟妹の長男として生まれ育った。母親の里が漁師の網元だったため、自然に子供のころから漁師作業を手伝い、その合い間に農作業も行うなど体力には自信があった。長崎市に原爆が投下された45年8月9日には平戸にいたために、その被害を受けることはなかったが、当時学生だった福井さんは日本の敗戦後、食糧難の苦しい生活を強いられた。祖父(母の父親)が市会議員だったこともあり、第2次世界大戦で徴兵され戦後に復員していなかった従兄弟たちに代わり、地元の小学校の代理教員を頼まれて3年間担任を受け持つ経験もあった。
 しかし、戦後10年たっても日本の生活は良くならず、「日本に居ても仕方がない」と海外に出たい思いに駆られていた。
塩田の仕事は、昼は灼熱の太陽が真上から照りつけると同時に、下からも塩田の反射で暑さが猛烈に増す上、全く日陰がなく座る場所もない立ち仕事。塩田の熱さと塩の結晶の尖(とが)りで足の裏は傷だらけになり、塩水に浸かるから沁みて痛くて仕方がない。手はトンボ(塩の結晶をかき集める道具で)マメができて、当初は顔も洗えない状態になり、『えらい所に来た』と思ったという。
 しかし、モソロ塩田での過酷な労働に5年以上も堪え、山縣(やまがた)グループの副社長だった富士男氏(勇三郎の三男で戦前の1924年に日本の慶応大学に入学に留学)からも信頼され、後には現在の夫人である真澄(ますみ)さん(85、2世、サンパウロ州コチア市で生まれ)を紹介された。
 今もリオ州に住み、息子の福井レオ龍二(たつじ)さんは獣医であり、鷹匠として活躍している。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。
http://brasil-ya.com/radio/20150529.mp3


参考HP(サンパウロ新聞「リオ州塩田で働いた日本人」)
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21669/cat/148
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21681/cat/148
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21693/menu/58/cat/148

参考HP(サンパウロ新聞「日系人鷹匠の福井龍二さん① 「ブラジルで鷹狩を広めたい」
=http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21834/menu/58/cat/148
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21849/menu/58/cat/148
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21877/menu/58/cat/148
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/21892/menu/58/cat/148


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