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     2016年ゲスト・アーカイブ  (最終更新日 : 2017/02/26)
Vol.188「編み物先生でがんばった西丸さん」西丸俊子さん

Vol.188「編み物先生でがんばった西丸さん」西丸俊子さん (2016/06/01) 放送:2016年2月24日(水)ブラジル時間 13:55~15:34(1:39) 日本時間00:55~02:34(1:39)、ダウンロードはゲスコーナのみの1時間47分41秒です。
出演:西丸俊子(87、香川)、細川多美子、砂古純子、大久保純子

 西丸さんはブラジル日系熟年クラブ連合会(略して熟連、旧ブラジル日系老人クラブ連合会)とモジ・ダス・クルーゼス中央日会老人部の会長などを長年務めた元気な87歳。
 以前、ボニートという所へツアーで一緒に旅した時、颯爽と滝壺に入り、ゆうゆうと泳がれる姿に面食らった。その時すでに80歳にはなられていたかと思う。
 さらにいつも達筆な手書きで熟連の機関紙に寄稿されているが、その中で「戦争中に焼け野原になった時、周囲の人に母と家の蔵の米を出してみんなにおにぎりを炊き出した」という話があり、どうして蔵まであるような家の人が戦後に移民してきたのだろう? と、不思議だった。
 ぜひ、お話を伺いたく、お願いすると快くお受け下さった。すると、遠縁であるご主人と18歳で結婚。そのご主人が高校時代に満州へ行ったことがあり、大陸への夢が忘れられずにブラジル移住を切望し、移民されたとの事。しかしながら、ご主人様が持ち込んだ「搾井」という地下水を汲み上げる仕事やサラリーマンなど、順調にいかない時、西丸さんが機械編みの先生として生活を支えたという。そして今もなお、編み物はなさっているとの事。
 西丸さんのお話を聞き、「やはり移民されている方のお話は面白い!」「87年の人生はとても1時間や2時間では語り尽くせないものだ」と再確認したものである。

2017年8月16日、西丸さんは肺炎のために他界されました。7月30日に行われた熟連の芸能祭では元気に練功をされていたのに、本当に残念ですが、長患いをせずに逝かれたのは、西丸さんの日頃の行いの良さを表しているのかも知れません。天国でも素敵な笑顔でおられることでしょう。享年89歳でした。

それでは、以下のリンクをクリックしてお聴きください。

http://brasil-ya.com/radio/20160224.mp3


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