Vol.199「梅鉢純愛物語」岡島 博さん (2018/11/03)
収録日:2018年7月9日(月) ダウンロードはゲスコーナのみの1時間12分28秒です。 出演:岡島 博、大久保純子
岡島さんは年に2回ほどパラ州サンタイザベル市からサンパウロまで約3000㎞の距離を2泊3泊かけて車でやってくるパワフルな方だ。とは言いつつも、生まれながらに体が弱く、近年は脳溢血も患い、耳なども遠くなっている。車は大好きだが、運転はストップされ、来る時はブラジル人のごっつい元トラック運転手を雇ってやって来る。そして岡島さんがサンパウロに来られる度にご一緒にお食事をする仲となっている。ありがたいことだ。 そんな岡島さんが「梅鉢純愛物語」を書きたいと仰られる。聞くと、「岡島家」のルーツだと言うではないか。岡島(岡嶋)忠助さんは初代、2代、3代(=和一郎)がルーツで、栃木では生糸で名を馳せ、足利銀行の創立役員であり、鉄道をひくのも尽力し、山前駅は自分の家に続くものとして作られたという。「どれどれ、本当か?」と、早速ネットで調べてみると、確かに「足利銀行創立四十年誌」にその名前もある。 しかも「純愛物語」という命名は、3代目和一郎さんはトヨさんという芸者見習いとの結婚に反対され、大資本家の岡島家を捨ててトヨさんとの愛を成就したからだという。博さんが生まれる3年前に和一郎お爺さんは残念ながら他界しているのだが、トヨお婆ちゃんとの思い出がある。トヨさんは高齢になってからも「博ちゃん、一緒に和一郎さんの所へ行こうか」と川岸で語ったことがあると言う。トヨさんと和一郎さんの純愛が今の岡島家に繋がっているのだ。 「梅鉢」はそんな岡島家の家紋である。 気の早い岡島さんはいつ自分が他界してもいいように日本風の立派なお墓も作られた。さらに岡島さんの大農園の入り口には、江戸時代の屋敷にあるような立派な門を作り、そこに「梅鉢」の家紋が入っている。まるで時代劇のワンシーンに出てきそうで、アマゾンにあるとは思えない。次は城を造りたいと青写真を描いている。 ぜひ、日本からブラジルへつながる時代の岡島家の歴史物語、お聴き下さい。
それでは、以下のリンクをクリックしてをお聴きください。 http://brasil-ya.com/radio/20180709.mp3
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