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熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2006年6月号

2006年6月号 (2006/06/08) ○トピックス

パラナ研修旅行 綠会の皆さんと楽しく

 今年の老ク連研修・交流旅行として、四月末から五月にかけての連休を利用してパラナ方面に出かけた。老ク連傘下中一番南に位置する、ノーバ・エスペランサ緑会を尋ねるためである。総勢四十二名満席の寝台車で、四月二十八日夜十時半老ク連前を出発、バスは今年購入したばかりという新品のため、きれいで広々としていて気持が良い。夜中に何度かガソリンポストに止まって脚を伸ばしながら、朝七時半ロンドリーナの温泉に到着。ここで朝食をとった後、十二も温水プールがあるという温泉に入る人と、市内見物に行く人と別れた。しかし大型バスが急な山坂の下にある温泉地から、雨で痛んでいる坂道を上りきれず立ち往生、結局トラトールを呼んで引っ張って貰う始末で、市内見物は出来なくなった。そこで広い敷地内を散歩したりおしゃべりなどで過ごし、ゆったりと出来たのである。
 その後一時間ほどでマリンガに到着、昼食の後市内見物に出かけた。先のロンドリーナは市制七十年だそうだがマリンガは五十七年、♪マリンガ・マリンガ♪という歌が流行ったので、その名をつけたという音楽都市である。パラナではクリチーバの次に大きく、人口三十万以上の最も緑の多い町とか。街中には大きな美しい樹木が沢山植わっていて、夕方には蒸し暑いのに不思議と蚊がいない。聞けば街路に水をまくと同じように、弱い農薬を散布しているとの事。ともかく広くて綺麗でじつに気持が良い町である。
 市内にはイスラム教の教会があり、高い塔が青空に聳えてすばらしい。靴を脱いで美しい模様のじゅうたんが敷き詰められた室内に上がることができたので、テレビでよく見るお祈りを想像したりした。又住宅街の中に石塀の長い彫刻が出現して大変驚いた。そこには開拓者の苦労した様々な様子が、実に丁寧に延々と彫られていたのである。
 私達の泊ったホテルは町のど真ん中にあり、すぐ側に町のシンボルである高さ一二四メートルの、非常に美しいマリンガ大聖堂と広場があり、民芸品の市場が開かれていた。周りはどこまでも大きな木と広い芝生、教会の塔の周りには八つの突起がありそれぞれに窓があって本当に美しい。丁度土曜日の夕方で教会では結婚式が行なわれていた。壁から天井の豪華な飾りや、純白の華やかな花嫁、参列している着飾った紳士淑女たちが音楽にあわせて進行していく様は、まるで映画を見ているようで、私達も興奮した面持ちで眺めさせて貰った。ホテルも古風で格調高い造りで、室内はゆったりと広く、設備の整ったトイレや熱いお湯に申し分なく、窓を開ければ教会の塔と広場、そして緑が見え、ここで暮らしたいとさえ思うほどであった。 
 翌日は朝から日伯寺運営の和順ホーム(老人ホーム)見学に出かけた。本殿で松野僧侶のお経を頂き全員がお焼香した後、ホームを見せて貰った。ここも何もかも広々として設備が整っているが、中でも驚いたのは非常に広く整然としたサロン、お風呂場、そして太陽がさんさんと入っている各室内と大きい収納棚など、入居費が無料とはとても想像もつかない建物や庭である。ホームからの出入りも記帳さえしておけば自由とのこと、創設された佐々木先生の力と、パラナの日系人の人間の大きさに感心しながら見学した。
 続いてのマリンガから一時間弱のノーバ・エスペランサでは、緑会の皆さんが総出で迎えて下さった。ここではそれぞれの挨拶の後、双方の会員約八十名がシニアボランテイアの宇野先生指導のレクリエーションを行なったが、緑会の高倉会長さんが自ら先に立って進めるので、皆揃って実に気持ち良く、和気あいあいのうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。ご馳走して頂いた昼食は、材料もこの町だけでは揃わないのに、思いもかけない日本食で、ブラジル食に飽きていた旅行団を喜ばせた。綠会はサンパウロからこんなにも遠く、ブラジル生まれも多いが、会創立当初から老ク連に参加して色々と協力して下さっていて、心から感謝したい気持である。又の再会はいつだろうかと思いながらお別れしてマリンガに戻り、少しの時間を利用して五百二十段あるという大聖堂の展望台に上って町並みを眺めた人、パンタナールでも見られなかった色鮮やかな鳥やライオンなどの揃っていた動植物園へ行った人など、最後のマリンガを楽しんだ。
 最終日の三日目は朝早くマリンガを出発して、途中ローランジャのパラナ移民資料館を見る。サンパウロのビルの中と違い、自然の中に立つ本館や開拓時代の家などは懐かしいものばかりで、それぞれの経験と思い出に照らして感慨深く見せて貰った。
 帰りの車内では皇室のビデオや、なぞなぞ・ビンゴなどで楽しみながら遠い道程もたちまち過ぎて、予定通り夕方には老ク連に到着した。今回の参加者の中には杖を使う人も数人、最高齢は九十三歳にもかかわらず、誰一人病人怪我人も出ず全員元気に帰宅できたことは何よりであった。紙上をお借りしてお世話になった綠会の皆様にも心からお礼を言いたい。


第六回ミニカラオケ大会

 五月三十日今年で第六回を迎えたミニカラオケ大会が、老ク連サロンで開かれた。十一月に文協で開催される本大会に備えて、老ク連カラオケ教室の指導者田巻夏枝先生が、御苦労されての催しである。朝八時半最初の重岡会長の挨拶は「昔若かりし頃、島倉千代子や菅原ツヅ子の歌声を初めて聞いた時には体が震えた。私は子供移民だったのに、やっぱり日本人なのだとしみじみと思った。歌はその時代の自分も映し出すし生きる活力ともなるので、多いに唄って余生を楽しんでください。」と聞いている人を感激させた。
 出場者は昨年より少し減って百六人、皆益々上達してAクラスとエスペシャルが一番多い。審査員は加藤テレーザ先生、長谷川久仁朋先生、保母晃夭先生のいずれもカラオケに精通された方々で、部外者にはどこに差があるのだろうと思う程甲乙つけがたいのに、きちんと点数が出てくるのに感心させられた。歌も上手、服装も素敵なドレスやスーツに見を包んで、皆実に若々しく、だから第二の人生の伴侶も見つかるのだろうと思わせられた。九十才以上の四名も含めた全員が歌い終わった後、思いもかけず二人の審査員の素晴らしい歌が披露されて皆うっとりと聞いた。やがて審査結果が出て、入賞の三十名には今年も新人とBクラスには美しいトロフィーが、Aクラス以上には役に立つ家庭用品などが選ばれて、賞品授与も終わり各々記念写真も撮って三時には終了した。

栄えある入賞者
新人 七十六歳以上
一位武田久雄 ビラ・ソニア老壮クラブ
二位高橋君江 イタケーラ寿会
新人 七十五歳以下
一位檀定則 イタペチ万寿会
二位榎本恒郎 サント・アンドレ白寿会
B 八十歳以上
一位片山圭三 セントロ桜会
二位東山清子 パルケ・コンチネンタル寿会
三位斉藤武兵衛 スザノ福栄会
B 七十九歳~七十四歳
一位竜野恵美子 ピニェイロス親睦会老壮部
二位清水ダリア ビラ・マリア鶴寿会
三位作田正子 サンパウロ中央老壮会
B 七十三歳以下
一位檀正子 イタペチ万寿会
二位斉藤マリオ ビラ・マリア鶴寿会
A 七十九歳以上
一位松本清江 サンパウロ東部紅葉会
二位砂入八重子 サンパウロ東部紅葉会
三位遠藤菊子 プラッサ・アルボレ老壮会
A 七十八歳以下
一位平川明美 サンパウロ中央老壮会
二位井尻春美 アルジャ親和会
三位林邦子 サンパウロ中央老壮会
エスペシャル 八十一歳以上
一位滝山正弘 サンパウロ東部紅葉会
二位宮田静枝 サンパウロ東部紅葉会
三位猪苗代富江 ビラ・マリア鶴寿会
エスペシャル 八十~七十七歳
一位三瓶磯子 イタケーラ寿会
二位稲増幸江 ビラ・ソニア老壮クラブ
エスペシャル 七十六歳以下
一位眞鍋光子 イタケーラ寿会
二位高橋昭子 イタケーラ寿会
三位笹原モトエ プラッサ・アルボレ老壮会
エストラ 七十九歳以上
一位幸内徳太郎 サンパウロ東部紅葉会
二位山本茂 パ・コンチネンタル寿会
エストラ 七十九歳以下
一位上村貴代子 ビラ・ソニア老壮クラブ
二位桑原寛太郎 サンパウロ中央老壮会



○6月の行事

    
    ※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
10
 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
 ※10時
絵画教室
 
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 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
 



○名画友の会

7月8日(土) 第128回鑑賞会 邦洋画2本立て
(1)「雲がちぎれる時」 1961年度(昭和36)作品 カラー1時間33分
監督: 五所平之助
出演: 佐田啓二、有馬稲子、仲代達也、倍賞千恵子、伊藤雄之助
(2)「ミモザ館」 1935年度(昭和10)作品 黒白1時間50分
監督: ジヤツク・フェデー
出演: フランソワーズ・ロゼー、ポール・ベルナール、リーズ・ドラマール

7月22日(土) 第129回鑑賞会 洋画月戦争映画特集
(1)「地上より永遠に」 1953年度(昭和28)作品 黒白1時間58分
監督: ブレッド・ジンネマン
出演: バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー
(2)「ナバロンの要塞」 1961年度(昭和36)作品 カラー2時間24分
監督: J・リー・トンプソン
出演: グレゴリー・ベック、アンソニー・クイン、デヴィッド・ニーヴン



○各教室参加者 (4月21日-5月20日)

コーラス教室3回41名民謡教室2回21名
踊り教室3回42名俳句教室1回8名
カラオケ教室3回55名カラオケ・ダンス愛好会4回151名
健康体操教室4回105名名画友の会2回80名
練功体操教室4回89名なつメロ合唱の会1回23名
書道教室2回70名マッサージ・灸3回34名
絵画教室4回41名



○寄贈・寄付 4月21日-5月20日(敬称略)

・書籍類三木八重子1冊、仲真仲麻呂10冊、浜口アヤ子3冊、星井文子3冊、猪野恭子6冊、原口十5冊、森田雅子多数、鈴木文子5冊、森10冊、高橋潤吉10冊
・その他ビデオテープ6本-田辺豊太郎、ビデオテープ11本-安江希美子、ビデオテープ35本-鈴木文子、お茶2包-村松尚子、お茶1包-沖田久美子、紙1包-矢野京子



○行事報告 4月21日-5月20日

4月23日宇野先生をインダイアツーバ親和会へ派遣
27日宇野先生をイタケーラ寿会へ派遣
28日夜から5月1日夕方にかけてパラナ方面へ研修旅行 参加者42名
30日宇野先生を中心に旅行団とノーヴァ・エスペランサ緑会とが交流 80名
5月3日第2回記念誌編集会議 小畑・広田・松平・重岡・真鍋・杉本・五十嵐・内海・上原
5日第5回理事会 12名
7日宇野先生をビラ・ソニア老壮会へ派遣
12日第3回老人週間打ち合わせ 宇野・上原
19日会計監査会 西丸・古賀・戸田
第4回代表者会議 31名
※ 棚・戸棚など事務所の備品買い付けに数日=山口・内山
※ 宿泊所の一部改造についてペドレイロに説明など数日=山口
※ 毎週木曜日カラオケダンス愛好会の手伝い=田村・山口・内山


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