移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2006年7月号

2006年7月号 (2006/07/14) ○トピックス

 老ク連では、珍しくこの六月は大きな行事はなかったが、毎日の活動とは違う様々なことはあり、それを取り上げてみた。

サッカーワールドカップ

 先ず世界中と言っても良いほど騒いでいるW杯に、老ク連も夢中になった。私達の周りにいる人達が第一番に応援するのは、やはり日本だが、今回は余りにも情けない状態で終わってしまい、全くがっかりだった。三回とも熱心に観戦しながら、心の隅では「まだブラジルがあるから」という気持が誰にもあったと思う。しかしそのサッカー王国といわれたブラジルが、七月一日夕方一点もとれずにフランスに負けてしまった。翌日の日曜日は雨の寒い一日で、心の中も回りも何一つ喜びのない哀しい日に感じた。このドキドキは四年も待たないと訪れないのだと思うと余計に淋しい。これは永住者の気持だが、以下に初めてブラジルで観戦した宇野シニアの感想を掲載する。

ブラジルで「ジーコジャパン」を応援して (宇野妙子)

 「ゴォ~~ル!」日本対オーストラリアとのゲーム、最初に得点したのは日本だった。文協の小さな一室は天井が抜けそうな位の大歓声だ。が、その後、相手のシュートが次々と入って逆転負け。がっくり!TV観戦していた全員が静かに立ち上がって悔しい思いを次の試合に期待する。
 さて、次の試合相手はクロアチア、両チームとも頑張って引き分けだ。残念!最後の対戦相手はサッカー王国 「ブラジル」。 以前に一度勝ったことがある、あの奇跡を信じよう。文協の体育館は応援グッズを身につけたブラジルカラーのユニホーム姿の人で溢れていた。私も日の丸を作って何本か持って行き、近くの人とともに必死で旗を振る。
 「ゴォ~~ル!」な、なんと最初にゴールを決めたのは日本!である。ラッパや太鼓が鳴り渡り拍手が鳴り止まない。興奮して知らない人とも握手してしまった。――がうれしさも喜びもこれっきり!走りも早くパスも正確なブラジルは、その後「ゴール」をらくらくと決めた。会場にいる人たちは日本が得点した時よりも、はるかに大きな音響、どよめき、雄たけび、などで喜びを爆発させた。日本は2敗1引き分けでトーナメントに出場できない。Fリーグ敗退だった。
 これまでサッカーに特別興味もなく、ジーコと中田の名前ぐらいしか知らなかったし、日本にいるときは、甲子園球場が近いので野球(阪神タイガース)にばかり興味があった。その私が、本場ブラジルに来て「ジーコ・ジャパン」日本の試合を全部応援できたこと、四年に一回のワールドカップで、日本とブラジルを応援できた幸せを、今しみじみと感じている。

中平マリコさん歌謡ショー

 今回で三回目となる中平マリコさんの来伯は、あの美しい声で唄う懐かしい叙情歌などが受けて、今では各地方からも引っ張りだこだそうだが、一番最初は一昨年七月の当会の芸能祭への出演だった。
 この縁で是非今回もという事になり、予約ぎっしりの合間を縫って、去る六月七日老ク連サロンで唄って頂いた。急な計画のため六十名ほどの観客だったが、何度聞いても心潤う童謡・唱歌・演歌・果ては軍歌まで、皆それぞれの世界に入り込んで感動して聞いた。
 十五番の終わりまで唄われた「戦友」では歌詞を聞けば聞くほど当時の苦労が偲ばれ、身内を亡くした人も多々あり涙なしでは聞かれない。始めは一緒に唄っていた人たちも途中からはもう誰も歌わない。しーんとした会場に切ない歌が流れた。マリコさん本人もちり紙が手放せない程感情移入の素晴らしい歌だった。今回は母上同伴でお互い高齢者同士、話も弾んで楽しいミニショーとなった。

移民法要

 日本人移住九十八周年を記念して、十九日文協記念講堂で、仏教連盟と文協共催の記念法要が行なわれた。この日は、老ク連では毎年教室も閉めて、出来るだけ多くの人が参加するようにしているが、今年もたくさんの会員が出席してそれぞれの思いで故人を偲んだ。年に一回、総領事・JICA・文協・援協・県連の代表者の挨拶なども聞かれ、それによって着伯当時の苦労も思い出されたり、公的機関によって我々移住者がどの様に守られているのかを知ることも出来たりして、一つの区切りとして参加の意義もあるのではないかと思う。
 二年後にやって来る移住百周年を記念する行事はどのようになるのか、移住当事者としては非常に気になるのだが、二世中心となりつつある現在、老ク連はやきもきの連続だが仕方がない。

日本祭りの準備

 七月に入ると日系コロニア最大といわれる、県連主催の日本祭りが行われる。私達も今年で三年目の参加で、出店の様子は毎年少しずつ変化して来ているが、今年は宇野先生の折り紙で「日本文化の広報」に重きをおいている。宇野先生は昨年は着伯直後で、色々の物を折って大勢の来場者にプレゼントして大変だったので、今年はもう少し余裕があるよう、教えるものは簡単なものに絞り、折り紙で作った日本のひな人形・鯉のぼり・色とりどりのコマなどを販売して、出店経費に当てることにした。材料は千代紙や障子紙など殆どが美しい日本製で、毎年その時期が来たら飾れるようになっているので、皆さんに喜ばれることと思う。
 これを作るのに宇野先生はもちろん、内山卓人理事が毎日連続で出勤し、一日中机にへばりついて作業を手伝っている。内山氏は七十歳代なのに、この毎日のボランテイアの根気良さに全く脱帽である。
 日本祭りにはこの他に会員ご自慢の手作り食品、健康に良い保存食、高齢者に適した健康補助食品などもあり、日本書籍やビデオテープの販売用もたくさん用意する。
 老ク連が頂いた場所は、広い広い会場の中の入り口を入って直ぐの、トヨタとサクラ醤油の間を抜けた後で、援護協会の救護班の隣でもあり、大変良い場所だ。来場の会員の皆さんや家族の方々も、お休み処として是非寄って行ってくださることを願っての出店である。



○7月の行事

      
      ※12時15分
なつメロ合唱の会
 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
名画鑑賞会
101112131415
 ※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※1時
書道教室
※県連主催日本祭りにて出店(ジャバクアラ会場)
16171819202122
※県連主催日本祭りにて出店(ジャバクアラ会場) ※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
名画鑑賞会
※県連主催日本祭りにて出店(ジャバクアラ会場)
23242526272829
※県連主催日本祭りにて出店(ジャバクアラ会場) ※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※1時
書道教室
 
3031     
 ※12時
盆踊り教室
     



○名画友の会

8月12日(土) 第130回鑑賞会 邦洋画2本立て
(1) 「8月の狂詩曲」 1991(平成3)年作品 カラー1時間38分
監督・脚本: 黒沢明
出演: 村瀬幸子、吉岡秀隆、大實智子、井川比左志、鈴木美恵
(2)「河」 1951(昭和26)年作品 カラー1時間39分
監督: ジャン・ルノワール
出演: バトリシア・ウォルターズ、アドリエンヌ・コリ、アーサー・シールズ

8月26日(土) 第131回鑑賞会 邦画月
(1)「エノケンの鞍馬天狗」 1939(昭14)年作品 白黒1時間4分
監督: 近藤勝彦
出演: 榎本健一、如月寛多、霧立のぼる、悦ちゃん
(2)「鞍馬天狗角兵衛獅子」 1951(昭26)年作品 黒白1時間31分
監督: 大曾根辰夫
出演: 嵐寛寿郎、美空ひばり、山田五十鈴、月形龍之介
(3)「鞍馬天狗」 2002(平成12)年作品 カラー1時間37分
監督: 斎藤光生
出演: 松平健、国生さゆり、幹一二朗、田中健、竜雷太、中村敦夫



○各教室参加者 (5月21日-6月20日)

コーラス教室4回55名民謡教室1回15名
踊り教室5回69名俳句教室1回10名
カラオケ教室4回52名カラオケ・ダンス愛好会3回115名
健康体操教室4回98名名画友の会2回81名
練功体操教室3回71名なつメロ合唱の会1回33名
書道教室2回73名マッサージ・灸5回69名
絵画教室4回40名



○寄贈・寄付 5月21日-6月20日(敬称略)

・書籍類浜口アヤ子7冊、加藤深雪6冊、鈴木文子7冊、小野忠司25冊、上村律子4冊、金藤泰子7冊
・ビデオテープ小桧山暢毅1本、鈴木文子2本、山崎欣吾5本、糸原章夫2本、平塚新五郎3本、清水えみ子5本
・その他コーヒー2袋猪野ミツエ、コーヒー1袋吉崎貞子、コーヒー1袋烏山芙美子、紅茶1袋中西恵美子、カーテン2枚上原玲子



○行事報告 5月21日-6月20日

5月30日第6回ミニカラオケ大会 歌手106名、審査員は加藤・長谷川・保母先生、当日は田巻先生を中心に重岡・山口・内山・田村・戸田・玉井・有賀・大倉。トロフィーなどの準備に数回手伝いは山口・内山・重岡・田巻先生等
31日宇野先生をサンパウロ中央老壮会へ派遣
6月2日第3回記念誌編集会議 小畑・松平・真鍋・杉本・重岡・五十嵐・内海・小坂・上原
第6回理事会 10名
6日中西忠勇氏受勲祝賀会 総領事公邸 重岡
7日中平マリコさん歌謡ショーをサロンで開催 聴衆60名
マリコさん親子の送迎・接待等 内山・内海
包装用・敷物用など紙の購入 内山・山口
8日文協にて受勲者3名の祝賀会 重岡・小坂
16日会計監査 丸山・西丸・古賀・戸田
第7回理事会 11名
第5回代表者会議 32名
17日宇野先生をセントロ桜会へ派遣
19日ニッケイ新聞社へゲートボール共催願いに 重岡・小坂・五十嵐
文協で移民98周年記念法要 重岡会長他多数会員参加
20日宇野先生をレジストロ春秋会へ派遣
※ 宿泊所の一部改造工事の見回りに度々=山口
※ 毎週木曜日カラオケダンス愛好会の手伝い=田村・山口・内山の各氏
※ 連日日本祭りでの販売用折り紙の手伝いに=内山


前のページへ / 上へ / 次のページへ

熟年クラブ連合会 :  
Rua. Dr.Siqueira Campos, 134, Liberdade, S?o Paulo, Cep:01509-020, São Paulo, Brasil
Tel: 11-3209-5935, Fax: 11-3208-0981, E-mail: Click here
© Copyright 2024 熟年クラブ連合会. All rights reserved.