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熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2006年10月号

2006年10月号 (2006/10/09) ○トピックス

体と心 支えあう二つの大会

ゲートボール大会
 第二十一回老ク連ふれあいゲートボール大会は、今年もニッケイ新聞社と共催、ブラジルゲートボール連合主管で、九月二十三日連合GBスタジアムで開催された。参加チームは昨年より少し増えて、寿十二・亀二十一・鶴九の四十二チームである。
 朝の式典は山口勝理事の司会で、小坂誠実行委員長の開会宣言に始まり、黙祷、前年度優勝杯返還、重岡康人会長と本藤利・GB連合会長の挨拶、清水オリージオ・スダメリス銀行取締役の祝辞に続いて、同銀行から寄付された敬老金が最前列に並んだ九十歳以上の出場者九名に贈られた。今年特別に企画された敬老金は、スダメリス銀行の好意で四十名に贈られることになり、最高齢の九十六歳から、下は八十四歳までの出場者が対象となって皆を喜ばせた。続いて競技上の注意が、連合の本田八朗審判部長と、田篭輝生競技部長からされ、小坂実行委員長の寄贈品紹介がなされた。最後にアルジャ親和会代表財部正男さんが力強い選手宣誓をして、競技開始となった。
 本部前にはカフェー・牛乳・お茶・水・菓子・サンドイッチ・ゆで卵が山と盛られ、それぞれ競技の合間には十分に力が貯えられるように準備されている。お天気は良し、おやつや仕出しの昼食は美味しいし、賞品もたくさん用意してあるし、至れり尽くせりの環境である。その中で上から下まで真っ白のユニホーム姿に身を包んだ会員が、助け合って元気にゲーボールを楽しんでいる。このいつもながらの大会風景を目にして、何と幸せな高齢者なのだろうと、しみじみ思う。
 八時半から始まった試合は、八コートを使って三十分づつ十一試合で、午後三時過ぎには全部終わり、成績発表・表彰・賞品授与と続き、四時頃終了となった。

GB大会入賞チーム
寿組優勝グアラニー桜クラブB
二位ビラ・プルデンテわかさ会
三位サウーデ老壮部
四位グアラニー桜クラブA
五位サンパウロ東部紅葉会
六位サント・アマーロあおぞら会A
七位ジュンジアイ睦会
亀組優勝カンピーナス明治会A
二位サウーデ老壮部
三位サント・アマーロあおぞら会A
四位カンピーナス明治会B
五位アルジャ親和会
六位サント・アマーロあおぞら会C
七位みずほ福寿会
鶴組優勝グアラニー桜クラブ 
二位イタペチ万寿会
三位サウーデ老壮部
四位ブラガンサ・パウリスタ太陽クラブ
五位カンピーナス明治会

GB大会寄贈者(敬称略)
スダメリス銀行敬老金二千五百レアイス
ニッケイ新聞社優勝トロフィー三本
下本八郎氏トロフィー六本、優勝メダル五個
ラッキー製菓菓子六百袋
味の素インテルアメリカーナ果物茶六百袋、味の素七十二袋、ほんだし四十八袋
久保商会米五キロ入り十八袋
馬場修ゆで卵二百四十個
重岡康人牛乳三十六箱
宇野妙子五十レアイス
平塚新五郎五十レアイス
重岡峰子まんじゅう二百個

老人週間
 九月二十九日文協大講堂において第三十七回老人週間が開催された。今年も援協・救済会・老ク連・日伯高齢者研究グループの四団体共催である。今回のテーマは「支えあいで共に生きよう」で、これは多忙な子供たちに頼ることなく、同世代同士お互いに助け合って、楽しく老後を送ろうという意味である。今年も多くのボランテイアと協賛各社の協力によって開催され、サロンでは毎回行なわれている健康診断で、身長・体重・肥満度・血糖値・転倒危険度・骨密度・口腔内等の検査が実施され、医師の日本語での相談も例年のように行なわれた。
 検査を受ける人が充分に理解できるように、今年は老ク連から日伯両語の出来る十名を選んで検査士に付いて貰い、ポルトガル語が判らなかったり、耳が不自由だったりする人も正確な測定が出来るように配慮した。椅子に座ると右手は血圧、左手は血糖値が同時に測れるように、様々な検査が順調に進み、約四百名が無料検査を受けた。会場の傍らでは共催団体の活動状況のパネルが飾られたり、業者が高齢者関係商品の宣伝に勤めて下さったりして、終日賑わっていた。
 十時から藤瀬圭子さんの司会で講堂内が始まり、先ずJICAのボランテイア五人による、体を伸ばす体操が賑やかにおこなわれた。続いての設楽エリカ歯科医による、口腔衛生の医療講演「わらって、うたって、食べて、人生を楽しもう」では、歯ばかりでなく舌や歯茎・入歯等口の中全般について、大きな図を写しながら判りやすい日本語の説明が続いた。三番目は当会へ派遣の宇野先生の「楽息のススメ」という題での体験発表。
 十一年前の阪神淡路大震災で自ら被害を受けた体験を語り、職場である児童館に出入りする多くの子供や友達を亡くした悲しみから、沢山のボランテイアに支えられて立ち上がったこと、その経験が現在の派遣につながったこと等を話された。 午前の最後はソーホーインターナショナルによる散髪の実演で、五名の各支店の先生によって、食い入るように見詰める観客の前で、会場から選ばれたモデルのカットが行なわれた。その間に質疑応答も行なわれ、ひげを延ばす事、髪を染める事、洗髪の仕方、若く見えるカットの方法など飛び出す質問に、代表者がテキパキと答え、会場はいつもと違う若い人の出演で、一挙に元気が充満した感じで、午前の部が終わった。
 午後の最初は、共催団体の紹介と代表の重岡老ク連会長の挨拶、総領事館から森田聡領事、JICAの野末雅彦次長、文協吉岡黎明副会長の紹介挨拶に続いて、来場者中最高齢の金田敏雄さん九十八歳と、吉岡オサメさん九十四歳の男女に記念品が贈られた。二人とも大変な元気さである。続いての今日の基調講演は、救済会理事で百周年協会副総務委員長の大浦文雄氏の「わが生ける日々」。百余名の日系高齢者が暮らす憩の園の資金調達など、福祉に尽した人生を振り返られた。
 最後はお楽しみの時間となり、老ク連コーラス教室の美しいハーモニーや、老ク連芸能祭入賞の舞踊・サンパウロ鶴亀会の「大河の流れ」と、インダイアツーバ親和会の男性も多く混じった面白い「農兵節」、戸塚マリグループの華麗なフラメンコ「カルメン」とアルゼンチンタンゴ。どれも高齢者とは思えない見事な舞台である。そして民謡では、前出のオウリンニョス長寿会の金田敏雄さんの「江差追分」と、レプレーザ高砂子会の高野秀子さんの「日向木挽歌」が朗々と披露された。最後の手品は、テレビにも度々出演するというだけあって、大掛かりな道具も使っての見事な技を次々と見せてくださり、会場も思わず息を呑んだり、盛大な拍手が沸いたりした。
 こうして今年の老人週間は終わって、皆お土産を手に家路に向かったが、今回のプログラムや検査はどれも大変有意義な内容なのに、なぜか観客の少ないのが非常に残念に思った。(約八百名) 急に寒くなったためか、選挙間近で落ち着かないのか理由は不明だが、それぞれ多忙な医師や看護士達の、ボランテイアによって成り立っている催しなので、もっともっと利用してほしいと思うのである。日系団体の行事が各地に増えているとはいえ、日本語でこの内容なら他に類を見なし、高齢者もその家族も奥地からも奮って参加してもらいたい行事である。



○10月の行事

 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
 ※10時
絵画教室
※1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
 
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※9時半
練功体操教室
※12時
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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※10時
親睦ビンゴ大会
※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
    



○名画友の会

10月14日(土) 第134回鑑賞会 邦洋画2本立て
(1)「泥の河」 1981年度(昭和56)年作品 黒白1時問45分
監督: 小栗康平
出演: 田村高広、加賀まり子、藤田弓子、朝原靖貴
(2)「新しき土」 1937(昭和12)年作品 日独合作 黒白1時間46分
監督: アーノルド・ファンク
出演: 小杉勇、早川雪舟、ルート・エヴェラー、市川春代、英百合子

10月28日(土) 第135回鑑賞会 邦画月 市川雷蔵特選
(1)「破戒」 1962(昭和37)年作品 黒白1時間58分
原作: 島崎藤村
監督: 市川昆
出演: 市川雷蔵、藤村志保、三国連太郎、岸田今日子、船越英二
(2)「眠狂四郎女地獄」 1968(昭和43)年作品 カラー1時間22分
原作: 柴田錬三郎
監督: 田中徳三
出演: 市川雷蔵、高田美和、水谷良重、田村高広、伊藤雄之助、小沢栄太郎



○各教室参加者 (8月21日-9月20日)

コーラス教室5回81名民謡教室2回31名
踊り教室5回77名俳句教室1回11名
カラオケ教室5回101名カラオケ・ダンス愛好会3回131名
健康体操教室7回151名名画友の会2回106名
練功体操教室3回63名なつメロ合唱の会1回23名
書道教室2回90名マッサージ・灸3回41名
絵画教室4回44名



○寄贈・寄付 8月21日-9月20日(敬称略)

・書籍類伊藤文江11冊、高橋潤吉2冊、鈴木文子7冊、池田パウロ9冊、八木よしえ20冊、峰村靖子1冊、井出香哉14冊、金藤泰子12冊、上原玲子3冊
・その他コーヒー2袋=猪野ミツエ、竹踏み=香山和栄



○行事報告 8月21日-9月20日

8月21日ゲートボール大会の賞品依頼に 重岡・小坂・内山
23日高桑氏よりエレクトーン寄贈 五十嵐氏受け取り
24日日下野氏をイタケーラ寿会へ講演に派遣
29日記念誌について話し合い 杉本・松平
31日バレットス寿楽会の池田会長夫妻が老ク連を訪問 内山氏が方々を案内
9月1日第6回記念誌編集会議 小畑・広田・松平・重岡・杉本・ 五十嵐・小坂・上原
第12回理事会 12名
4日下本八郎氏へゲートボールのトロフィー寄贈を頼みに 内海・小坂
老壮の友の発送手伝い 内山
6日老人週間相談会 上原
8日秋篠宮悠久親王誕生祝いに文協へ 杉本・内山
11日ゲートボール連合へ大会の依頼に 小坂
午後は久保商会へ賞品受け取りに 小坂・山口
12日ラッキー菓子会社へゲートボール賞品受取 小坂・内山
13日老人週間宣伝に新聞社回り 重岡
14日宇野先生を迎えに飛行場へ 内山
15日会計監査 西丸・古賀・玉田・戸田
第8回代表者会議 34名
第13回理事会 10名
16日オウリンニョス長寿会へ講演に 宇野・付き添い西丸
17日バレットス寿楽会30周年記念祭へ 小坂
※ 毎週木曜日カラオケダンス愛好会の手伝い=田村・山口・内山の各氏


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