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熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2007年10月号

2007年10月号 (2007/10/05) ○トピックス

新企画も取り入れて「老人週間」にぎやかに開催

 九月二十八日金曜日文協大講堂において第三十八回老人週間の催しが行なわれた。
 本年は移民百周年を来年に控え、移住者が一世紀にわたってこのブラジルの国に伝えてきた日本の心を象徴するような大会にしようと、テーマ「日本の心 世紀を越えて」として計画を練った。今年もサンパウロ日伯援護協会・救済会・老ク連・日系高齢者研究グループの四団体共催である。
 先ず計画に先立って、昨年まであったJICAからの文協会場費の支援がなくなったので、四団体持ち寄りで七月に中古品のバザーを開催して会場費を作った。続いて無料検診の部で血糖値と肺の検査は各々の業者に依頼したので、少しは経費軽減になった。それ以外には身長・体重・胴回り・血圧・栄養指導・転倒危険度測定が行なわれた。朝六時頃から並んだと言う大勢の人が、八時開場と同時に検査を受けたが、例年のようにコースが一律でなかった為に、検査時間が長引いた。
 またサロンの片側では今年初めての試みの一つとしてワークショップが行われ、上野ジュジッテ先生のシニアダンス、中田かずか先生のビオダンス、老ク連絵画教室森田冨久子先生の絵手紙の講習会が開かれ、多くの人が参加していた。新企画の二つ目は高齢者の手作り品の指導と販売で、紙細工・刺繍・編物・納豆・おやつなどが並べられていた。他に高齢者用に古本・お守り・衣類・健康補助食品・旅行案内などの業者も宣伝としてサロンをにぎわせていた。
 講堂では今年も藤瀬圭子さんの司会で、十時から戸塚マリ先生の全員でやる「いつでもどこでもできる体操」が始まり、続いて老人科専門医の高柳ジャケリーネ先生が、大きな画像で説明しながら「あなたの健康について考えてみましょう」の医療講演を行った。健康の基本として食事・睡眠・衛生・運動・慢性の病気に分けて、誰でもが当然知っている事ばかりだが実はうっかり忘れている注意事項や、必要な事は子供たちに遠慮せず頼んだ方が家族関係もうまくいく、といった内容を日伯両語で話された。
 午前の最後にはドキュメンタリー作家岡村淳氏が、「日系コロニアの舞台裏」と題して一人芝居の小泉照男さんの生涯と、それにまつわる話などを映像と両方で披露した。
 午後は式典で、共催四団体の代表の他、後藤猛領事・野末雅彦JICA支所長・小森広文協理事が出席して下さり、それぞれ挨拶が行われた。その後、観客の中から最高齢者が選び出され、男性は石橋薫さん、女性は白石リツさん(共に九十四歳)に記念品が贈られた。二人とも大変元気に舞台に上がって来て、つやつやとした美しい顔だと、藤瀬司会に盛んにほめられていた。
 その後は基調講演で、ロベルト・ノリオ学校長である山内和子先生が、流暢な日本語で「まあ!なんとお元気な! といわれる人生三つ目の段階」という題で、やはり大きな画像を使って話された。九十四歳のオバアチャンが山内先生の学校へ毎日八時には来て、折り紙やあやとりなどで子供たちと遊ぶので、子供はオバアチャンがいるから学校に行くとなった。など興味深いお話をされた。
 ここで新企画三つ目である抽選が行われた。今年は医療関係で無料の集まりには、入場者の名簿が必要とのお達しにより、全員に住所氏名などの身分票を書いて貰ったため、ついでに番号も入れて抽選しようと相談が出来、四団体が幾つかの楽しいお土産を用意した。中には手の込んだ大きな寝台掛け等もあり、当った観客を喜ばせた。
 二時からはお楽しみショーで、先ず去る八月五日に行われた老ク連芸能祭の入賞番組の中から、工夫を凝らして評判の良かったインダイアツーバ親和会の、丸山茂さん(八十歳)と冨永和則さん(七十三歳)のひょっとこ面をつけたひょうきんな踊り「かっぽれ」と、企画・衣装・踊りと全部自分達で考えたという、ジュンジアイ睦会の十三名による「桃太郎」が賑やかに演じられた。三番目にJICAシニアボランテイアで「よさこいソーラン協会」に指導者として派遣されている嶌原(しまはら)まさ子さんが、美しい藤の花房を持って「藤娘」を踊り、日本の藤間流紫派の名取りの貫禄を見せた。
 その後に来聖中の東京出身の大道芸人老門(おいかど)一郎さんによる演芸が披露された。これは各種のお面や変った衣装等をつけて、獅子舞など舞台狭しと跳びはねて皆を沸かせた。続いて学校の授業の後駆けつけた、アルジャー日本語学校三味線グループの子供たち(三歳~十四歳)十数名による三味線・民謡・唱歌・踊り・太鼓などが実に可愛らしく演じられた。出番前の舞台裏では、女の子はきれいな振袖を着せて貰い、男の子は和服にはかまでりりしいが、その中で何故か涙を一杯溜めて泣いている子、直前になって三味線の糸が切れて困っている子等。皆を纏めている大人達の苦労が偲ばれ、良くぞここまで仕込んだものと感心させられた。
 次は当会のスター貞弘先生のギター演奏で、懐かしい歌に皆うっとりそれぞれの思いにふけりながら聞き惚れた。ここで二回目の抽選があり、まだ余っている多くの賞品の為に時間の都合で番号だけ出して次に進む。最後に芝居「峠の別れ」が劇団「新波」によって演じられた。座長の戸塚マリ先生がどこから見ても本当のおばあさんに変装して驚いたが、マイクの加減で聞き取りにくい部分があったのが残念だった。全部終了して退出の際には、全員にヤクルト・ラッキー製菓・さつまやさんから頂いたお土産が配られた。
 この日の観客は貸切バスでやってきたモジ、ジュンジアイ、インダイアツーバ、イタペチなどの各会員を含めて約九百名で階下がほぼ満員。観客は検査・バザー・ワークショップ・各種講演・お楽しみと盛りだくさんのプログラムで、大変有意義な一日を過ごして帰途についた。
 この催しは色々の団体が支援する日系高齢者のためのものであるが、先年入場者調査をしたところ八割が老ク連の会員だったので、まだ参加した事のない会員の為に少し詳しく記述した。来年は是非クラブを上げて全員で参加して、張りのある一日を過ごして欲しいと願っている。



○10月の行事

 
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
 ※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
 
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
    



○名画友の会

10月13日(土) 第158回鑑賞会
(1)「悲しき口笛」 1949(昭和24)年度作品 黒白1時間23分
監督: 家城巳代治
出演: 美空ひばり、津島恵子、菅井一郎
(2)「OK牧場の決闘」 1957(昭和32)年度作品 カラー1時間57分
監督: ジョン・スタージェス
出演: バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング

10月27日(土) 第159回鑑賞会
(1)「網走番外地・望郷編」 1965(昭和40)年度作品 カラー1時間28分
監督: 石井輝男
出演: 高倉健、杉浦直樹、桜町弘子
(2)「チャップリンの独裁者」 1940(昭和15)年度作品 黒白2時間5分
監督: チャールズ・チャップリン
出演: チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード、ジャック・オーキー



○各教室参加者 (8月21日-9月20日)

コーラス教室5回80名民謡教室5回60名
踊り教室4回60名俳句教室1回10名
カラオケ教室5回80名カラオケ・ダンス愛好会5回176名
健康体操教室9回174名名画友の会2回60名
練功体操教室5回60名なつメロ合唱の会1回21名
書道教室2回97名マッサージ・灸5回67名
絵画教室3回36名書道百人一首2回28名
百人一首2回6名



○寄贈・寄付 8月21日-9月20日(敬称略)

・書籍類戸塚マリ2冊、宮田2冊、高坂光丸4冊、三木八重子1冊、田中保子1冊、大原10冊、上原玲子10冊
・現金石元佳子R$50、志田守R$50
・ビデオテープ大原10本、松平和也多数
・その他コーヒー・砂糖-清水笑子1袋、コーヒー・砂糖-猪野光江1袋、コーヒー・砂糖-永山豊恵1袋、コーヒー-猪野光江1袋、お茶-村松尚子2袋、ポラロイドカメラ-作田正子、マイク-戸田房子、カレンダー-戸塚マリ



○事業報告 8月21日-9月20日

8月22日サロンで日本人による演奏会 オカリナ=麻生圭子、日本舞踊=里見香華、打楽器・ギター=鶴勝英 観客約90名 世話人は五十嵐・戸塚・塩原
26日ブラジル日本民謡協会40周年祭 纐纈
27日曻地(しょうち)三郎博士歓迎会 五十嵐・小坂
28日宮城県人会で曻地博士の講演会 正副会長他多数
29日貞弘先生をサンパウロ中央老壮会へ派遣
31日第10回理事会9名、昼食貞弘先生歓迎会(理事会による)
9月6日夜~10日朝ビトリア・グアラパリ・カーボフリオへ旅行 参加者41名
7日インダイアツーバにて聖北地区老ク芸能祭 五十嵐・小坂
8日全伯吟剣詩舞大会 玉井
12日老人週間相談会 貞弘・上原
17日貞弘先生サントアマーロあおぞら会へ派遣
18日貞弘先生サント・アンドレ白寿会へ派遣
※ 寮の修理、サロンの壁塗り替え、クッション買い、入口照明等の交渉に数回=田村
※ 毎週木曜日カラオケダンス愛好会手伝い=田村・内山


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