移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2008年2月号

2008年2月号 (2008/02/20) ○トピックス

定期総会開催今後二年間も同役員で

 老ク連では今年度の第二十九回定期総会を、一月三十日センターサロンにおいて開催した。出席は二十七クラブ五十一名で、昨年より三クラブ五名増えている。十時より小坂誠副会長の司会で、出席者確認・黙祷・老人クラブの歌斉唱・新宅俊一会計士による総会告示の後、五十嵐司副会長の議長でプログラムは始まった。
 先ず一番に松平和也書記理事の、四十五項目にわたる行事報告が発表された。毎年文協大講堂で四回催してきた大行事は、今回から併催により三回となり、その分どれも観客の入りも良く、経費も労力も節約できて良い結果になっている。サロンでの二回のビンゴ大会とミニカラオケ大会は、例年通り賑やかに行われてそれなりの成果もあげている。
 十四の教養教室の参加者は、月に二回行う書道教室が一番多くて、一回毎の平均四十四名、次がカラオケダンス愛好会で四十二名。これはサロンが満杯になる人数であり、出来ることならもっと大きいサロンを、しかも舞台のあるサロンをと望みは広がるばかりである。
 他に予定しなかった公(講)演会が六回もサロンで行われ、他者からの好意に感謝の年であった。外への童話の会も二つの日語学校で実施でき、日本語センターとの交流では、短時間ながら大勢の子供たちと接する事が出来、老ク連の違った面も発揮できた。JICAシニアボランテイアも宇野先生が二十二回、貞弘先生が十五回各クラブを廻って、レクリエーションで例会に活気を与えている。更に宇野先生は自分の持ち味の講習会をサロンで二回催し、優秀の美を飾っている。旅行は交流と観光と大きな二つの他、小さなお寺めぐりとお花見ができた。
 昨年の嬉しいことの筆頭は玄関の「いけばな」で、阿部すみ子師範の好意に甘え放しだが、会館に入って直ぐ眼につくので大変喜ばれている。しかし悪い事も二つ起こった。落雷とこそ泥でどちらも大した被害ではないが、不便で不快な思いに変りはなく教訓を残した。その他の事務局での事業は例年通り行われたが、三〇周年記念誌だけは多忙な毎日の間を抜っての仕事になるので、どうしても間に合わず今年に持ち越された。
 続く戸田房子会計理事による決算報告では、三十七万の総支出に対して、収入の不足分二万二千レアイスが銀行利子より使われている。これは予算では七万六千レアイスだったので、レアル銀行や役員などの協力のお蔭で、ほぼ健全な運営が出来たのではないかと思う。
 質疑応答に入って、「一年間に実施された会議の種類と回数も報告に載せるべきだ」との意見に従って、早速、松平書記が今年度分を報告した。次に「教養教室の収支では余りが多いから生徒の会費を下げては」という意見が出されたが、これは講師へは薄謝だし、生徒にかかる雑費を他の項目に分けている事等を納得して貰った。
 拍手で承認後、再び松平書記より二十二項目の事業計画案と、戸田会計の約四十万レアイスの二〇〇八年度予算案が発表された。今の会館も満十年となったので、修理改装に少し余計に予算を取ったり、管理費である公共料金が上がっているほかは例年通り。移民百周年記念に作ることが決定しているお地蔵さんは、浄財で作る事になり予算には入っていない。
 こちらも無事承認され役員選挙に移る。杉本正選挙管理委員長から「期日までにシャッパが出されなかったので、定款に従って総会に任せる」との報告があり、議長が諮った結果、五名の各委員会代表が別室で相談することに決定した。その結果、全員留任して貰いたいとの要望に満場一致で賛成。ただ欠員の管理理事の為に一部の移動と新任があって、ここに重岡体制四期目が発足する事になった。
 重岡会長は「三期六年もやって来たのでバトンタッチするつもりだったが、皆さんから百周年のこの大事な時に退かずに、是非今までのように代表となって表に立って欲しいと言われ、断れなかった。会員あっての会であり、各クラブがあっての連合会なので、是非皆も強力してほしい。百周年も財政的には援助できないが、社会に恥じないよう協力していくつもりだ」と力強い就任の挨拶をした。こうして総会は無事終了した。
「二〇〇八年~二〇〇九年の老ク連役員名」
会長 重岡康人
副会長 第一‐五十嵐司、第二‐内海博、第三‐小坂誠
書記 第一‐松平和也、第二‐纐纈蹟二
会計 第一‐戸田房子、第二‐上野美佐男(新任)
理事 文化‐玉井須美子、管理‐内山卓人、援護‐田村福八
監査役 西丸俊子、古賀正倫、佐藤寅吉
※注 新任の上野美佐男氏は、七十三才でみずほ福寿会会長、日伯両語に堪能で老ク連の今後を背負って貰う人材である。


ふれあいセミナー来年はぜひ老ク連で

 今年も去る一月十七日、北海道協会において日本語学校の生徒さんと我々老ク連会員との「日本語ふれあいセミナー」が行われた。当日は日語校から生徒百四名と先生、ボランティアの方々、老ク連からは役員、会員、シニアボランティアの貞弘先生など約二十名が参加した。会場の北海道協会はメトロのアナ・ローザ駅から歩いて十分程の近距離にあるのだが、行き慣れない会員にはちょっとおっくうなようで、老ク連からの参加者は昨年の半数にも及ばず残念であった。
 交流会はふれあいセミナーの先生指導による日本移民百周年記念歌「海を渡って百周年」の歌唱指導から始まった。一番、二番、三番と何度も歌ううちにどうやら歌詞もメロディもスムーズになり、老移民と子弟の気持ちが一体化してくるようで、大きな声を出したせいか、会場の空気も和らいできた。
 次いで、貞弘先生によるレクリエーションに移った。生徒十人ほどに会員が一人から二人という割合で十グループに分かれ、イスに座って円陣を作る。自己紹介から始まったが、時間が限られているため、全員の紹介が終わらないグループもあったし、始めないうちに時間切れになってしまったところもあった。続いて肩叩きや指体操、グー・パーを「うさぎとカメ」の歌に合わせて出し反射運動を試すなどもした。自分を見て、人を見て、方々から笑い声が絶えない。中でも楽しかったのは、グループに分かれて、他のグループが書きそうな野菜の名前を九つ書くというゲームだが、白菜、キャベツなどに混じってちんげん菜やもやしというのもあり、「ごぼう、ごぼう」と言っている子もいたりして、「さすが、日本人の子弟だなあ」とおかしかった。
 最後はプレゼントの交換があり、全員で「ふるさと」を合唱し、生徒代表による「お礼の言葉」で締めくくった。緊張しながら「お礼の言葉」を読み上げる生徒。「この挨拶のために何回も練習したのだろうなあ」と思うと胸が熱くなる。
 僅か一時間ほどの短い交流で、話し合う事も殆どできなかったが、参加者は記念にサインを交換したり、写真を撮りあったり、「貴方の町にも老人クラブがきっとあるので、ぜひ尋ねてみて下さい」など言葉をかけ別れを惜しんだ。
 できれば来年は狭いながらも他の部屋も工夫して、ホームグランドの老ク連で出来たらよいのだが…と、思った。


老ク連二〇〇八年度事業計画案

*一月三十日 第二十九回定期総会を老ク連サロンで開催する。
*五月二十四日 第二十三回ゲートボールふれあい大会を連合スタジアムで開催する。
*八月九日 第三十二回老人クラブ大会・芸能祭を文協大講堂で開催し、サロンではバザーも行なう。
*十一月二十三日 第十四回老ク連親睦カラオケ大会を文協大講堂で開催、バザーも行なう。
*九月末 第三十九回老人週間を援護協会・救済会・日伯高齢者研究グループとの共催で文協大講堂にて開催する。     
*六月八日援護協会と共催で日本からの芸能公演「響ファミリーショー」を文協大講堂で催す。
*三月二十九日及び十月三十一日 老ク連親睦ビンゴ大会をサロンで行う。
*五月六日 カラオケ教室を中心に第八回ミニカラオケ大会を老ク連サロンで行う。
*サロンでは健康体操・盆踊り・コーラス・カラオケ・民謡・練功体操・絵画・書道・百人一首・俳句等の教養教室を、日替わりで定期的に開き会員の生きがいとする。またなつメロ合唱や名画鑑賞の集いも催し、高齢者の楽しみとする。
*会員間の親睦と見聞を広げる為、四月にオウロ・プレットなど「ミナス歴史の町を訪ねて」観光旅行を行う。また九月にはバウル福寿会と交流し、日本人の作った町バストスやその近辺も見学する。その他に親睦の為の小旅行も数回行なう。
*各老人クラブへ貞弘昌理シニア・ボランテイアを派遣する。また要望があれば随時他の講師も派遣する。
*製作中の三十周年記念誌を出来るだけ早く完成させて、関係者に配布する。
*日本人移民百周年を記念して、前庭に感謝と祈願のシンボルとして石地蔵を建立し、八月には開眼供養をする。
*日本人移民百周年を記念して、俳句・短歌・川柳・随筆を募集して関係者に選をして貰い、「老壮の友」誌上で発表する文芸大会を行う。
*七月十九日・二十日の県連主催の「日本祭り」に出店し、老ク連の活動を広く一般に知ってもらう。
*今年も会員の親睦と啓蒙のために、老ク連機関紙「老壮の友」を毎月発行する。
*日本語学校生徒を対象に、童話やレリェーションなどで日本人の心を伝える。
*サロンの空き時間を利用して、常識としての知識を得る講演や、生きがいの為のお楽しみ公演などを催す。
* 会員のために高齢者用品の調達や、日本語書籍・ビデオ・CDなど文化方面の便宜を図る。
*会員の要望にこたえて、無料および割引協力の医師や病院への手続きをする。
*サンタ・クルース医療保険(PLASAC)の取り扱い事務をする。
*福祉センターの宿泊施設やサロンの利用で運営 資金の一助とする。


第十三回老ク連親睦ビンゴ大会

日 時: 三月二十九日(土)十時~三時
場 所: 老ク連サロン
入場料: 十五レアル(前売り・当日売り)青と赤の特別ビンゴ券&昼食付き
たくさんの賞品が用意され残念賞もあります。会員、非会員問わずお誘い合わせてお出かけ下さい。



○2月の行事

     
     ※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
   ※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
10111213141516
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
俳句教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
 
17181920212223
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
百人一首教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
242526272829 
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※8時~17時
指圧・灸 森山先生
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
 



○名画友の会

2月9日(土) 第166回鑑賞会
(1)「江分利満氏の優雅な生活」 1963(昭和38)年度作品 黒白103分
原作: 山口瞳
監督: 岡本喜八
出演: 小林桂樹、新珠三千代、東野英冶郎
(2)「明日に向かって撃て」 1969(昭和44)年度作品 カラー108分
監督: ジョージ・ロイ・ヒル
出演: ボール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス

2月23日(土) 第167回鑑賞会
(1)「あ、うん」 1989(平成1)年度作品 カラー114分
監督: 降旗康男
出演: 高倉健、富司純子、坂東英二、富田靖子、宮本信子
(2)「にがい米」 1948(昭和23)年度作品 黒白109分
監督: ジュゼッペ・デ・サンティス
出演: シルヴァーナ・マンガーノ、ヴィツトリオ・ガスマン、ラフ・バローネ



○各教室参加者 (12月21日-1月20日)

コーラス教室1回16名民謡教室2回22名
踊り教室2回28名俳句教室1回12名
カラオケ教室2回32名カラオケ・ダンス愛好会2回71名
健康体操教室4回90名名画友の会1回48名
練功体操教室2回21名なつメロ合唱の会1回21名
書道教室1回35名マッサージ・灸2回24名
絵画教室1回6名書道百人一首1回12名



○寄贈・寄付 12月21日-1月20日(敬称略)

・書籍類三木八重子12冊、落合とも子3冊、渡辺幸子2冊、小野忠司8冊、西原パウロ8冊、山本久女多数冊、宇野道子15冊、柄沢かず江2冊、溝江12冊、上原玲子多数冊
・ビデオテープ高桑美代子13本、田中保子1本、迎田八重6本、蔵本勉7本、川中美津子3本
・現金徳堂博R$70、阿部すみ子R$50、信太千恵子R$30
・その他将棋1セット-宇江木リカルド・小野寺ひで子



○事業報告 12月21日-1月20日

12月21日会計監査会 丸山・西丸・古賀・戸田
第11回代表者会議 45名
昼食に役員忘年会 外部の方も招待して計75名
1月5日貞弘先生をアルジャー親和会へ派遣
16日第15回理事会 9名
17日日本語センター主催「ふれあいセミナー」に参加 貞弘・内山・戸田・杉本・五十嵐・職員等20名、日語側約150名
18日会計監査 丸山・西丸・古賀・戸田
第二回百周年委員会 13名
第二回代表者会議 36名
※ カラオケダンス愛好会手伝い=田村・内山
※ 老壮の友荷造り=内山


前のページへ / 上へ / 次のページへ

熟年クラブ連合会 :  
Rua. Dr.Siqueira Campos, 134, Liberdade, S?o Paulo, Cep:01509-020, São Paulo, Brasil
Tel: 11-3209-5935, Fax: 11-3208-0981, E-mail: Click here
© Copyright 2024 熟年クラブ連合会. All rights reserved.