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熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
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2008年7月号 (2008/07/15) ○トピックス

待ちに待った百周年祭

 六月が終わり、日本人移民百周年を記念する諸行事のうち、中心的な祭典が終わった。老ク連として参加したのは、六月十八日の大法要と二十一日の記念式典である。

記念法要
 先亡者追悼法要(せんぼうしゃ・ついとうほうよう)は文協でやる例年とは違って、立派なアニェンビー国際会議場で行い、老ク連も共催団体に加わった。仏教連合の好意により、会場までの便を確保できたので、この地で没した先祖を持つ会員は、老ク連からの出発をとても喜び、たちまちバス三台分百五十名の申込となった。
 法要の中身は例年と大差ないが、各団体長が読み上げる追悼の辞は、それぞれに胸に迫るものがあり、多くの故人を思い出しながら、現在の平安な暮らしは彼らの汗と涙にあると、感謝の念でお参りした。特に移住早々にマラリアなどで夢も果たせず逝った先人は、どんなにか無念だったろうと我々の今の幸せを申し訳なく思うばかりである。
 アニェンビーの会場は諸々の日本文化で立派に飾り付けられていて、見ている非日系人に対して、日本人であることを誇らしく思った位だ。特に目についたのは人形作家与勇輝(あたえ・ゆうき)氏の作品五十点である。木綿の着物を着て遊んだり、家の手伝いをしたりしている姿は、どれを見ても(己の経てきた姿に思えて、懐かしさに心が和んだ。

記念式典
記念式典.jpg
 二十一日の式典参加に関して、事務局ではサンボードロモへの入場券(電子カード)を手に入れるのに本当に苦労した。会員からは催促(さいそく)されるのに、百周年協会からは何度聞いても返事が貰えず、漸く申込用紙が手に入ったと思ったら、四日後には締め切りとの事。余りのことに呆然(ぼうぜん)とするがまもなく一週間延期になったので大急ぎで間に合わせたら、またまた延期。予想と違ってよほど空席があるのかと思ったら全く逆で、百五十二枚申し込んでもらえたのは百八枚だけ。全員が是非行きたくて申し込んでいるのに、誰に「行くな」と言えるだろうか。各々の事情を聞いて選別しなければと思っている矢先、電話線の故障で、老ク連近辺一帯が二日間電話不通となり、まったく泣き面に蜂で、事務所内はイライラの連続となった。
 そして複数の団体に申し込んであった人、雨・寒さ・混雑を予想してあきらめた人などで漸く数を合わせ、前日に行われた代表者会議に出席した人達にも詫びながら券を渡し、やっとほっとした夕方、券が余っているとの電話に愕然(がくぜん)となる。もう誰もいないのに、頭を丸めろとまで言われて誤ったのに、と百周年協会を恨めしく思った。聞けばどこの団体も同じ思いだったとの事。中には式典当日の朝に連絡の入った所もあったとか…。
 皇太子様ご臨席(りんせき)の式典当日は、心配していた通り一日中雨が降ったり止んだりでカッパが手放せなかった。この日も老ク連では混雑(こんざつ)を避けるために、バス二台を雇ってリベルダーデから出発した。相当早く出たつもりがやはり渋滞(じゅうたい)で時間もかかり、ようやく着いたバス駐車場よりかなり歩き、石段を上りやっとセメントの席に着いてみると、貴賓席(きひんせき)の並びだ。次から次に繰り広げられる芸能は、右と左で行われて我々の前に来ないうちに引っ込んでしまうのもあるし、いよいよ皇太子様がお出ましになっても何も見えず、前方にある大型テレビで見るばかり。「今日は西林総領事様が欠席で夫人が代理なのね!」とか、「麻生太郎日伯議員連盟会長は来伯されているのに、この式典には出席されないのね」なんて言葉が飛び交う。皆楽しみにしていたのに、直接はもちろんテレビにも映らないので、とても残念なことばかり。
 前もって八十歳以上の高齢者には良い席をと言われたが、やはり雨の当たるところだ。そして老ク連に多い日本の受勲者(じゅくんしゃ)には招待状が出ていると聞いたが、受け取った人はおらず、皆と一緒に石段に雨に打たれて座っている。
 後で聞けば貴賓席の真前には若い人たちや、前もって申し込まなかった人達も多く座っていたとか。皇太子様始め一部始終を一番見たかった、日伯の今日を築いた功労者(こうろうしゃ)である一世高齢者たちには、全然見えない席しか配置(はいち)されなかったのである。そして留め(とどめ)は挨拶の上原百周年協会会長の挨拶に、日本語訳が付けられなかったことである。
 全てに辛抱の多い人生だった会員達は、それでも良かった良かったとお礼を言って帰られたが、関係者としては、本当に最後だったのにと無念の思いが強く残った。
 しかし入場券や席のごたごたは別として、雨も余りひどくはなく、膨大(ぼうだい)な数の出演者や参加者をうまく裁き(さばき)、盛大な式典が出来たことは大きな喜びであった。今までにも海上自衛隊練習艦隊(れんしゅうかんたい)は、度々サントスに着岸して艦内(かんない)見学などが出来たが、隊員のパレードを見る機会はなかったし、ましてやブラジルの軍警音楽隊(ぐんけい・おんがくたい)や騎馬隊(きばたい)を見られるなんて、予想外でとてもすばらしいことだった。また会場一杯に並んだ三千五百名というコーラス隊や、子供から高齢者までの各種のダンス・踊り・太鼓(たいこ)・武道(ぶどう)などの日本文化が、次々に見られて楽しい一日となった。それを見ながら皇太子様始め日本からのお客様たちにも、ブラジルにこんなにも多くの日本文化が浸透(しんとう)していることに改めて驚き、感激して頂けたのではないかと思った。この日のために練習を重ねた人たち、またこれを束(たば)ねたリーダーたちの心使いは、並大抵のものではなかったろうと思いながら見せてもらった。ただこれが最初望んだように丸い会場だったら、その効果は倍加しただろうと、今更ながら残念な思いが消えない。
 しかし祭典は終わった。予想以上に式典の挨拶・新聞・テレビなどで、ブラジル社会からほめられ感謝された私達日系人は、その期待を裏切らないよう、明日からまたここに住む者として、恥ずかしくないような生き方をせねばならないと、改めて思った。

大成功の響ファミリーショー
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 やはり百周年を記念して六月八日に文協大講堂で響ファミリーショーが行われた。これは援協と老ク連共催で、見事な舞い・歌・芝居の日本芸能の数々は超満員の観客を魅了(みりょう)した。
 昨年、老ク連と文協芸能祭の一部で演じたのを見て、その気配は充分感じていたが、今回これ程までの大反響(だいはんきょう)になるとは予想外(よそうがい)だった。十一時の開演時間には既に席は一杯で、当日券の販売は中止、響ファミリーの演じる頃には、一階は補助椅子(ほじょいす)を出した上両側は立ち見客でいっぱい、二階席も隅から隅までぎっしりとなってしまった。
 五月、来伯まもなく老ク連に挨拶に見えた響彬斗座長(ひびき・あきと ざちょう)は、さすが厳しい日本の芸能界で八年も苦労しただけあって、とても二十六歳とは見えないしっかりした青年であった。颯爽(さっそう)とした若々しいその姿を見て、「女形(おやま)をやるというから、もっとなよなよとした男かと思ったら、好青年じゃないか」と一目で気に入った男性会員も結構多かったようである。
 昔何回も文協の舞台に出してくださった老ク連の皆さんに、是非現在の姿を見てもらって恩返しをしたいという申し出に、新病院を建てる援協と共に、老ク連も役員・職員一丸となっての入場券の販売や、当日の手伝いに協力し大成功に終わらせたのは大きな喜びであった。一方、響ファミリーは何の報酬も求めることなく、両団体に寄付を下さった。
 以後、百周年記念事業の中で、何回か出演したが、どこでも皆から芸が賞賛されると、何となく自分の息子がほめられたように感じられて、今でも喜んでいる老ク連である。

井上祐見、老ク連で熱唱
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 六月二十五日老ク連サロンでは、コロニアが生んだ歌手「井上祐見ショー」が行われた。祐見さんは十年前サンパウロで行われたNHKのど自慢を日本で見て、ブラジルに沢山の日系人が居て、日本の歌を愛してくれていることを初めて知り、是非自分の歌で慰めたいと来伯したのがきっかけで、毎年この時期に各地でボランテイア公演をしているそうである。彼女は回を重ねるに従って移民の気持ちが身近となり、「ソウ・ジャポネーザ」という独自の歌を唄い、百周年の今年はそれを記念した「ありがとう笠戸丸」の歌を持って方々での公演となった。日本でも神戸とか移民に関する行事には特別の思いで出演して、日系人の良き味方である。
 老ク連には中嶋マネージャーと共に来所、黒のズボンにみかん色の上着という鮮やかな姿で幾つか唄ってくださった。じーんと来る子守唄などをしっとりと唄い上げ、ありがとう笠戸丸の解説に聴衆は涙し、都はるみの「好きになった人」に合わせてハンカチの振りの練習をしたりして、皆で笑いのある大変楽しいひと時を過ごした。
 彼女は若く美しく、とても気さくで優しく、十年も毎年通ってブラジルに馴染んでいるせいか、日本のプロとは思えない感じの良い女性であった。そのボリュームのあるすばらしい歌声で、益々の活躍を祈りたい。


老人クラブ大会・芸能祭

八月九日(土)八時半、文協大講堂
講演=永田久氏、創作選集入選者発表
一年間の練習の成果を応援しましょう。



○7月の行事

  
  ※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
101112
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
百人一首教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
 ※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
俳句教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※日本祭りへ出店
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※日本祭りへ出店 ※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
  



○名画友の会

7月12日(土) 第176回鑑賞会
(1)「異母兄弟」 1957(昭和32)年度作品 黒白110分
監督: 家城巳代治
出演: 三国連太郎、田中絹代、高千穂ひずる
(2)「虹を掴む男」 1950(昭和25)年度作品 カラー119分
監督: ノーマン・マックロード
出演: ダニー・ケイ、ヴァージニア・メイヨー

7月26日(土) 第177回鑑賞会
(1)「秘密」 1999(平成11)年度作品 カラー119分
監督: 滝田洋二郎
出演: 広末涼子、小林薫、石田ゆり子、岸本加世子
(2)「恐怖の報酬」 1952(昭和27)年度作品 黒白149分
監督: アンリ・J・クルーゾ
出演: イヴ・モンタン、シャルル・ヴァネル



○各教室参加者 (5月21日-6月20日)

コーラス教室4回59名民謡教室3回45名
踊り教室4回56名俳句教室1回12名
カラオケ教室4回68名カラオケ・ダンス愛好会4回171名
健康体操教室6回91名名画友の会2回66名
練功体操教室3回31名なつメロ合唱の会1回23名
書道教室1回77名絵画教室5回49名
書道(百人一首)2回18名百人一首の会2回11名



○寄贈・寄付 5月21日-6月20日(敬称略)

・書籍類小野忠司11冊、今信幸美5冊、三木八重子1冊、井出香哉14冊、大原喜一郎2冊、伊藤フミエ5冊、西原パウロ3冊、金藤泰子5冊
・その他ビデオ-大原喜一郎7本、コーヒー-村松尚子1袋



○事業報告 5月21日-6月20日

5月21日鳥取熟年大学へ貞弘先生を派遣
小島氏を囲んで地蔵建立の相談 五十嵐・滝波
ゲートボールの賞品買い 小坂・内山
23日PLASACへ保険掛け金の相談に 重岡・五十嵐
24日第23回ゲートボールふれあい大会 参加35チーム約200名 重岡・小坂・内山・戸田・玉井・貞弘・職員
25日岐阜県人会創立70周年祭 五十嵐
26日藤瀬氏・援協・老ク連との響ファミリーショーの相談 上原
28日老人週間の相談 貞弘・上原
30日サロンで絵の展覧会 森田先生を中心に絵画教室生徒 入館者約50名
6月1日 〃 〃
2日響ショー入場券販売状況視察に各県人会回り 小坂・内山
6日第6回理事会 11名
玉井先生の「老人クラブの歌」踊り講習会 参加者40名
記念誌「30年の歩み」出版報告会 小畑・杉本・邦字新聞記者2名・理事10名
7日文協会場用意 職員2名
8日文協で響ファミリーショー 約1400名入場の大盛況 手伝い-五十嵐・小坂・内山・松平夫妻・纐纈・相沢・岡・板井・貞弘・職員3名
夜の慰労会-五十嵐・内海・小坂・松平夫妻
11日老人週間相談 貞弘・上原
18日開拓先亡者追悼大法要 アニェンビーの会場に老ク連から150名
20日皇太子様をガルボン・ブエノ街でお迎え 老ク連有志多数
会計監査会 古賀・佐藤・玉田・戸田
第5回代表者会議 34名
※ 毎週月曜日玉井先生の「老人クラブの歌」踊り練習に 多数参加
※ 毎週木曜日カラオケダンス愛好会の手伝いに 田村・内山
※ 老壮の友と記念誌の荷造り、発送、配達などに 内山・貞弘
※ 創作選集のコンピューター打ち込みに連日 松平


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