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熟年クラブ連合会
     事務局だより  (最終更新日 : 2019/02/15)
2008年12月号

2008年12月号 (2008/12/06) ○トピックス

コロニア文芸賞でダブル受賞

 既報(きほう)のように老ク連のダブル受賞となったコロニア文芸賞の、百周年記念誌賞と、顕彰賞(けんしょうしょう)の授賞式が、十一月七日夜文協貴賓室で行なわれ、当会からは内外の関係者二十二名が参列した。
 最初にコロニア文芸賞が鈴木正威(まさたけ)氏に授与され、続いて重岡会長に表彰状と盾(たて)、副賞が渡され、盛大な拍手を受けた。中田みちよ選考委員は「愛情のこもった記念誌だ」と嬉しい評価を下さったが、正にその通りで、初めての記念誌は自分たちの手でと、素人の会員ばかりで愛情をかけ、力を入れて作ったのである。
 老壮の友もしかりで、作る人も読む人も我が子のように可愛がっている結果が、長年続いている理由だと思う。とにかく百周年の良き年の最後を飾る嬉しいことであった。


二〇〇八年の終りに

 本年も残り少なくなり、色々の思いが脳裏(のうり)をよぎる。今年は何といっても百周年記念事業の数々がまず来て、次に恒例事業と続くが、例年同様平穏無事(へいおんぶじ)に一年が終わろうとしている。反省も含めて振り返ってみたい。
①コロニアの記念行事
 一九〇八年六月一八日、最初の移民船「笠戸丸」がサントスに着いてから丸百年の記念すべき今年は、一年を通じて様々な行事が行われた。数年前から話題になっていた建造物はついになく、日本政府からの目立った支援もなかった。唯皇太子殿下の御来伯に留まり、温和な当会会員はお目にかかれる事を無常の喜びとして期待していたが、結果は余り良好とはいえなかった。
 結局老ク連としては百周年協会の行う法要に百五十名、式典に百名が参加したが、従来と比べ協会との連絡など準備にかなり混乱をきたした。当日は終日合羽の離せない雨天であったが、それでも通常見られないものを見たり味わえたりして、誰もがこの時期に居合わせた者の幸せを感じた。
②老ク連の記念事業
 当会としては地蔵建立と文芸誌出版を決め、八月には会員みなの善意によって、会館前庭に可愛らしいお地蔵さんが据えられた。これは小嶋晃氏による魂の込められた作であるが、毎日花や供物に囲まれ多くの会員に拝まれている。
 会員から俳句・短歌・川柳・随筆・自分史の文芸五部門を募集して、各専門家に選を依頼して製本となった「創作選集」は、十一月中に仕上がり配本を待つばかりとなっている。
 二つとも身の丈にあった企画で余り無理をせず、年内に全てが終了する事になって喜ばしい。
③その他のお楽しみ事業
 筆頭は六月八日に行われた「響ファミリーショー」の公演である。援協との共催のため助けられた部分が多かったが、役職会員一丸となって入場券の販売に力を入れたお陰で、超満員の客に恵まれ、再公演というおまけまでついた。ファミリーの三人と藤瀬圭子さんのお陰で、すばらしい日本の芸能を見ることが出来たのである。その他に当会サロンで落語口演三回、歌謡ショー一回が行われ、最後には「ちりとてちん」の草々兄さんの公演まで加わり、非常に楽しい一年であった。
④二作品が記念受賞(コロニア文芸賞)
 六月に完成した「老ク連三十年の歩み」が、はからずも百周年の記念誌賞に選ばれ、更に三十五年目となる「老壮の友」も顕彰賞を頂き、思いもかけず記念の年に大きく花を添えた。これは地道な当会の活動がコロニアに認められたことで喜びは大きく、末長い今後の継続を願うのである。
⑤恒例行事つつがなく実施
 二十三回目となったゲートボールふれあい大会、三十二回目を迎えた老人クラブ大会・芸能祭(昨年から併催)、第十四回カラオケ大会のいずれも大きな問題もなく終了した。初めて文協以外の会場(客家会館)でやった老人週間は、日本から有名な日野原重明博士(九十七歳)を講師に迎えたり、若い人向けに夜の講演会を加えたりして努力した結果、千人以上の客を迎えて百周年らしい開催となった。二回行われたビンゴ大会も皆の協力で賑やかに楽しく行なわれ、利益も出て大成功であった。また今年の旅行は四月に「ミナス歴史を訪ねて」と、九月に「バウル福寿会との交流」旅行が行なわれた。どちらも参加者は四十人前後だったが、大変有益で安心した旅となり、バウルやバストスの人達ともすっかり打ち解けて、視野を広めることも出来た。
⑥外部からの援助
 前記の行事開催に付き、今年もレアル銀行から大きな援助を頂くことが出来た。日系人対象行事の増加から観客は減ったとは言え、常時千人前後の観客を迎えて、文協という大きな会場で賑やかに出来るのも、この支援のお陰で感謝に耐えない。また二〇〇一年から八回めとなる今村幸医師からの敬老金は、今年は百周年を記念してより多く百二十名の人々に生き甲斐を与えた。
⑦全教養教室が健在
 従来の健康体操・練功体操・コーラス・カラオケ・民謡・盆踊り・カタオケダンス・俳句・書道(二種)・絵画・百人一首の教室に、今年は花合わせ愛好会が加わり十三教室となった。百人一首や花合わせは遊びとは言うものの、脳を鍛えたりボケ防止に非常に有効で、皆喜々としてやっている。今年は試しにやってみたのだが、世話人(田中保子さん)のご苦労もあって、少人数ながら継続しており見通しは明るい。どこの教室も指導者が中心となって、それなりに張り合いのある行事に参加したりして励んでおり、生徒にとり非常に生き甲斐となっている。
⑧重岡体制五期目発足
 今年一月末の定期総会で、重岡会長以下前役員が留任となった。百周年の重要な年に際し、内外共に経験豊富な重岡会長が求められたようで、相変わらず和気あいあいとした執行部である。
⑨貞弘シニアの活躍
 二年目となるレクリエーション専門の貞弘先生は、招きに応じて各老人クラブへ指導に行くが、今年は他の行事が多かったせいか機会が少なく残念であった。後半年を残すのみとなったので、六月まで隙のない程に呼んで貰いたいものである。


本年も色々とありがとうございました

老ク連は十二月二十四日から一月四日まで
休館とし、一月五日より各教室も再開します。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。



○12月の行事

 
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
百人一首教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※12時15分
なつメロ合唱の会
10111213
 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
俳句教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※1時
花合わせ愛好会
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
※10時
絵画教室
※9時半・1時
書道教室
※12時15分
名画鑑賞会
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 ※10時
健康体操教室
※12時
盆踊り教室
※1時
百人一首教室
※9時半
コーラス教室
※12時半
カラオケ教室
※10時
健康体操教室
※1時
民謡教室
※9時半
練功体操教室
※11時10分
カラオケダンス愛好会
  
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      ※12時15分
名画鑑賞会
28293031   
       



○名画友の会

12月13日(土) 第186回鑑賞会
(1)「三等重役」 1952(昭和27)年度作品 黒白85分
監督: 春原政久
出演: 森繁久弥、越路吹雪、河村黎吉
(2)「大いなる西部」 1958(昭和33)年度作品 カラー167分
監督: ウィリアム・ワイラー
出演: グレゴリー・ペック、ジーン・シモンズ、チャールトン・ヘストン

12月27日(土) 第187回鑑賞会
(1)「疑惑」 1962(昭和37)年度作品 カラー126分
原作: 松本清張
監督: 野村芳太郎
出演: 桃井かおり、岩下志麻、山田五十鈴、小沢栄太郎
(2)「波止場」 1954(昭和29)年度作品 黒白108分
監督: エリア・カザン
出演: マーロン・ブランド、エヴァ・マリー・セイント、カール・マルデン



○各教室参加者 10月21日-11月20日

コーラス教室5回90名民謡教室4回53名
踊り教室4回58名俳句教室1回12名
カラオケ教室5回98名カラオケ・ダンス愛好会4回185名
健康体操教室9回168名名画友の会2回62名
練功体操教室4回54名なつメロ合唱の会1回23名
書道教室2回79名絵画教室3回27名
書道(百人一首)2回18名百人一首の会2回15名
花合わせ愛好会2回8名



○寄贈・寄付 10月21日-11月20日(敬称略)

・書籍類三木八重子2冊、藤原静枝2冊、伊藤フミエ11冊、藤原章子4冊、中田秀信多数、小野忠司22冊、星井文子9冊
・現金野村文恵R$100、松平和也R$150、紀葉子R$100
・カラオケ大会レアル銀行R$3500、ビラ・ソニア老壮会R$100、サンパウロ中央老壮会R$100、プラッサ・ダ・アルボレ老壮会R$100、重岡康人R$200、五十嵐司R$100、内海博R$100、小坂誠R$100
・その他ビデオテープ24本-奥田昭二、お手玉11個-古川幸子、レコード多数枚-松平和也、砂糖2袋-猪野ミツエ、コーヒー粉2袋-高坂光丸、日本のカレンダー-大谷みどり、扉止め具-上原玲子



○事業報告 10月21日-11月20日

10月22日貞弘先生をサンパウロ鶴亀会へ派遣
23日貞弘先生をアチバイア清流クラブへ派遣 内山同道
24日貞弘先生をサントス白寿会へ派遣
26日ピニェイロス老壮部の敬老会へ永田久先生を派遣 内海副会長出席
28日バザー用古着受け取りに 内山・貞弘
ビンゴ賞品買い物に 内山・貞弘・職員
30日ビンゴ大会準備 内山
31日第14回老ク連親睦ビンゴ大会 参加者約180名 大勢が手伝う
11月7日第13回理事会 10名
夜文協で記念誌賞他の授賞式 役職員他関係者22名出席
カラオケ大会トロフィー注文に 内山・五十嵐
10日百歳祝賀会で総領事公邸へ 重岡
14日カラオケ大会に関してパウリスタの銀行まで届け 内山
18日カラオケ大会用賞状書き、腕章の用意 纐纈・貞弘
19日貞弘先生を鳥取熟年大学へ派遣
カラオケ賞品の買い付けと包装他 内山・玉井・相沢
※ その他に内山・松平・戸田・田村・有賀氏がそれぞれの任務を果たす。


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