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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2005年4月号

2005年4月号 (2005/04/25) カラオケ教室と私

老ク連カラオケ教室指導者 田巻夏枝
 老ク連にカラオケ教室が開設されて、かれこれ七年ぐらいになうと思います。私は カラオケの指導をやる気持ちは全然持った事もなく過ごしてきましたので、これも一つのご縁だと思っています。
 元々、声楽を勉強して声楽家としての道を選んで、古典ものを唄い、ピアノを弾き、発音発声の練習に集中していたのです。
 老ク連のカラオケ教室が出来て、これが老人の社交の場であり、憩の場所になりました。毎回皆様が楽しく、そして真剣に練習しておられるのを見て、私も一生懸命に頑張らねばと心に誓っている此の頃です。
 或る方は足が悪いが、必ず時間までに会館に到着して下さる。又別の方は近くにカラオケ教室があるのを知ったので、「こんな遠方に来る事をせず、近い所で稽古されたら」と云うと、「私は貴女が好きだから少し無理をしても来るのです。カラオケも大好きだが、それ以上に先生に接する事が出来るのを楽しみにして通っております」と云われて感動してしまいました。「私はカラオケの指導は止めます」等とは冗談にも云えない立場にあるのを自覚した訳です。
 すでに、教室に来て下さる方々のお名前とお顔はすっかり覚えているので、欠席されると「どうされたのか?病気にでも?」と心配が先立ちます。此の教室も七年にもなるので、本当に家族的雰囲気が醸し出され、お互いに労わり合う心が通じ、仲良く音楽に合わせて歌を唄う事ができるのは、カラオケというものが普及された賜物であると思います。
 昔は音楽に合わせて歌謡を唄うとなると、楽団の伴奏でないとやれないので、ごく限られた人のみのものでありました。今は誰でも手軽に楽しめるのです。其の指導者として、老ク連に毎週行く倖せを分かつ立場にあると思うと、責任も重いと自覚を持たされます。
 現在、私はカラオケの指導者として活躍中の若い先生等に、五線譜の楽譜を読める教室をしております。これは専門の音楽教師として、ブラジル音楽協会に試験を受けて正式な資格を収得するための勉強であります。
 が、これは余技という事にして、老ク連のカラオケ教室を自分の生き甲斐として役立っていきたいと念願しております。誰方でも心易く入会していただき、仲良力いっぱい歌謡を唄える楽しみを味わっていただきたく思っております。又、第一と第三の水曜日には私の姉が民謡教室で指導しております事を付記して、希望の方におすすめ致します。
(追記:この稿を書くにあたり、纐纈蹟二様にお世話になりました事を記させていただきます。)


安達先生の指導を受けて

オウリンニョス老ク長寿会 中川由太郎
 去る三月六日のオウリンニョス老ク長寿会の月例会に、シニアボランティアの安達正子先生と本部側から援護担当の大庭千代子さんのお二人に来ていただきました。会員一同大いに喜び、また満足し、大変有意義な月例会でした。
 早速、礼状を出そうと書き始めましたが、書く手をちょっと休め老クの卓球をしていたら、先生からのお手紙が先に届き、すっかり先手を取られてしまいました。
 致し方なく、領事館に行く用事でサンパウロに出たので、老ク連本部には今回の派遣に対するお礼と、先生にはお礼ばかりでなく、会いたさ見たさもあってお伺いしたところ、「老壮の友」誌への原稿を依頼されました。
 月例会は何処も同じ様なものなので敢えて触れませんが、只だ楽しみでやっているコーラス(上を向いて歩こう、いい日旅立ち)、民謡南部俵積み唄を先生に聞いていただき、その後、フォークダンスを踊ってお茶の時間がありました。
 三月は私のほか、誕生日の人が大勢いたので、ボーロ(ケーキ)や飲み物などご馳走の提供者も多く、日本酒、セルベージャ(ビール)を飲みながら和やかな一時を過ごしました。その後、愈々先生方の時間となり、最初は大庭理事から老ク連の活動報告、続いて安達先生から「健やかな老後を過ごすために」と題して話がありました。その後、楽しいゲームがあって、予定の時間が大幅に過ぎるほど時を忘れて楽しみました。
 名残惜しい月例会も終わり、一時を寛いでもらったあとレストランテで夕食となりました。前日の夕食もシネス(中華料理)で食事をしましたが、其の時先生と二人でセルベージャを美味しくいただいたので、「今日の夕食もまた先生と一緒に飲める」と朝から楽しみにいていました。
 夕食には当方の役員六人が接待に出ましたが、レストランテではまずガルソン(ウエイター)が飲み物の注文を取りに来ていましたので、私は「カイピリンニャ・ボジカ(ウォッカ入りブラジル焼酎)」を注文し、隣にいた先生に「先生は何にします?」と聞きましたら先生も即座に「私もそれをいただくわ」との事なので、益々楽しくなりました。
 間も無く、飲み物を配られましたが、先生と私のみが酒で、他の人は酒が苦手な様でした。先生はまず一口飲んで「これは美味しい」との事なので安心しました。最初の頃は私の方が進んでいましたが、終りは一緒でした。
 それから近藤会計が注文してくれた牛肉(ピカーニャ)の焼肉が出て、それを食べた先生はカイピリンニャが効いた為か、「美味しい、美味しい」の連発でした。無理からぬ事で、厚いピカーニャはどれも桜色に焼いたものなので、特に美味しかったと思います。
 まだ裏話がありますが、字数に制限があって書けません。レストランテでは十一時過ぎまで話し込んで、その後皆でバスターミナルまで見送ってお別れしました。
 省みて、
(1)先生の話し方は一人ひとりに語りかける様な話し方で、然も流れが良いので素晴らしい。
(2)ゲームの時、そのスタイルになるため着替える心遣いに感心しました。またゲームの時、先生の催眠術に掛かった様に動いていました。
(3)ボジカの効能で沢山お誉めいただいたと思ったが、お手紙でも同様であったので安心。
(4)フォークダンスを先生と組んで踊り良いと思ったが、大庭さんにとられた。


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