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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2005年6月号

2005年6月号 (2005/06/22) 俳句欄と教室をよろしく

老ク連俳句教室指導者 栢野桂山
 今、JICAから派遣されている安達正子先生が、老ク連の活性化をはかるために色々な指導をされていますが、その一つの手段として「自分史」を書くことを勧めておられ、現在、十五冊が完成しようとしている。その中の遠藤菊子さんの「我が生い立ちの記」が日本の国際賞に選ばれていて、これからも大いにその運動の輪を広げて行きたいと望んでおります。
 老ク連では、様々な行事や教室を開催していますが、その中に「俳句教室」があり、老壮の友の文芸欄には短歌、川柳、随筆とともに俳句があります。
 老クの俳壇は一九七七年に始まり、選者に故・千本木溟子さんが当り、大熊秋楓子さんが続き、現在は小生がこれを継いでいます。
 一九九八年に「句集老壮の友」が発行され、それには百五十名の投句者があり、秀句佳句が満載されていて、その指導が適切だったことが解ります。
 俳句というものも安達先生が指導されている「自分史」の一種で、移民として生きてきた中の哀歓、母国の思い出を懐かしく温めながら、ブラジルの風物や文化に触れながら暮らしてきた悦びと悲しみを十七字という詩で綴った一種の自分史であります。
 「俳句は花鳥風月を透しての生活の記録である」虚子。「ブラジルの四季は日本移民が発見した。俳句の季題を開発したのもこの移民の人達である。本書はその先人の苦悩と叡知の血と涙の、五万七千余句から厳選した二千五百余句の俳句による貴重な移民史である」佐藤念腹先生の「木蔭雑詠選集」の帯紙にこうあります。これらに依っても俳句は、それぞれの毎日の生活の一コマ一コマの哀歓を記録した「自分史」であると言えるし、短歌、川柳、随筆、又それぞれの日記、旅で撮った写真も同じであります。
 老ク連は、コロニアの団体の中でも日本生れの一世が多く、日本人的な考え方を求めて行事や教室を開催しています。俳句教室も新聞の俳句欄も活性化を求めて、新しい仲間の参加を希望しています。皆さんも胸を張って移民人生の一駒一駒を書き残しましょう。


安達先生、お疲れ様でした ~お礼状より一部抜粋~

バウルー福寿会会長 田中束
 (略) 安達先生、ありがとうございました。お疲れ様でした。
 「いのち輝いて生きる」(老人ホームでの看護と患者との会話)、「人生の悲しみを乗り越えて」(私生活での実話)の講演は、語り始めから終りまで先生はいつも笑顔で皆に理解しやすい言葉で話していただき、一時間もの間、誰一人として呟もせず、閑静の中、話しを傾聴しておりました。
 私生活での実話は、誰でも語れるものではありません。十年の恋、千通以上の恋文の末、結婚して「幸」、「楽」、「苦」、「悲」。そして「別」の人生路は誰もが体験するのですが、山あり谷ありでも強く生きる勇気を私達に与えていただき、感動し、会員一同感銘いたしました。
 時間の都合で短いリクレーションでしたが、会員一同が童心に還り、楽しんでおりました。先生からいただいた本(皆で楽しむゲーム)、今後、例会で取り入れて楽しんでゆきます。
 私達はいつも夢を持ち続けながら、健康に留意しておれば、いつかは先生との再会の日が訪れると確信しておりますので、先生も御元気でー。時々、バウルーを想い出して下さい。(略)

レジストロ春秋会 大岩和男
 (略)安達さん、先日は遠い所を御苦労様でした。工事と事故のため、三時間も渋滞した国道。アルモッサが午後の三時と大変な御苦労をおかけしました。安達さんのお出でを心から待っていて下さった高齢者の方々は、本当に喜んで下さいました。
 道路事情で遅れることを諒解して頂き、その間にビンゴを何回もやって楽しみながら御待ちした次第でした。
 尚、安達さんのお話があるからと御誘いした方々が三人揃って来ておられ、揃って老人クラブに入会して下さいました。(略)

パラナ州ノーバ・エスペランサ緑会会長 高倉輝男
 (略)過日は遠路の処、ご来訪下されていろいろとご指導頂き、剰つさえ「たのしむゲーム」の本を頂きまして誠に厚くお礼申し上げます。思いやりのあるお話、心のこもったゲームのご指導には感服致しました。
 当地、田舎町のご印象は如何でしたか?帰途パラナ路の風景を満喫されましたか?先生には、ご帰国を間近に控えられ、ご多忙の事と存じます。お体に気を付けられて、又の逢ふ日を楽しみにしてお待ちしております。 (略)

ツパン老ク寿会会長 藤村徳夫
(略)その後、安達先生には老ク会員の人々の御指導大変でしょう。楽しい事、嬉しい事もあったとお察し申上げます。
 各都市を訪問され、多くの老ク会員とお逢いされ、友達も沢山できて体験もされた事と思います。
 故郷、日本を離れ、ブラジルに住む日本人は明治時代の人々の様に一本気で、涙もろく思いやりのある純粋な人達が多いように思います。
 安達先生、このブラジルに移住されては?将来は先生の幸せにもつながり、人々のお役に立つ事になると思いますが、如何ですか?
 さて、今度は私共の老ク寿会に再びお出で下さる事になり、会員一同感謝しお待ちしております。どうぞお気軽に気兼ねなく、先生の御都合で何日間でも滞ツパンされます事を希望し、念願しております。(略)

※ 安達先生へのお礼状の一部を抜粋紹介させて頂きました。この他、たくさんの感謝と名残を惜しむお便りを戴いております。また、ツパン寿会他、二、三のクラブは先生が風邪のため、心ならずもキャンセルすることになり、お待ちして下さっていた会員の皆様には本当に申し訳ないと、お会いできなかったことを残念がっておりました。


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