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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2005年11月号

2005年11月号 (2005/11/12) たのしく書道を

書道教室指導者 若松 如空
 老ク連で書道を始めて八年になります。始めた時は六、七人の少人数でしたが、今は四十五名になっています。私だけでは手が回らず、経験豊かな纐纈先生に助けてもらっています。習いたい方がまだいらっしゃって、空席待ちをお願いしている状況です。私が驚いているのは、生徒の皆さんが大変熱心なことで、これは他の書会に比較して誇るべきかと思います。
 「書は心画なり」という言葉があります。字を書く人の心の様相が形や線に表れます。心が美しければ、美しい書が生まれるのです。だから、書の道とは人の心を養う道であると言われるわけです。よい書とは外見がいい字ということではありません。「私は手筆が悪いから書道はだめだ」という方がおりますが、下手な方が一生懸命、幾度も書き込んだ字には非常な美しさがあります。筋がよいとおぼれる人の実のない字では、人の心をうつ事ができないのです。
 精神統一という意味での書道の利点は、他の習い事と較べて優位にあると思います。字を書いていると雑念から救われ、嫌な事を忘れられる経験がよく語られます。私の生徒の中で、夫に先立たれて悲しみの日々を送っていた方が、書道に入って成績をぐんぐん上げております。書道に打ち込んで悲しみを克服された結果が、上級の昇段に結びついているわけです。
 また、健康のためという意味でも特筆されるべきでしょう。 「手先を動かして、美しい物を見て、頭を働かせる」
 これこそ、老化対策として最善だ、と私は常々宣伝しております。年を重ねる毎に、日本への愛着が増す日々の中で、日本の文化にさわりたいのは、移住者の偽らざる心情です。書道は入りやすい日本文化です。
 我田引水の文章になりましたが、老ク連の生徒の方々が書に親しんで、益々、幸せになることを信じて筆をおきます。


レジストロ春秋会創立30周年記念祭典を終えて!

レジストロ春秋会会長 小野一生
 去る九月十五日、わが老人クラブ春秋会は創立三十周年を迎え、記念行事も無事に終え、役員一同胸を撫で下ろしている今日この頃である。
 記念祭までの経路を辿ってみると二年毎に役員改選をする春秋会は昨二〇〇四年末を以ってその期を迎え、役員選挙の結果、不肖私が会長に選ばれた。しかし私には会長を受けるだけの自信も資格も無く、再三辞退したが聞き入れられず、ついに引き受けることとなった。
 年明けて、一月の例会日は総会の形で進行し、役員の交代が行われた。私は就任の挨拶の中で、今年は春秋会が創立三十年を迎えることを知らせ、会員の団結と協力がいっそう必要であることを強調して一歩を踏み出した。その後、毎月の会合で記念事業のことを話し合い、研究することにした。しかし何と言っても先決問題はお金である。そこで老ク連本部がビンゴ大会を開いて、運営費の一部にしているというので、早速その内容について聞いてみた。そして法的にも引っかからないように「ビンゴ大会」とは言わずに「Festa de Cha Beneficente」つまり、「慈善お茶飲み会」と名称を変え、またビンゴの賞品に当てる現金も明白に金額を書き出すのも問題が生じる恐れがあることから「Premio Surpresa(無名賞)」一、二、三、四とした。封筒に四枚のビンゴ紙を入れたものを四百組用意して、一般市民に売り出すことにした。あまり多すぎるという声もあったが皆が頑張ったお陰で当日までに完売となったのは嬉しい限りであった。
 次は当日のお茶菓子だが、それには婦人部の方からの提案で、例会に出席された約百人の会員から一人五レアルを出して頂き、それを当日の材料代にする案で満場一致で決まり、会員それぞれご自慢の腕を振るって得意の料理を作ってもらうようにした。これで茶飲みビンゴ大会の構えは万事整った。
 当日、開始時刻前には早くも大勢の老若男女が会場一杯に集まって早くもお好みのお茶(紅茶、緑茶、番茶、マテ茶)を飲み、大きなメーザに並べられた菓子類をつまみながら開始を待っていた。いよいよビンゴの始まり。当たると歓声を上げて喜び騒ぐ者、次は自分の番とばかりに真剣になって聞き入る者、当たらなくても食べ飲み放題で満腹な表情でいる者、どちらも笑顔たっぷり喜んで頂き、午後五時にはそれぞれ賞品を手に帰途についた。
 「こんなイベント今度はいつあるの?」と聞きながら帰るものさえいた。こうして一般から喜んで貰い、婦人会の方々もお茶の湯を補給するだけで後はゆっくりと皆一緒にビンゴを楽しんで貰うことが出来た。初めての試みであったが、予想以上の好成果を得、祭典の準備が進められたのである。
 記念祭の九月十五日は前日まで雨がシトシトと降り続き、これでは「明日はどうなるか」と皆案じていたが、その日に限り素晴らしい晴天となった。心配していたサンパウロ本部からのお客様の旅路も無事に時刻までにはお着きになり、予定通り帰聖され、誠に有難うございました。
 私の就任以来、八ヵ月に渡り役員並びに会員の皆さんが共にこの日のために協力をされ、無事にこの記念祭を終えることが出来、感謝に耐えません。有難うございました。


宇野先生と楽しく

サウーデ老壮部 高山友巳
 サウデ老壮部の十月の例会は十三日に行われました。特に今月は本部よりシニアボランティア宇野妙子先生をお招きして、有意義な楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
 金盛副会長のユーモアあふれる名司会の下、重岡会長の挨拶で開会。老壮会女子部の心尽しのもてなしと共に今月が誕生日の人のお祝いをし、高齢者の日々の生活態度の大切さについて宇野先生が体験された阪神淡路大震災の話をされました。苦境に立たされた時の人間の性の「善」の様子、温かい隣人愛を感じられ、日頃から近隣の方々のお付き合いの大切さなどの話をされ、出席者の皆様も深くうなずかれている様子でした。
 呆け防止の指体操は簡単なジャンケン遊びから始まり、だんだんと難しくなって皆付いていくのが大変で笑い声で満ち溢れました。回転の思わしくない頭脳に注油する最適のものです。
 お年よりの体調に適した手、足、身体の筋肉を解す運動を軽快なリズムに乗せてのご指導で、皆心も体も軽くなったようでした。宇野先生ご指導、ありがとうございました。


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