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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2006年8月号

2006年8月号 (2006/08/15) 三十周年記念誌の編集

老ク連書記理事 松平和也
 老ク連の飼立三十周年記念式典は、昨年の八月に盛大に挙行されたが、三十周年記念事業の一環として企画された記念誌の編集委員長を引き受けたのはいいが、このところ悪戦苦露を続けている。
 三十年というと当時七十歳だった人が百歳、六十五歳でも九十五歳ということになる勘定で、創立時はおろか組織の揺藍期すら記憶されている生存者は極めて少ないのは当然である。
 その上どうした訳か、十年史、二十年史は全く刊行されておらず、唯一の手がかりといえば、機関紙「老壮の友」(一九七四年一月創刊)で、これは三十二年経った今でも続刊されていることは偉業とするに足るものだろう。残念なことに時期によっては編集人の好みが強く出過ぎていて、肝心の老ク連の事業活動の記録がおろそ
かにされているかの感もいなめないのだ。
 とりあえず、「老壮の友」の綴りを最初から何度か読み返していき年譜を作成、これをもとにして何とか老ク連三十年の流れの輪郭を掴もうとしたのである。おかげでどうやら老ク連の歴史には多少は詳しくなった。何しろ、恥ずかしい話だが、当初は老人週間と老人クラブ大会の違いすら区別できずにいたのだ。しかし、特に創立当時から初期の十四、五年間における我等が先輩諸氏の、老人クラブ活動の普及に対する情熱の燃え上がりには驚かされた。
 とにかく現在の活発な活動を支えているといってもいい、老人クラブ・センターの建設にいたるまでの会員一同の献身的な努力が、紙面から伝わってくるようで、一種の感銘すら受けたのである。それに、老ク連の活動が、いかに数多くの老人会員に大きな慰めを与えてきたか、心の拠り所として存続してきたかもおぼろげながら理解できたような気がする。
 おそらく、この三十周年記念誌は、少なくとも日本文で記述されたものでは、老ク連としても最初にして最後の年史になることだろう。力は及ばずとも何とか刊行までにこぎつけるために努力していきたい。


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