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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2007年10月号

2007年10月号 (2007/10/05) ヴィトリアへ「高齢者の悠々旅行」

 老ク連では九月の連休を利用して、エスピリット・サント州の州都ビトリアへ旅行した。これはクラブ間の交流とは別に、一般知識を仕入れるための観光旅行である。九月六日夕方六時、満席の四十一名にガイド二名、運転手二名で出発したバスは、乗りも乗ったり翌七日昼前の十一時頃、十七時間もかかって漸く海岸通りにあるビトリアのホテルに着いた。旅行団が二泊するホテルはフラット形式で、簡単な炊事の出来る流しやガスコンロの設備が整っていた。ベランダからは美しい海と海岸通りが、昼の顔と夜の顔を見せてくれた。当地の気候は大変過ごしやすく、とても快適だった。前回のホテルの件が未だ皆の頭にあっただけに、今度は喜んで貰えて少し安堵した。
 ビトリアはちょうど九月八日が市の創立記念日で連休となり、出店もあって町は賑やかだった。
 またツバロン港では鉄鉱石を積み出すための大小様々の船が停泊していた。そこには川崎製鉄など日本の会社も加わったツバロン(鮫の意)製鉄会社もあった。湾を囲む海岸線にはリオのように豪華なホテルやアパートが林立していて美しい。
 翌日との一日半の間に休日を楽しんでいる人々の多い海岸通り、百五十四メートルの山上にある素晴らしい眺めの教会、美しい島々の景色を眺めながら渡った長い長い橋、全行程手作りの土鍋工場、ステンドグラスが誠に美しい教会等数多くの名所を見て歩いたが、余りの美しさに何回もカメラに収める人が多かった。
 また有名なチョコレートのGAROTOはここが発祥の地で、専門店でお土産を買う事も出来た。天候に恵まれたせいか波は穏やかであったが、時々やって来る大きい波の時は、小さな子供たちがひっくり返ったり波間に消えたりして、楽しそうに波乗りの練習をしていた。
 ホテルでは私たちの希望に合わせて、日本人の口に合う野菜や果物の多い料理、甘過ぎないプディンなどを用意してくれ、NHKテレビを映すなど気持の良い待遇だった。
 帰途、カーボ・フリオに寄り、風車で海水を汲み上げ、田んぼで干すやり方の塩田を見る事ができて懐かしいような思いにも浸った。
 今回は旅行社が高齢者の長旅に大変気を使い、バスの中も飽きさせないように色々な分野のDVDを三十枚も用意したり、食事や手洗いの止り場所、車中でのおやつ等、行き届いた世話をして下さりありがたかった。 
 十日の朝には無事、帰省したが、この旅は余り移動もなく、ホテルも同一で、全体に高齢者に適したゆったりとした旅となり、車中が長くもっと変化が欲しかったという意見もあった一方、返って骨休めのようで良かったという声も多かった。
 ともかくブラジルにおいて口も足もないに等しいと思っていた一世でも、どこも知らないではなく、ビトリアってこんな所だと認識する事ができて、話題に加われるのも「老ク連のお蔭だ」と喜んで貰えて、企画した者としては一つの喜びであった。


一筆啓上

ツパン寿会 林ヨシエ
 私たちツパン老クの毎月の常会日は第三日曜ですが、八月はちょっと遅れて二十六日となりました。
 この日は八月生まれの誕生祝と父の日を祝っての一品持ち寄りでした。老人クラブの歌で始まり、誕生祝には誕生者全員がお祝いの重ね餅を戴きました。そしてパラベンスの歌の後、ケーキが切られました。
 その後、司会より「この度はドトール今村先生から九十歳以上の方を対象に本部を通して敬老金が届いています」とのお話があり、藤村会長より対象者一人ひとりに手渡しされました。
 皆様方が心をこめて作ってきて下さった美味しいご馳走をゆっくり戴きながら、紅白歌合戦と銘打った皆様の上手な歌を聞かせて頂き、本当に楽しいひと時を過ごしました。
 この日は「老壮の友」八月号を戴いて帰りましたので、夕食の後、ゆっくりと拝見させて頂きました。どの方も上手に出稿されておられ、とても楽しく拝読しました。私はリベロン・ピーレス錦友会の赤木竜巳様が書かれた原稿を読ませて頂き一筆書かせて頂きたくなりました。錦友会では二十六周年を迎えられたとのことで、おめでとうございます。会員数が四十五名でそのうち女性が四十名、男性がたった五名とありました。皆様の出席率が良いのは創立以来、毎月の常会日に女性の方たちが交代で昼食を作ってくださるので、それを楽しみにしているのではないかとの話ですが、私が思いますに、何事も始めるのは簡単ですが、それを続けるのが難しいという事をつくづく感じています。
 すでに皆様方は二十六年という長い年月に渡って、それも毎月のことですからなかなか出来ることではないと思います。本当に頭が下がります。それで昨年と今年の母の日には男性の方々で腕をふるって女性の方々へ日頃の労を労わり感謝の気持ちを表そうと、カレーやおでん、漬物を作ってサービスしたとのこと。私は「漬物」という所で感心しました。やっぱり日本人にはどんな料理にも漬物が欠かせない。いくら油食になれた身と言えども、やはり食後は漬物なしでは…と。たった五名の男性の方々で漬物まで用意されて、四十五名の料理を作られ女性の方々に大変喜ばれ、褒めて頂いたとは、男性の方々もますます勇気がわいて張り切っておられるご様子で、本当に素敵な事だと思います。老壮の友に出ておりました五名の男性方の写真を拝見しまして、皆さんとても若々しく張り切っている様子が伺えました。どうぞ、リベロン・ピーレスの男性の皆様、益々がんばって下さ~い!


今村幸先生の敬老金を頂いて

ツパン老ク寿会 上サツキ(九八歳)
 この度、今村幸先生のお恵みにより私も敬老金を頂戴いたしました。心より御礼、感謝申し上げます。
 お陰様で、私は心身共に健康に恵まれております。以前は好きなミシンを使い、孫たちへの縫い物をしておりましたが、近頃は視力が弱くなって縫い物はしておりません。血圧は普通で持病もありませんので、百歳を目標にして毎日頑張っております。
 今村先生の益々の発展をお祈り致しております。来年も敬老金を頂ける事を楽しみに日々を過してまいります。


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