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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2010年4月号

2010年4月号 (2010/04/10) 盛況だったレク指導者研修会

 去る三月三十一日(水)、二〇一〇年度第一回レクリエーション指導者研修会が老ク連サロンで行われた。
 朝九時半から受付が始まり、十時より開始。イタペチ万寿会、ジュンジァイ睦会、モジ・ダス・クルーゼス中央日会老人部、カンピーナス明治会、スザノ福博福栄会、サン・ベルナルド松寿会、ミズホ福寿会などの地方クラブも参加し、総勢四十五名が参加した。
 シニア・ボランティアの与古田徳造先生の司会進行で始まり、最初に老人クラブ連合会の五十嵐会長が挨拶。この日のプログラムは、最初に戸塚マリ先生の健康体操から始まり、二十分間の体操後、玉井先生の踊りとなった。紅白の棒を持って踊る「♪真室川音頭」、さらに「♪草津節」を丸く輪になって練習。最後は童謡「♪靴が鳴る」を可愛らしい振り付けで踊り、参加者たちは熱心に何度も何度も繰り返して覚えていた。次に休憩を挟んで、内山卓人会計監査の手品でリラックス。
 最後は与古田先生のシャッフル・ダーツという軽スポーツを楽しんだ。これはボールとお手玉をホースで作った三重の輪の中に入れ、それぞれが点数を競うというゲーム。
 最初に二人、三人と組になったり、じゃんけんをしたりして、参加者をグループ分け。じゃんけんで負けてシャッフル・ダーツに参加できない人は周囲で応援。単純ながら見ている方もドキドキわくわく。点数が入ると、歓声が上がり、大変盛り上がった。ゲーム終了後は点数を一番入れたグループや個人にささやかなプレゼントが贈られた。
 講習会の最後には参加者全員に修了証が会長から手渡され、有意義な講習会となった。


副会長就任のご挨拶

老ク連第二副会長 古賀正倫
 老ク連との五円(ご縁)の始まりは二〇〇二年頃、サント・アンドレ白寿会の池田収一会長の鞄持ちとして毎月の代表者会議に列席させて頂いたのが始まりで、その後二〇〇四年には高原勝弘会長のお供をさせて頂きました。そして二〇〇五年には監査役に選ばれ、小坂誠氏、西丸俊子様、戸田房子様、丸山茂氏の方々に大変お世話になりました。
 二〇〇六年には小坂氏が副会長に昇進されましたので、その後任に佐藤寅吉氏が監査役に入られましたが、ご家庭の事情で一年たらずして辞められ、現在の玉田伯夫氏が仲間に入られました。当時、毎月の仕事が楽しい雰囲気であった事が思い出されます。二〇〇九年末には「私たちの仕事も満期を迎えるので、来年はゆっくりできますね」と話し合い、新年を迎えました。
 二〇一〇年一月二十九日の老ク連第三十一回定期総会で役員改選があり、予想通り五十嵐司新会長が誕生致しました。ところが不肖私ごとき浅学の二世がブラジル日系老人クラブ連合会の第二副会長に選ばれた事は、まるでチリの津波を今頃まともに受けたような感じでおります。これも五十嵐会長または本部の大先輩の方々のご配慮と感謝し、社会勉強の為と恥ずかしながらお受け致しました。
 二月の老壮の友には新会長の就任ご挨拶、また三月には小坂副会長の記事を再三に読ませて頂き、老ク連代表としてその責任の重大さを改めて感じさせられました。
 私の先輩は「男が一度、役を受けた以上は私事を措いてでも尽くせ。それが出来なければ、最初より受けるな」と忠告された事を思い出しました。
 前重岡会長は長い任期中、病をおしてでも会議に出席するほど、責任感の強いお方でした。その意志を学び、五十嵐新会長を役員会員一同で支え、微力ながらお役目を果たさなければと決心致しました。どうか皆様の温かいご支援とご指導のほどお願い申し上げ、私の就任の挨拶とさせて頂きます。

南米日系社会高齢者対策福祉事業セミナーに参加して

ピニェイロス親睦会老壮部 中川浩巳
 三月一日より六日まで日伯援護協会ならびに国際協力機構(JICA)共催で、南米日系社会高齢者対策福祉事業セミナーという長い御題のセミナーが援協ビルの五階で行われました。そのセミナーに老ク連からも出席することになり、初日、開校式に五十嵐会長と与古田先生、それに私が援護理事という事で出席しました。
 最初に手渡されたプリントには六日間の予定時間表が一分(いちぶ)の隙間もなくびっしり書き込まれていました。
 参加国はアルゼンチン、ボリビア、ペルー、パラグアイ、ブラジルからはレシフェ、アマゾニア援護協会ベレン、リオグランデ・ド・スール、パラナ州、聖市福音協会団体、それに我が老ク連という面々でした。
 各団体にはJICAより派遣された介護福祉の指導者の方々が大勢参加しておりました。いよいよ十時から始まり、大学の専門の先生から高齢者に対する介護福祉の問題の講演がありました。その後、アルゼンチン、ボリビア沖縄、パラグアイのそれぞれの日系団体に派遣されている人の発表があり、初日は終了しました。
 二日目はボリビアのサンファン移住地、ペルー、アマゾニア、リオグランデ・ド・スール、レシフェの人たちからの発表で、その後私たち老ク連へ総勢四十数名が視察に来ました
 玉井先生はじめ踊りの会の人たちが法被(はっぴ)姿で出迎えて下さいまして、早速、踊り教室を見学され、会長より老ク連の活動が説明されました。
 なんと言っても各種教室の多いことに皆さん大変驚かれていました。最後は参加者全員で炭坑節を踊り、大変賑やかな締めくくりとなりました。
 三日目はドイツ慈善協会の老人ホームとサンパウロ市のアニャンガバウ老人センターの視察で、これには五十嵐会長が参加されました。
 四日目は与古田先生と私が出席しました。午前八時半より始まり、次々と講演があり、どのグループからも高齢者対策は大きな問題でこれからも増え続ける高齢者にどう対応すべきか、援護の規模はそれぞれ違っていても問題は同じという事でした。
 援護協会の歴史や事業についても話され、老ク連も最初は援協の中に誕生した事、そして現在はブラジル日系老人クラブ連合会として独立したことなどが紹介されました。
 今回のセミナーの為に日本より来られていた桃山学院大学の金井教授の講演は日本人が移住した北米、ハワイ、カナダ、ブラジル各地の高齢化の進み方などが話され、その調査の精密さは大変印象に残りました。
 第五日目は早朝八時に援協前に集合し、イッペランジャホーム、憩の園、そして、あけぼのホームの視察。例えば、同じ車椅子の人でも、重い病状の人、軽い病状の人がおり、それぞれの施設で手の行き届いた介護をされているのを見、人生最後の場所での様々な人間模様に心を打たれました。そして、援協前に五時半の帰着。
 翌日、与古田先生はオウリンニョスへ行く為に欠席し、最終日は私一人で出席しました。参加者が三部に別れて六日間の問題の総しめくり。①高齢者福祉の人材の育成について②今後の高齢者福祉団体の運営について③高齢者のより良い生き方とは…という問題の発表でした。
 私たち老ク連の会員の人は高齢者でありながら、元気な人たちばかりです。自分で自由に集まり、楽しめる生活は人生最高の喜びです。
 私はこの六日間、介護の必要な方や介護の難しさ、医療福祉(いりょうふくし)専門家の皆さんの努力を目の当たりに見て、自分たちも今は元気であるけれど、高齢者である事にかわりは無く、今日が元気でも明日にはどうなるか分からず、出来ることなら家族の人に看取られるのが一番幸せと感じ、お互い家族の人たちに優しくしてもらえるようにしたいと思いました。そして私が感じた事は、ピンピンコロリで自分の人生に幕が下ろせたらいいなぁと…。でも世の中はママならず。どうぞ皆様ご家族の人たちに可愛がってもらい、元気に過ごしましょう。


ようこそ、与古田先生

オウリンニョス長寿会 中川由太郎(九十歳)
 去る三月七日、当会の月例会に与古田徳造先生のお出でを願って、午後のひと時を有意義で楽しく過すことができた。
 オウリンニョスは距離的な関係で、前日の夕方、バスターミナルに先生を迎え、ホテルに案内の後、会計理事を含め三人で焼肉ピッカーニャの店へ行った。私は先生とカイピ・ヴォジカを飲んだが、一杯では足りずショッピ(生ビール)まで追加し、楽しい食事をすることができた。
 当日は少し早めに会場へ案内。当市の沖縄県人七人と故郷、沖縄の話が弾み、私たちの取り付く暇もない始末。また、月例会の間際に見里オウリンニョス市長まで顔を出すなど、与古田先生も来られた甲斐があったのでは…。
 月例会の折、老ク連本部より私、中川と古山孝子さんの卒寿祝いにと心付けの品を与古田先生より手渡され、誠に感謝感激(かんしゃかんげき)の至りであった。
 それに与古田先生からは中川にと、シャンパンをご持参くださったので、早速、乾杯の折に利用させてもらった。月例会はどこも似たり寄ったりだが、オウリンニョスではその月の誕生者の記念写真を撮って、それを贈っている。
 お茶の時間には、今回は特に中川の卒寿とあって、先般(せんぱん)実施した第十二回老ク海水浴旅行の折、魚市場から仕入れたキロ五十レアルもする大きな海老十キロそのほかの料理、それに清酒「沢の鶴」を出したら、皆ペロリと平らげた。
 休憩後の最初はコーラスで、民謡南部俵積唄。続いてフォークダンスで中川のパートナーは何と男性の与古田先生だった。
 そして、たちまちお待ちかねの先生の時間になって、まず指の運動に始まり、歌手の小林幸子そっくりの身振り手振りで語る見事さ、その後、沖縄の三線を持ち出し、これを弾きながら懐かしいメロディーや沖縄民謡の数々を唄った。頃合を見てオウリンニョスの老ク踊り子十四人が先生の伴奏で安里屋ユンタを見事に踊り場内を沸かせた。
 最後は先生持参のテープをかけ、先生と沖縄県人、それに老ク会員が所狭しとばかりにカチャーシーを踊って名残惜しいオウリンニョス老ク月例会の幕を閉じた。


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