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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2010年7月号

2010年7月号 (2010/07/11) 日本の全老連訪問報告

老ク連会長 五十嵐司
 六月十六日(水)東京・霞ヶ関官庁ビルにある全老連(全国老人クラブ連合会)を訪問し色々な事情を聞いて来ました。
 全老連は日本の都道府県と指定都市(大都会)にある各老人クラブ連合会を統括し、日本政府の老人団体に対する福祉政策の受け皿と下部組織への伝達の役割を担っています。
 日本には昭和三十八年に制定・施行された「老人福祉法」という法律があり、これに基づいた「老人クラブ活動等事業実施要綱」という規則に従い、各地の行政機関(都道府県市町村)を通して末端の老人クラブに対し助成金も含めた公的な補助が行われています。ブラジル連邦政府や州政府の高齢者対策とだいぶ趣を異にするものになっているようです。
 日本内地では現在、全土に約十二万二千の老人クラブが存在し、およそ七百六十万人の会員がその組織に加わっています(平成二十年度統計)。しかし会員数は平成十年度の十三万四千クラブ、八百八十七万人をピークとして年々下降を続けており、このまま見過ごされることは許されず、その対策に腐心しているようです。会長と同席した東京都老人クラブ連合会副会長の永井愛子女史や斉藤秀樹全老連常任理事・事務局長に私も加わってブラジルの一般情勢と老ク連の現状を伝え、会員減少対策の共同研究が行われました。会見された斉藤十郎会長は、元参議院議長、厚生大臣を務めた方で、精力的に老人クラブ活動の振興に努め、老ク連組織の政治的地位確定に尽くされているのが分かった次第です。
 昨年十月に奈良市で行われた全国老人クラブ大会も成功し、よい評価を得られました。また、九月に札幌で行われた老人クラブ主管の民俗工芸芸能週間(ねんりんピック)の陸上競技大会についても熱心に話されました。
 民主党新政権による国の予算カットを目標とする仕分け作業について、全老連などへの助成見直しなどは今回は手をつけず見送りとなった由で、さすが敬老の国と感じた次第です。さて、少子高齢化の時代であるのに日本で会員が増えずに減る原因は
①己の老齢に対する意識の大きな変化
②はやりのパソコン操作に没頭したりテレビ、CD、DVDなどの観賞による個人娯楽の一般化など
がグループへの参加を妨げているようで、結論として、一対一の口コミによる辛抱強い説得でクラブ活動の利点や楽しさを伝え、義務感は軽くさせて、入会を勤めるということになるようです。
 全老連では「老人クラブ二十一世紀プラン」という運動が展開されています。これはクラブの運営を更に活性化しようとするもので、次のように老人クラブ標語にある三大活動が骨子になっています。
①心と体の「健康作り活動」の介護予防で寝たきりゼロ
②相互に支援する「友愛活動」
③花のある町、ゴミのない町を作る「奉仕活動」この三つに加えて
④生活を豊かにするレクリエーション、サークル活動、学習、伝承文化など
⑤クラブ執行部の強化、情報の確保、他団体との連結
⑥クラブ発展のための会員数増強、活動拠点の確保、財政の強化など。
 全老連本部に集められた統計によると、全国のクラブの事業内容の平均は次のようなものです。
①健康については=介護予防学習、グランドゴルフ、ゲートボール
②友愛奉仕については=清掃活動、社会奉仕、友愛訪問など
③学習については=社会見学、交通安全、消費生活、医療・介護・福祉
④趣味・レクリエーションについては=新・忘年会、親睦旅行、カラオケ
⑤地域・生産・伝承については=事故防止、子供パトロールなど
⑥平均会員数=七十名(男二七名、女四三名)
⑦拠点=町内会集会所、公民館
⑧クラブ年会費一千~千五百円(二〇~三〇レアル)
⑨クラブの年間収入は四十七万円(約一万レアル)うち会費収入と行政よりの助成金が各々約二〇%ずつとなっています。


第十回老ク連ミニカラオケ大会

 今年も六月二十九日に第十回老ク連ミニカラオケ大会が八時三十分から連合会サロンで開催されました。実行委員長は小坂副会長で、五十嵐会長の挨拶、カラオケ教室の田巻夏枝先生の司会で、大会は始まりました。
 この催し物は毎年この時期に行われるもので、十回目を数えます。出場者もだんだんとベテランが増え、新人が少なくなって来ており、今年は三名でした。全体での出席者は百三十六名にのぼり、カテゴリア別に分けると一番多いのがエスペシャルの七十七歳以下で十七名。次に多いのがA組の七十五歳以下で十二名と上級者の増加が伺えます。
 九十歳以上の人は四名となっており、歌を歌うことが元気の源であるのを証明するような元気な歌声を聞かせてくれました。
 また、今回はカンピーナスおよびジュンジャイからそれぞれバスを一台チャーターし参加して下さり、会場はあふれんばかりの熱気に包まれました。本当にありがとうございます。
なお、入賞者は以下の通り。【カテゴリー別】
【新人】
1位 小池千恵子(モジ・中央日会老人部)
【B組 七十八歳以上】
1位 斉藤武兵衛(スザノ福博村会福栄会)
2位 菊池つる子(アニャンゲーラ仲よし会)
【B組 八十歳以下】
1位 川井つるみ(アチバイア清流クラブ)
2位 小澤広志(アチバイア清流クラブ)
【A組 七十六歳以上】
1位 西沢正治(みずほ福寿会)
2位 野村康(サンパウロ中央老壮会)
3位 武田久夫(ビラ・ソニア老壮クラブ)
4位 宮本マリーナ(サンパウロ中央老壮会)
【A組 七十五歳以下】
1位 中川浩巳(ピニェイロス老壮部)
2位 平沢万里子(ジュンジァイ睦会)
3位 太田由美子(ピニェイロス老壮部)
4位 西一人(ジュンジァイ睦会
【エスペシャル 八十三歳以上】
1位 三瓶イソ子(ビラ・マリア鶴寿会)
2位 松原光代(ピニェイロス老壮部)
3位 吉住繁造(ジュンジァイ睦会)
4位 緒方甚(ジュンジァイ睦会)
【エスペシャル 七十八~八十二歳】
1位 宮坂憲治(サント・アンドレ白寿会)
2位 古川ヤヨイ(パ・コンチネンタル寿会)
3位 笹原モトエ(プ・ダ・アルボレ老壮会)
4位 大貫ルイス(サンパウロ中央老壮会)
【エスペシャル 七十七~七十四歳】
1位 大江清子(リベロン・ピーレス錦友会)
2位 内田みどり(ビラ・ソニア老壮クラブ)
3位 山下米子(カンピーナス明治会)
4位 滝ヶ平功(ビラ・ソニア老壮クラブ)
5位 高橋静子(アチバイア清流クラブ)
【エスペシャル 七十三歳以下】
1位 中山美代子(サンパウロ中央老壮会)
2位 石井誠一(サンパウロ中央老壮会)
3位 井戸朝江(みずほ福寿会)
4位 渡辺幸子(サンパウロ中央老壮会)
【エストラ 八十一歳以上】
1位 西丸俊子(モジ・中央日会老人部)
2位 園原玲子(リベロン・ピーレス錦友会)
3位 田中美乃留(ビラ・マリア鶴寿会)
4位 荒木豪(ジュンジァイ睦会)
【エストラ 七十九~七十六歳以下】
1位 佐藤重四郎(サンパウロ中央老壮会)
2位 内田猛(サンパウロ中央老壮会)
3位 富永貞子(ビラ・ソニア老壮クラブ)
【エストラ 七十五歳以下】
1位 伊井一枝(サント・アマーロあおぞら会)
2位 平井マリア(カンピーナス明治会)
3位 小崎章(モジ・中央日会老人部)
【スーぺル・エストラ】
1位 長谷川君代(ジュンジァイ睦会)
2位 中原カツミ(パ・コンチネンタル寿会)
3位 山本茂(パ・コンチネンタル寿会)


サント・アンドレ白寿会だより

サント・アンドレ白寿会会長 宮崎正徳
◎日系移民表彰される
 サント・アンドレ市は日系移民百二周年にあたる六月十六日同市議会会議室に於いてサント・アンドレ日系移民に対して表彰を行いました。
 アイダン市長は急用で出席できませんでしたが、代わりにパウリーニョ・セーラ市議会議員、在サンパウロ日本総領事館から鎌倉由明領事が出席され、はじめに各議員、総領事の挨拶。続いて各部の部長の挨拶やサント・アンドレ市と日系また日本との繋がりが紹介されました。
 姉妹都市である高崎市のことなどが話された後、サント・アンドレABC文化協会に属する白寿会の高齢者として高原勝弘氏と古賀正倫氏の二人が市より表彰されました。
 その後、市から用意された晩餐会に移り、百名の参加者も美味しいご馳走を頂き、移民祭が終了しました。

◎バザー&ビンゴ大会
 六月二十七日、白寿会ではバザーとビンゴを行ないました。
 二十五日の午後に百五十キロのもち米を洗い水に漬け、翌二十六日に餅搗きをしました。朝八時にはお鍋に水を沸かし蒸篭(せいろ)をのせ、もち米を蒸します。
 今年はもち米の出来が悪くて、レジストロの米所は水害で収穫前に水に浸かりダメになってしまったそうです。でも、何とか百五十キロものもち米が手に入り餅つきをすることが出来ました。餅を丸めるのに顔から体からあちこち白粉をいっぱい付けて皆楽しそうに頑張っていました。
 その他に焼き饅頭に蒸かし饅頭、巻寿司なども作り、当日の二十七日は朝からバザーとビンゴで大忙しです。
 会場の大サロンは多くの人でにぎわいました。


小野寺先生をお迎えして

モジ中央日会老人部 西丸俊子
 五月二十日はモジ老人部の例会の日です。皆、元気に友だちと一か月ぶりに会い、近況を話し合い、元気になる日です。
 今回は三回目となる小野寺近先生をお迎えして、お話が聞けると心わくわくでした。先生にはお母様がいらっしゃいます。
 まず、年を取った方が「雷が遠くに落ちる」といわれるのは、耳が遠くなっているという話から始まり、老人が病院の待合室で友だちになり、一人が来ないと互いに心配したり、また、自分の言いたいことだけ話して本筋は聞いていない話などをして下さいました。
 高齢者の関心事のひとつは異性のことで、結婚も離婚も自分が選び、壊れやすく、紙一枚で対処出来ることなど。これに対して親子の縁は切っても切れないもので神様のはからいによるもの。先生には二十六歳になる長女がスペインのマドリッドで働かれており、長男は二十四歳でマリリアで医大生、十六歳と十四歳の男の子もおり、十四歳の三男はブラジル選抜の野球チームに二年選ばれ、今年も大丈夫と思い込んでいたら今年は外れてしまったそうです。その事が頭から離れず、思い込んでいると、事故に遭ったり、病気になったりするので、気持ちの切り替えが大切だと話されました。
 また、老人になると皆、老後は誰にも迷惑をかけたくないと思っているそうです。六十五歳から七十四歳までは前期高齢者、七十五歳から八十四歳は後期高齢者と言うそうです。
 現在出来ることを楽しく感謝し、
①規則正しく
②物を大事にする
③出かける前には後を振り向くこと等
 日常のことをお母様から教えられたそうです。このような日常の注意事項は親が元気な時はうるさく思っていても、死んだ後にはこれらの教訓を必ず思い出すものです。その時に分からなくても、自然に頭の中に入り、必要な時に思い出します。年を重ねて得た事を子供に残して置きなさいといわれました。
 また、NHKで見た亭主関白(ていしゅかんぱく)連盟(れんめい)の番組の事を話され、その連盟のモットーは
①ためらわずに「ありがとう」を言おう
②ためらわずに「ごめんなさい」も言おう
③照れずに「愛している」を言おう
で、これを唱和しているそうですが、これが夫婦円満の秘訣だと話してくれました。昔は「親孝行、したい時には親はなし。石に布団も着せられず」と言われましたが、今は「親孝行、したくないのに親がいる」と言われているそうです。時代はずいぶん変わりました。
 老人の心構え、日常生活の心がけなど、面白く笑いの渦(うず)に巻き込まれながら、真剣に話を聞かせて頂き、約一時間、あっという間でした。先生のお話は今まで何度か聞かせて頂きましたが、今回も楽しく、新たな気持ちで元気に老後を過さなければと痛感しました。本当にありがとうございました。


リベロン・プレット壮寿会交流と温泉の旅

 老ク連では六月二十五日から二十七日にかけてサンジョゼ・ド・リオプレットとオリンピア温泉、リベロン・プレット壮寿会との親睦交流旅行を行ないました。

◇オリンピア温泉
 オリンピアには十年ほど前に友達と行ったことがありました。ブラジルに来て二十五年位経った頃でした。ブラジルにも温泉があることを知り嬉しく思ったものです。今回、久々に行ってみて、一つひとつの場所はほとんど変わっていなかったのですが、設備が素晴らしく整っていて、一日中楽しく過ごせるように作られているのにびっくりしました。海と同じような波があって若い人たちには最高な場所でしょう。もう少し若かったら、私も若者と同じように滑ったり乗ったりしたかったのですが、年に合わない事をして一緒に行った皆様に迷惑をかけては今後の旅行を計画される関係者の皆様を悩ましかねないと思い辞めました。
 前回の時には浮き輪に乗って、ぬるま湯の中を流れに任せ二、三回まわることができて楽しかったのに、今回は大きな波を起こして若い者向けに作られていました。何人かの友だちを誘って、先に立って行ったまでは良かったのですが、波を見て後ずさりしてしまいました。初めて行かれた友だちは、ゆらゆらと波に乗って楽しそうにしている若い人たちの姿を見てがまんしているようでした。
 三つある岩風呂に首まで浸かり日本の温泉気分に浸ったり、全身を隠してのんびりできるところが自分には相応しいのかも知れないと思ったりしました。
 熱い湯、ぬるい湯、深いプールと色々あり、それぞれ自分に合う所で十分楽しく遊べる素晴らしい場所でした。全身がすべすべになり、見も心もキレイになって帰聖し、楽しい旅でした。(相沢絹代)

◇壮寿会と交流
 リベロン・プレットは落ち着いた素敵な町でした。私たち一行は予定より早めに会館に到着しましたが、すでに藤井日本人会会長さんをはじめ副会長の黒沢さん、婦人部の首藤会長、宮坂玲子老ク会計さん他、大勢の会員の皆さんが待っていて下さいました。
 双方の挨拶、紹介の後、早速昼食会に移りました。揚げ物、煮しめ、中華おこわ等心づくしのご馳走がメーザいっぱいに並んでいます。婦人部の皆さんと老人会の皆さんが昨日から下準備をして作って下さったとかで、感謝の気持ちでいっぱいでした。たった二日間、ブラジル食が続いただけなのに、もう、日本食が恋しくなりかけていたので、一同ほっとして、大変美味しく頂きました。
 毎年、会員名簿を見ているので、お名前を伺えば「あぁ、この人が…」と、思い当たります。壮寿会最高齢の山下雪雄さん(九三)も三島芳子さん(九二)もそんなお一人の方々です。お元気で矍鑠(かくしゃく)とした姿にお目にかかれ、たくさんのお話が聞けて嬉しかったです。
 昼食後はカラオケ・タイムで、皆さんとてもお上手で聞き惚れました。十一月の老ク連のカラオケ大会にはぜひ参加して欲しい物だと思いました。
 交流会の最後は乞われて玉井先生の老クの歌の踊り方指導となりました。大庭さんを始め皆さん感の良い方ばかりですぐに覚えてしまいました。大庭はるえさんは以前、老ク連の理事をされていた懐かしい方です。リベロンに引っ越されてもう五年。ご主人共々すっかり地元に馴染んでおられました。
 会館の二階にはくす玉がびっしりと吊るされています。二百以上もありそうです。この七月に七夕祭りをするので、そのための飾りだとか。連日、老人会、婦人会、日本人会の人たちが集まって作業をしているそうです。ここは何をするにも協力し合ってやっているとかで素晴らしいと思いました。
 約三時間の楽しい交流会もあっという間に過ぎ、お別れの時間です。今回、山田勝美壮寿会会長は体調不良のため、欠席でお会いできずに残念でしたが、老ク壮寿会の皆様の元気なお顔を見ることができたのは何よりでした。暖かい心遣いとおもてなしを本当にありがとうございました。また、日頃の協力を心より感謝しております。
 帰路、街道の両側は見渡す限りのカンナ畑や一面のひまわり畑が続いていました。時間が許せば、ひまわり畑に停車して、花をめでたいところでしたが、暮れなずむ街道を一路サンパウロへと向かいました。今回の旅は好天に恵まれ素晴らしいふれあいの旅でした。末筆ながら、山田会長の一日も早いご回復を心よりお祈り致しております。(金藤泰子)


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