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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2010年11月号

2010年11月号 (2010/11/12) 第41回老人週間開催

 第四十一回老人週間が今年も文協大講堂で行われた。この行事は援協、救済会、老ク連、GEENIBRAの四団体共催で、毎年ブラジルの敬老の日に合わせて九月末に行っていたが、今年は十月二十六日(火)に開催された。
 当日は午前六時から準備が始まり、無料健康診断は八時から行われるのだが、七時には大勢の人が列を作り、ポルトン(扉)が開かれるのを待ってくれていた。
 入口サロンでは業者バザー、高齢者手作り品店、弁当、菓子、古着、古本などが出店され。また六十歳以上の人には血圧、血糖、体重などの検査が行われた。本来はコレストール検査も行われる予定であったが、残念ながら機械の故障のため実施されなかった。この無料健康診断は十二時に終了だったが、それまでに約二百五十人が受診した。
 舞台では八時から藤瀬恵子さんの司会で、誰でも気軽に参加出来るシニアダンス、九時からは「高齢者の健康」と、題して日伯友好病院の当真千鶴先生の講演が行われ、約五百名の観客が熱心に聞き入っていた。九時四十五分からは戸塚マリ先生の教室生徒によるイスダンスが行われ、十時から日本国立がんセンターの岩崎基医学博士による講演が行われた。テーマは「がんの予防」で、ガンは遺伝子か生活環境による病気で、日本では一九八〇年から二〇〇〇年にかけて胃がんが増えており、ブラジルでは前立腺ガンが多く、また女性は、乳がんが多い。牛肉の赤肉を多くとると大腸ガンにかかる確率が高まり、また熱い食べ物は少しさまして食べるのがよいという。
 十一時からのJICAシニアボランティアによる舞台では、会場の人達と一緒にじゃんけんゲームを楽しみ、優勝は老ク会員の中西恵美子さんだった。中西さんは賞品のトロフィーを手に「これにぶどう酒でも入れて飲みます」と冗談を言って笑った。
 十一時四十五分からは老ク連の玉井寿美子先生の踊り教室メンバー十五名で踊りや戸塚マリ先生のダンスが披露された。
 午後から記念式典が始まり、援護協会の森口忠義イナシオ会長は主催団体の挨拶で「日系社会の中で長生きできるということは尊い恵みである」と述べた。続いて大部一秋サンパウロ総領事、JICAの村上ビセンテ企画班長、文協からは林まどか副会長の来賓挨拶。来場者の中から最高齢の男性、石橋薫さん(愛知県出身・九七)と女性は加藤深雪さん(宮崎県出身・九三)が表彰され、記念品が贈られた。老ク会員でもある加藤さんは、総領事夫妻から直々に記念品を渡され「言葉も出ない」と感激の様子であった。
 十三時からの基調講演では(社会福祉法人救済会)「憩の園」の吉岡黎明会長が「高齢期を活動的に生きる」を約四十五分間話した。
 その後、さらにJICAシニアボランティアの与古田先生が三線演奏で沖縄民謡を歌い、会場を沸かした。
 最後にお楽しみのかくし芸大会が行われ、八名が参加した。最初に出演したのは田中好さんで踊りを披露した。続いてジュンジアイの太田忠之さんは見事な女装で、舞踊「花笠道中」を踊って会場を沸かした。纐纈蹟二さんは民謡「日向木挽唄」、小池深志さんは古賀メロデイーのギター演奏、大園春二さんは個舞「帰り船」、大川みどりさんは「湯の町エレジー」を踊り、松本としよさんは民謡「小諸馬子唄」、内山卓人さんは手品を披露した。優勝は内山さんであったが、皆の芸は観客を大いに楽しませていた。
 四団体共催による今年の老人週間は、朝早くから十六時三十分頃まで大変有意義なプログラムが組まれ、幾つかの戸惑いもあったが、無事終了して関係者をほっとさせた。


賞金アップで大賑わいのビンゴ大会

 今年最後のビンゴ大会が十月二十九日、老ク連サロンで行なわれた。数多くある老ク連行事の中でも、年に二回行われる行事である。朝から続々と詰めかけ、最終的には二百人を越して全館から集めた椅子も机も全部ふさがり、後から来た人は座る所がないぐらいであった。
 賞品は役職員から集めた寄付金で購入したものと、役職員や会員有志から提供された数多くの品物で、一回につき約五十人は当たるほど揃えられた。
 今回は賞品に扇風機、小型テレビなどもあり、特別に八回行われた。また、賞金付の赤券、青券は内海副会長の寄付が上乗せされ、倍の四百レアル、三百レアルと大幅アップ。いつにも増して会場は熱気に包まれた。毎回の事ながら、ビンゴ大好きで参加して下さる方々、また本部へのアジューダ(手伝い)だからと券をさばき、仲間を連れて出席して下さる遠方クラブの代表者の方々など陰の協力に心より感謝する次第である。
 ビンゴでは何回も当たる人もいれば、一回も当たらない人もいて不公平だが、それもまた魅力の一つ。賞品のみのビンゴが八回と赤券、青券の二回で、全部で十回も夢を見たビンゴ三昧(ざんまい)の一日も三時半には無事に終わり、参加者は笑顔で会場を後にした。青券は一回目は一人に当たり二回目は三名に計四名にまた赤券は一回目、二回目とも一名に当たり大喜びしていた。
◎賞品寄贈者(順不同)
内海博、五十嵐司、小坂誠、纐纈蹟二、上野美佐男、松平和也、西丸俊子、玉井寿美子、内山卓人、永山豊恵、与古田徳造、戸田房子、遠藤猛、軽部孝子、田村福八、玉田伯夫、有賀春子、岡たつみ、古賀正倫、戸塚マリ、香山和栄、杉本正、宮田文野、牧野ローザ、上田孝子、板井としえ、滝ヶ平功、上原玲子、菊池ツル子、相沢絹代、中川浩巳、伊藤フミエ、山本茂、矢野恵美子、井戸朝江、餅川寿美子、星井文子、上村美代子、大戸テレザ、金籐泰子


松村誠医師の講演大いに盛り上がる

 十月十六日、老ク会館で松村誠医師の講演会が行われた。松村医師は、広島県医師会の常任理事で南米被爆者の健康相談の派遣員として来伯。老ク連では三年ぶり二回目の講演となった。
 当日、約百三十名の会員らが詰めかけ、会場はほぼ満杯。
 テーマは「日本発・最新健康情報、いつまでも若く美しくたくましく健やかに、そしてしぶとく生きる」というもので、ユーモアを交えて楽しく紹介した。
 氏は「ためしてガッテン」やビートたけし主演の「家庭の医学」などのテレビ番組にも出演しており、自分でも「有名人」と名乗って、笑いを誘っていた。そんな松村氏だが、自身も被爆二世であり、全世界の被爆者支援を行っているという。
 講演では、心筋梗塞は、日々の生活が影響し、その原因として喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などを挙げた。また、動脈硬化は寒さとストレスの影響で発症しやすいという。
 死因の五割は不健康な生活習慣だとし、生活環境の変化が寿命を縮める原因になると指摘。
 「いかに体力を保って、しぶとく生きるか」が今後の課題だが、普通の人間は二十五歳を頂点に、一歳ごとに一%ずつ体力は低下する。だからこそ、老化を遅くするためにご飯を中心に動・植物性タンパク質をしっかり摂り、適度な運動をするのが良いそうだ。
 具体的には、タンパク質と食物繊維が必要で、タンパク質は、魚肉や豚、牛などの肉類。特に肉類には、セロトニンと呼ばれる脳内神経伝達物質があり、身体に良いという。だが、牛の体温は三十九度と人間より高いため、脂肪分を摂ると人間の体内で分解されにくく溜まってしまうため、「脂分を落として食べること」を強調した。
 食物繊維は、干し柿、いちじく、おから、アボガド(アバカッテ)、コンニャク、ゴボウのほか、芋類、豆類、キノコ、海藻類にも多く含まれる。
 ちなみに一日の排便量は、百五十グラム(卵三つ分)が適量とのこと。
 気になるボケ防止については、散歩、日記付け、恋愛、料理、旅行、ダンス、囲碁・将棋の七つの習慣があると良いとした。
 最後に松村氏は「一番大切なのは、老人クラブの活動に参加すること」と人との係わり合いの重要性を呼びかけ、来場者の拍手を受けた。
 なお、今回の講演に先立ちプロジェクターの到着の遅れから、急きょ随行の五名の専門医がそれぞれの分野での話をし質疑応答がなされ、参加者の好評を博した。


ようこそ与古田先生ネヘミヤ・プロジェクトへ

Dr.浜田・S・ジェルソン
 人生へ導くセンター、ネヘミヤ・プロジェクトは社会福祉関係の活動をしています。貧しい人々の人生をよくしたいという思いから生まれたプロジェクトです。
 施設は地下鉄サウーデ駅の近くジョゼー・マリア・ウィタケル通り二〇〇〇番で、コムニオン・キリスタン・ドス・ジャルディンス(CCJ)にあり、ONG(=NGO)として認められています。キリストの教えに従って社会から光を当てられていない人たちを支え受け入れ、物事を教え、満たされた人生へと導いています。
 プロジェクトは子供たちだけでなく、それぞれの両親や兄弟も受け入れています。その他に子供たちの活動のおかげで、近くのファベーラ(スラム)コムニダーデ・マウロⅠ、Ⅱの人たちも含め今では四〇〇もの家族が対象となっています。その中の三〇〇家族はサンパウロ市役所福祉課の家庭プラグラムから心ばかりの手当を受け取っています。
 九月二十八日は老ク連から与古田先生をお迎えしました。駅から歩いて十分の距離ですが、先生はその間の街路に植えてある木の名前を全部知っていたのでビックリしました。
 先生が笑顔と大きな声で挨拶すると子供たちも一斉に「YOKOTA SENSEN OHAYO GOZAIMASU」と返事をしました。
 先生は四十人の子供たちの前で沖縄の歴史や音楽、踊りの事を話しました。与古田先生が気持ちよく過ごされるように、前日、子供たちは日本の食べ物、住まい、乗り物、ファッションの事などを学びました。
 子供たちは先生の話に関心を持ち、とても喜びました。初めて見る三線に目を見張り、自分の手で三線に触れたり、どのように作られているのか、どんな材料が使われているのかなど、いろいろな質問が出ました。
 初めて聞く楽器の音に合わせ、沖縄の歌を子供たちは意味も分からなくても楽しみ、与古田先生と一緒になって踊ったり、歌ったりしました。
 先生は長年、日本で学校の先生(校長先生)をしていただけあって、子供たちと同じ目線で接し、通訳もいりません。これは一種の才能でしょうね。
 先生から励ましの言葉を頂き、ある職員は「子供たちには一生忘れられない思い出となったでしょう」という賛辞がありました。
 最後に一人の子が子供たち全員を代表して、日本とブラジルの友好関係の重要さと与古田先生への感謝のメッセージを読んで、楽しい一日は終わりました。
 先生が帰られてから二週間も過ぎた後、八歳の男の子が「与古田先生の言葉はあまり分からなかったけれど、体や顔の表情はよく覚えているよ。それとあの珍しいギター(三線)もね!」と言ってきました。それだけ先生は子供たちの印象に残っているということでしょう。ありがとうございました。
 ―― ★ ――
注・ネヘミヤ・プロジェクトとは、一人の牧師の夢から始まりました。三歳から十五、六歳までの約八十人の子供たちが朝学校へ行ったら午後は教会で、午前中に協会に居たら午後は学校でというように一日中をできるだけ良い環境の中に置くことで悪から遠ざけ、人生への夢を植え続けています。わずか十名程の少数のボランティアで運営されておりますのでなかなか容易ではありません。しかしながら始まってわずか七年目ですが、すでに奨学金を得て大学へ進む子も出てきて関係者や子供たちの明るい希望となっているそうです。


レジストロ春秋会創立三十五周年を迎えて

レジストロ春秋会 黒沢森男
 九月十六日、私たちレジストロ春秋会は創立三十五周年の記念祭典を挙行した。
 当日は遠くサンパウロより老人クラブ連合会の五十嵐司会長とシニア・ボランティアの与古田徳造さんをお迎えし、地元レジストロからは日伯文化協会の金子国栄会長、リベイラ沿岸日系団体連合会の山村敏明会長、レジストロ連合婦人会の清丸米子会長、また各宗教団体の婦人会会長など大勢のお客様が出席。春秋会からは会員九十名が出席し、玉田登副会長の司会のもとに式典は進行した。
 来賓の紹介、先亡者に対して一分間の黙祷、老クの歌の合唱の後、黒澤森男春秋会会長の挨拶があり、清丸米子相談役により、三十五年の歩みが述べられた。
 続いて歴代会長の岡本房次、山根善信、宇都宮祐、中村嘉郎、小野一生の五氏に感謝状、佐々木東助、山崎利郎、清丸米子の三氏に功労賞が贈られ、受賞者を代表して小野一生さんが謝辞を述べた。
 続いて来賓の方々の祝辞を頂き、五十嵐、黒澤両会長によりケーキカットが行われ、宇都宮さんの発声で乾杯、昼食へと移った。
 午後からは例会となり、与古田先生のボケない為のお話、軽運動があった。続いて、誕生会が行われ、それぞれにプレゼントが贈られ米寿の橋本茂子さんと河口雪子さんには金一封も手渡された。カラオケ、日本舞踊、コーラスなどの余興が次々と披露され、最後は全員に当たる福引が行われ、皆に喜ばれた。
 閉会の辞として、鷲見ルリア副会長は出席者全員に感謝の言葉を述べ、春秋会の名前の由来について触れた。
 創立当時の先輩が「植物は、冬の寒さにじっと耐え、春のポカポカと暖かい季節の訪れと共に芽をふくらませ、きれいな花を咲かせて、人々を和ませてくれます。秋ともなれば涼しい風と共に実を結ぶように私たち人間も時代と共に変っていきますが、『春・秋』は季節の訪れと共に巡ってきます。先輩が残してくれた大切な春秋会という組織はいついつまでも大切に守っていかねばならないと思います。次の四十年、五十年がまた盛大に挙行できますように祈っております」と延べ、締めくくった。


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