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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2011年1月号

2011年1月号 (2011/01/19) 総領事御夫妻老ク連を初訪問

 十二月三十一日、在サンパウロ総領事大部一秋・栄子御夫妻が、老ク連の「百年地蔵」参りをかねて初めて老ク会館を訪問されました。
 これは十一月に総領事館公邸で開かれた百歳表彰の折、五十嵐会長が呼びかけて実現したものです。「百年地蔵」の説明を受けた総領事御夫妻は、地蔵前で焼香し、手を合せて深々と頭を下げて下さいました。
 会館内を見学し、奥のサロンでは壁に貼られている「老人クラブの歌」の歌詞を見ながら「皆さん、歌えますか?」と尋ねられ、皆で手拍子を取って一緒に歌い、さらに全員で「蛍の光」を合唱。大部総領事は「どうか皆さん、これからもお元気で」と激励して下さいました。
 続いて、サロンで懇談会を行い、総領事は「就任から丸二年が経ち、その間、サンパウロ州をはじめ同総領事館管内の六十六都市、延べ百五の都市を周ったことに触れ、「各地に日本移民の方々のそれぞれの歴史があることに本当に驚いた」と日本人の活躍を振り返りました。 
 老ク連訪問中、ちょうど日本の新年が明ける午後一時となり、集まったメンバーで新年を祝う「乾杯」が行われ、総領事の提案で「一月一日」(=♪年の初めの歌)を皆で合唱。総領事は、今後のブラジルと老ク連のさらなる発展を願って下さいました。
 五十嵐会長は「日本の同胞の代表である総領事に二〇一〇年の最後、大晦日にお越し頂き、またさらに新しい年の幕開けを祝って頂き本当にありがとうございます」と感謝の意を表しました。また栄子夫人からは、手作りの金・銀の折鶴を老ク連へと贈って下さいました。


希望の家を訪ねて

老ク連援護理事 中川浩巳
 老ク連が毎年行っている年末助け合い募金が今年も三十四支部より寄せられました。我々も老人ですから、無理はききませんが、おかげさまで健康で体も自由に動き生活が出来ます。各支部の皆様が真心で集められた募金は、一万九千四百八十三レアイスに達しました。その尊い募金は日系福祉団体十ヶ所の施設に贈られました。
 去る十三日には希望の家とイッペランジャホームの二ヶ所を会長、副会長、理事の三人と与古田先生、事務局長、踊り部の人たちの合計十七名で訪問しました。
 希望の家のあるイタクワセツーバ方面は以前とすっかり見違えて、小さな路地にまで家が建ち、見晴らしもきかなくなり、予定よりも遅れて到着しました。係りの人の説明を受け、施設内を見学していると、大きな講堂に園児たちが集まっています。下ばかり見ている子、首を曲げている子、車椅子に手も足も曲がったまま座っている子など障害を持った二十歳から七十六歳までの人たちがいました。
 親は皆、子が生まれてくる時は五体満足を望むものですが、神のいたずらか、宿命で、この世に生まれてきたんだな…宿命なんだと、思わずにはいられません。
 最初は皆、何が始まるのだろうか? と落ち着かずにいましたが、舞台に踊りの人たちが並び、音楽が始まりますと、園児たちが顔を見合わせています。私は講堂の中央に行き、皆に手拍子を促しました。すると、手拍子はだんだん大きくなり、最後に炭坑節が始まると皆が輪の中に入り、思い思いに踊りました。車椅子の子は手も足も曲がったまま一生懸命体を動かしています。どの子の顔も汗をにじませ、楽しそうに炭坑節の輪の中で回っていました。私も一緒に踊りながら、胸がキューと熱くなり、涙がボロボロと出て、本当に感動しました。
 皆の顔を見ながら、こんなに楽しそうにしているのだから、また、いつか訪問したら、きっとまた喜んでくれるだろうと感じた次第でした。
 老人ホームと違い、若い人たちばかりです。今からどれだけ長い人生行路を歩まなければならないのだろう。しかも体の障害を背負い、苦難を背負いながら…。人生の荒波に飲み込まれないよう、最後まで一生懸命がんばって生きてもらいたいと強く胸を打たれた一日でした。


カラオケ教室に学ぶ

プ・アレボレ老壮会 遠藤菊子(九十二歳)
 私は、友人のKさんに誘われて七十歳を過ぎてより、カラオケの練習を始めました。
 音楽を聴くのは子供の時より大好きでしたが、自分が歌うことは考えておりませんでした。
 老ク連のカラオケ教室に行くようになり、だんだん練習を続ける中に、楽しく歌えるようになりました。
 老ク連カラオケ教室の最初からですから、田巻先生には現在に至るまで、ずっと指導して頂いていることになります。
 私も何時の間にか、卒寿を迎えるようになったので、もう止めようかと思うのですが、たまに先生や友人に大会に出るように勧められ、時々入賞して賞品を頂くと、またもうちょっと続けてみようと思ったります。
 私をカラオケに誘って下さった友人も亡くなり、私も前のように熱心には出来ないのですが、少しずつでも続けていようと思っております。
 歌を歌うことは健康のためにも良いそうで、また、老後の楽しみで友人も居て、楽しく過ごしております。
 先月の老ク連のカラオケ大会では、授賞式でチャンピオンと言われ、名前を呼ばれた時は、「まさか」と驚いたのですが、たくさんの賞品を頂き、また、帰るときには「長寿賞」ということで「金一封」まで頂きました。
 帰りは少し遅くなったので、タクシーを拾えるか心配したのですが、無事に帰ることができました。そういうわけでまた、できるうちは続けてみたいと思っている昨今です。


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