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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2011年9月号

2011年9月号 (2011/09/08) 老ク熟年讃歌入賞歌

 先月号に続き、老ク連熟年讃歌の入賞歌を紹介します。

「輝いて」 詞:坂口清子

一.今日も又 われらがクラブ 花ざかり
  日本を偲び 唄踊り
  南十字の 星の下
  あの顔 この顔 輝いて

二.過ぎし日の 苦労は同じ同胞(はらから)と
  共に集いて 輪を広げ
  今こそ人生 楽しもう
  あの顔 この顔 輝いて

三.健(すこ)やかに 心も軽く 身も軽く
  熟年寿(ことほ)ぐ この幸(さち)を
  周りのみんなに 感謝して
  輝く笑顔で ありがとう


老ク大会&芸能祭、35回目も晴れやかに

 八月六日土曜日、文協大講堂において第三十五回老人クラブ大会と芸能祭が開催された。
 例年のごとく八時半、民謡部全員による開幕演奏「ソーラン節」でにぎやかに幕開け。早朝から歌に踊りに準備万端。スタンバイをしていた人たちが藤瀬圭子さんの明るく澄んだ司会の声に導かれて次々と登場する。各地で何かと行事の多い八月だが、遠くはリベロン・プレットからの参加者もいて、出演者は総勢二百八十五名である。
 今年は少しやり方を変え、出演者同士の友好を大切にし、自由でくつろいだ演技を披露して頂けるよう、採点や等級などをつけない発表会形式にしたことが大きな変化と言える。今回の結果を踏まえ、来年の方式を検討したいと思うので、会員の皆さんは忌憚なき意見をお寄せ頂きたい。
 十時から始まった式典は小坂副会長による開会の辞の後、先亡会員への黙祷、老人クラブの歌斉唱、来賓、役員紹介に続き五十嵐会長が挨拶。挨拶の中で会長は常に老ク活動を理解し、協力して下さる関係各位、諸団体に感謝の意を表した。
 壇上にはサンパウロ総領事館の小林雅彦領事、JICAの村上ビセンチ様、文協の林まどか副会長、救済会の吉岡黎明会長、援協の長山八郎常任理事らを迎え、講堂は会員らでほぼ満杯となった。
 大会の基調講演は四年前に帰任された元JICAシニアボランテイアの宇野妙子先生で「健康な高齢者を目指して」という題。イスに座りながら手足を使った体操を来場者と共に実施。ちなみに宇野先生はこの七月に再び私たちに会うために今回はまったくの自腹でまさしく〃ボランティア〃で来伯された。先生は帰任後も一度来伯されていたが、その時は短期の滞在。今回は先生が昨年、日本で交通事故に遭い、命の大切さを実感した際、本当にやりたい事をしようと思い立ち、自らブラジルへ来て私たちと過ごす事を希望し、いらして下さった。大変ありがたい事である。
 続いて、老ク連教室の発表。コーラス教室は三十五周年記念として懸賞募集されたブラジル日系老人クラブの歌を発表。これは同教室の故小野寺七郎先生が最後に作曲された二つの作品「熟年賛歌」「人生これから」の初披露となった。玉井先生の踊り教室が衣装も華やかに「並木の雨」を踊り、寺田洋子先生の「練功三段」、戸塚マリ先生の健康体操はフラダンスと手ぬぐい体操で華やかに会場を賑わした。
 式典終了後、昼食休憩をはさんで午前の続きの芸能祭が行われた。この芸能祭は会員の皆さんが日頃行っている練習の成果を文協大講堂で発表する晴れの舞台である。時には間違いや失敗をすることもあるけれども、日々練習を重ねることが健康維持や芸の上達につながっている。発表を見ていると一目瞭然(いちもくりょうぜん)である。民謡、個舞、団舞など七十もの演目を披露した会員は皆、晴れやかな笑顔だった。


第二回地蔵祭りを開催

 八月十九日正午から老ク連で、創立三十六周年を記念して第二回地蔵祭りを開催した。会員ら約六十人が出席。会館入り口の地蔵前で日伯寺の櫻井聡祐導師による先亡者および東日本大震災物故者への法要が行われた。 法要終了後はサロンに場所を移し、五十嵐会長が挨拶。日伯寺の櫻井導師の講演の後、玉井先生の踊り教室の生徒さんが「北国の春」「リンゴの唄」を披露。続いてコーラス教室の皆さんが「熟年讃歌」「人生これから」などを歌って地蔵祭りは無事、終了した。


中平まり子さんミニ歌謡ショー

 毎年、県連の日本祭に合わせて来伯されている中平まり子さんが八月三日(水)、お母さんと共に老ク連を数年ぶりに訪問。会員たちと共に歌い語らい楽しい一時を過ごした。
 藤瀬さんと共に訪れた中平さんは普段着姿でリラックス。挨拶の中で今回の東北大震災のことに触れ、被災地を訪問し、その被害の大きさに自分も何かをしなければと、義捐金活動をしている事などを話された。
 そして時間が限られている事からすぐ歌に入り、赤トンボやふるさとなどの童謡や唱歌を参加者と一緒に次々と歌い上げた。コーラス部員の方々も多数参加していた為一緒に歌いショーを盛り上げてくれた。後半は中平さんお得意の美空ひばりの世界。何度聞いてもその歌のうまさに引き込まれてしまう。皆、うっとりとひばりに姿を重ねて耳を傾けていた。
 中平さんは自身の歌のCD売上げの一部を東北大震災の義捐金に寄付するということで、聞きに来た老ク会員たちも多数サイン入りCDを購入し、協力をしていた。


お芝居デリバリ「まりまり」

 何だか舌をかんでしまいそうな名前だが日本や世界の昔話のお芝居を出前するプロジェクト集団の名前である。二〇〇五年に日本で創立され、メンバーは働く俳優、音楽家など八人。ちなみに「まりまり」とはインドネシア語で【おいでおいで】という意味だそうだ。今回、そのメンバーの中の二人萩原ほたかさんと寺本雅一さんが来伯。それを支援する静岡文化芸術大学の池上重弘教授と共に九月一日、老ク連を訪れた。まりまりさんらは「高齢の移民が住むブラジルに前からぜひ一度来てみたかった。ご苦労をされたお年寄りの皆様に日本のお芝居をお届けしたい。今回がブラジルでの発披露。とても緊張しています」と挨拶。衣装は黒一色で化粧も舞台装置も何もなし。二人の簡単な台詞と演技から各人が想像を働かせ物語を組み立てるというもの。サロンには六十名からの会員が集まった。
 演目は「金の斧銀の斧」「浦島太郎」「鶴の恩返し」「大きなカブ」など。一話につき約五分ほどの短いものだが一世なら誰もが知っている話。「鶴の恩返し」では、思わず涙ぐむ人も。また、「大きなカブ」では最後には五十嵐会長をはじめ観客も飛び入り参加して、「よっこらしょ、どっこいしょ」と演技を体験。物語の世界に浸った一時であった。
 演技の後は、来年の本公演をブラジルで行うための予備調査の意味もあり、会員に「アンケートやお話を伺いたい」と、昼食を食べながら会員の感想を熱心に聞いていた。シンプルだがだからこそ想像力を掻き立てる懐かしい物語にしばし時を忘れる小一時間であった。


~全老連より~ 東日本大震災支援活動報告

 東日本大震災救援拠金四億二六四〇万円を十一県、市老連に第一次配分しました。
 震災直後から集められた救援拠金は被災された県、指定都市老連に配分されて被災高齢者とクラブへの救援、再興支援に役立てることになります。
 被害が広範囲にわたったことから、全老連では十五県(仙台市は宮城県に含む)の被災状況により配分割合を決めて、該当老連に連絡をとり、内五老連の辞退を受けて第一次配分に至っています。
なお今回の配分は、五月末日までに全老連に送金された中間取りまとめ分です。最終とりまとめは八月末日で、その後に第二次配分を行うことになります。
ブラジルの私たちからの一次送金分もこの中に含まれています。
被災地に〃元気袋〃高齢者の真心を届けよう!
 被災地の皆様が元気を取り戻す一助として、全老連では都道府県・指定都市老連をとおして、高齢者のまこころを届ける〃元気袋〃づくりを呼びかけています。〃元気袋〃は阪神淡路大震災の時に、兵庫県老連の発案で取り組み好評を得た実績から、今回全国展開につなげたものです。
 〃元気袋〃は復興へと立ち上がる、これからの友愛支援活動に役立てます。現在は元気袋を被災地に届け始めたところで、これから長く継続して活用していくことになると考えています。老人クラブの応援マークをつかって、クラブ名やメッセージを記載しています。
 「老壮の友」愛読者の皆様も応援のお手紙を差し上げませんか? 老ク連事務局に送付くだされば、まとめて日本へ送ります。
 被災県別に、都道府県・指定都市老連のサポート班体制を決めました。
 東日本大震災の被災県が広範囲に及ぶことから、全老連では被災県別に以下の四班のサポート体制を組んで活動を展開しています。
老人クラブリーダー中央セミナー東日本大震災の復興支援をテーマに開催!
 五月三十一日、六月一日の二日間、開催された若手リーダーを対象とした老ク中央セミナーでは震災復興支援を掲げ、震災体験が発表された。
 岩手県釜石市老連 横山幸雄事務局長の報告
 地震があった時は、岸壁から十五メートルの所にある市老連事務所にいました。三分間ほど激しく揺れました。電気が消えて外に出て、防波堤の水門を閉めるのを手伝った後に車で自宅に戻りました。隣のご主人に声をかけて、再び自宅に入ったところを津波に襲われたのです。
 裏戸のガラスを割って一気に入ってきた水の勢いに押され、玄関から外に押し出されました。気がついて上を見たらごみが流れています。「水中だ」と思い無我夢中で暴れ、水上に顔を出しました。角材を見つけて抱えながら流されるうちに倒れた電柱が見え、下がっていた電線につかまってよじ登り、波が引くのを待ちました。
 第一波が引く前にきた第一波がようやく引き、電柱から降りて自宅に戻り、二階に避難していた妻と会えました。ところが向かいの家の奥さんも二階にいて助けを求めています。向かいの家に倒れていた電柱をつかい、第三波の浮力で登ろうとしたところ手がはさまれて、首まで水につかり、やっとのところで助かりました。その後二階から降りられず困っていると、男性三名が手すりをはしご代わりにして降ろしてくれまじた。
 今は妹の家に避難しています。各地の友人、全老連や各県、市町村の老人クラブからのご支援に感謝しています。


老ク連、老幼世代交流報告

五十嵐司
おとぎ話マンガ映画会
 六月十五日(水)、サンパウロ市サウーデ区のサウーデ日本語学校(藤田美恵校長)において幼い生徒たちに対するおとぎ話アニメ鑑賞会を行った。当方から持参した「花咲か爺さん」「桃太郎」「浦島太郎」の三話のDVDとビデオテープを使って映写し、一話終わるごとにその物語の歌を合唱して子供たちに聞かせた。
 老ク連からの参加者は名画なつメロ倶楽部の戸塚マリ、田中保子の諸氏と五十嵐の三名であった。
 この企画も「私たちが幼い頃、祖母たちから寝物語りに聞かされた日本の古くからのおとぎの世界を三世四世の子供たちに伝えて日本人の心を知るよすがにしてもらいたい」ということで、数年前から年に二回ずつ続けている。
 今回の学校でも生徒たちをはじめ、先生方にも大変喜ばれ、ここでも帰りには老ク連に対し金一封のご寄附を頂いたことをご報告する。


宇野妙子先生をお迎えして

モジ中央日会老人部 西丸俊子
 宇野先生はとてもお元気で、以前JICAより派遣され、ご指導頂いた時とまったく同じで、懐かしゅうございました。
 今回はお一人でいらっしゃるので少し心配しましたが、予定通りバスから降りられて来た時には、思わず飛びつきました。
 例会はいつも通り進行して、宇野先生の講話を頂く時間です。正しい姿勢のあり方「胸を広くして歩きましょう」と、背を丸めた時の違いなどを分かりやすくお話下さいました。
 また、体の免疫力を高めたり、周りの人とのコミュニケーションをよくする為には笑顔が大切。眼を閉じたり開いたり瞳を上下左右に回すなど豊かな表情を作ることを心掛けることも大事なことですと話されました。
 皮膚の老化現象は避けては通れません。でも緩やかに老化するのが活力のある年のとり方だそうです。日々を楽しく過ごす事がその助けになります。
 次に場所を移して」南の島のハメハメハ大王」の歌に合わせて軽快にレクリエーションダンスをし、最後はハワイアンのメロディーに合わせてゆっくりと踊りました。
 皆、楽しく笑顔で家ではとても味わえない一時を過ごす事ができました。時があっという間に過ぎ、気が付くともう三時。サンパウロへ無事に戻られることをお祈りしてお別れしました。
 宇野先生、本当にありがとうございました。


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