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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2012年5月号

2012年5月号 (2012/05/12) 全老連創立五十周年を祝す

ブラジル日系老人クラブ連号会会長 五十嵐司
 日本各地の老人クラブを束ねる統一組織、「全国老人クラブ連合会」(全老連)は本年五十周年を迎え、十月四日に記念大会を催す、との通知を受けた。
 全老連は一九六二年(昭三七)に当時存在していた都道府県老連を集合して作られ、その後の一九六六年(昭四一)に新設も含めた名実ともに全国組織となり、ただちに厚生労働省管轄の財団法人として登録された。
 現在、各自治体にある老ク連数は六十一団体、単位老人クラブは十一万七千クラブ、総会員数七百十八万人を数える大組織となっている。その範囲は北は北海道、南は沖縄県までとなっているが、私たち中南米老人クラブ連合会のメンバーである、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ボリビア、ペルーにある各老ク連とは各々の設立当初より強い姉妹連携を保ってきている。
 特にわがブラジル老ク連との関係についていえば、一九七五年(昭五十)の発足当初より密接な連絡がとられ、大きな行事に際しては常に役職員はじめ傘下会員との相互交流などがなされてきた。さらに、特筆すべきことは、先ず、一九九二年(平成九年)、当会の新会館購入に際し、全老連傘下の東京都連の仲介による多額の寄付があった。ついで、全老連が新たに設けた支援等を目的とした友愛拠金からブラジルのクラブ活動の本拠となるべく、福祉センター建設資金として一九九五年の二百五十万円を頂いた。これを皮切りに、会館維持費としてほぼ十年間に亘り計約九百三十万円の援助を受けている。そのほか、当会の顧問、相談役の方々の功績に対しても手厚い表彰を頂いている。
 移民の歴史がすでに百年を刻む今日にいたっても、なおも深い絆を保ち、親しみ合える力強い連合体が母国にあることを誇らしく思い、この五十周年のお祝いを心から寿ぐ次第である。
 なお、先年訪日の折、お訪ねした全老連の斉藤十朗会長はもともとは政治家で自由民主党の重鎮であり、嘗ては中曽根内閣の厚生労働大臣、第二十一、二十二代参議院議長を務められた方で、福祉政策の権威者であって、そのため引退後も現在、全老連会長のほか、全国社会福祉協議会、中央共同募金会の各会長、その上地元の三重県遺族会にも会長として尽くしておられる。そのような多忙な中にあっても高尚な趣味を持たれ、裏千家の高名な茶人として、また、茶器などの蒐集、制作そして個展を開くなど教養の深い方である。私たちのブラジルのクラブに対しても関心と厚意を持たれ、色々と助言を頂き感謝に耐えない次第である。
 ここに、五十年という大きな節目を迎えられた全老連の活動に深い敬意を表し、あわせて今後の更なる隆盛をお祈りするものである。


ボランティア活動

老ク連第三副会長 松平和也
 日本のボランティア活動は、最小限度、会費を含めて燃料費等の必要経費は政府から保証されている旨を聞き知ったときはかなり驚きました。つまり完全な奉仕活動とは言えないのです。おそらく、日本は福祉国家としては既に成熟した段階に達していて、組織化が進んでいるせいでしょう。財政面が充分に確立されていることで、旺盛な福祉活動が支えられているのです。
 昨年の東日本大震災の発生以後、日本全国各地からのボランティアが自発的に被災地に向かい、地域の復興の大きなエネルギーになったことには感動をおぼえずにはいられませんでした。あれほどの未曽有の規模の自然災害に遭遇したにもかかわらず、社会的な混乱、或いは暴動が起きることもなく、日本人が沈着に対応してきたことは、世界の人々を驚かせたものでした。
 ブラジル社会での一般常識ではいざ知らず、少なくとも当地の日系社会での福祉活動は文字通り奉仕そのものにほかなりません。役員諸氏は全くの持ち出しの報酬抜きであり、またそれでなくては乏しい財政面での組織の運営は成り立たない訳で、とっくの昔に破綻しているに相違ありません。
特に、福祉活動分野における我々の先輩諸氏の、同じ移民の体験を共有する同胞愛の奉仕には頭の下がる思いがあり、自らの私財をなげうってまで世のために尽くしてきた実例は限りありません。そして、またそれを支えてきた周囲の人々の熱意も忘れることは出来ません。
 ブラジルへの日本移民の歴史も百年余を数える今日ですが、近年になってからは二、三の県人会運営上の不祥事、醜態を 見せつけられたのは残念な限りです。永年にわたって培われてきた、日本人の美徳とされてきた誠実さも段々に薄れかけてきたことを立証する現象なのでしょうか。私は日本人の資質が特に優れていると盲信するほど頑迷ではないし、日本人の持つ欠点、マイナス面も充分にわきまえているつもりです。しかし、せっかく我々の先達が移住してきた外国社会で築いてきた、金銭面での潔癖感を逆なでするような行為に対しては恥ずかしいと思う気持ちがあります。
 幸い、我等が老ク連は頑なまでに健全財政を守り続けてきており、その基金を軸に会員一同も活発な老人活動を展開しておりますことは慶賀に堪えません。私たち役員も先輩たちの遺志を受け継いで老人活動の灯を消すことなく、かかげ続けることを信念として頑張っていきたいものと存じます。会員一同の御支援と御協力のほどをお願い申し上げます。


老ク熟年讃歌応募歌

 先々月号に続き、老ク連熟年讃歌の応募作品を紹介します。

「熟年賛歌」 作詞:塩澤次雄

一、歌はたのしき 熟年賛歌
  原始林開拓の つわもの老いて
  今は安らう 老人クラブ 
  男も女も 声揃い
  共に歌はう 愛賛歌
二、南十字の 星降る下で
  開拓のいさおし 語る老人の
  はらから思う 郷里言葉
  青春燃えし 新天地
  あ々花の都の 植民地
三、時は流れて 百星霜 
  移民の歴史 貴けれ
  空に輝く 南十字
  天に栄光 地に平和あれかしと
  こぞりて歌はん 熟年賛歌




清流クラブだより「老ク連書道通信教育」

アチバイア清流クラブ 仲正雄
 アチバイア清流クラブは三十五年前に誕生、同じ頃に書道部も生まれました。先生が何人も居られて、亡くなられたりしても次々と現われて五人も替わりました。しかし人材尽きて、矢折れて解散かと思っていましたら、ジャイカ派遣で書道教師が日本語学校に派遣されると聞き、渡りに船とばかりに待機。着任早々にお願いに行くと、ニッコリ笑うて「私で良ければ」とOK下さり、四名ほどの仲間に知らせると大喜びでした。
若い綺麗な先生が丁寧に指導して下さると、評判になり、入会者続出。十六名に膨張。先生も喜こんで下さり、一段と力が人った感じでした。
解散スンゼンの書道会が俄然活気づきました。「日本の書道誌『三耀誌』に出品しませんか?」と持ちかけられました。「日本の書道誌に名前が出て、日本全国レベルで評価されるるのよ」とおだれてられ、すべての手続きは先生がしてくれました。本来は一人一冊購入が原則ですが、ブラシルの場合、老人会でもあり、一冊購入で全員ブラサガリできるように特別に手続きして下さいました。十六人全員揃ってヘノヘノモヘジを送りましたところ、全員十級と査定されました。最低が十級。三好先生は五段の『師範』格です雲の上の感じです。皆モクモクと励みました。二年が早くも過ぎ、三好亜希子先生は種を蒔き、帰国してしまいました。日本語学校では全員が書道の指導を受けていました。先生の帰国後、日学連より特別表彰がありました。「こりゃ、孫達に負けられん」とばかりに励みましたが、先生無しでの自習では埒が明かず、老ク連本部の若松先生に講師派遣の相談をしました。すると、通信教育の制度があると知らせがあり、飛び付きました。毎月先生に添削、さらに基本指導すべて通信ですが、少しずつ腕をあげてきました。
先月は六名の昇級があり、先生もビックリされ、「教えがいがある」と喜んで下さいました。赤字で添削され真っ赤です。日本に作品発送する時は、先生がいないので、全員で展示版に集まり、「あれだ」「いや、これだ」と品定めをして三耀誌に送ります。十級振り出しに三年間で三級三名、四級一名、五級五名、六級一名、となりました。五人の大先輩により切り開かれ、三好先生により、種がまかれ、若松先生により適材適所に肥やしを撒かれ、少しずつ成長しております。目標は段位です。


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