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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2012年11月号

2012年11月号 (2012/11/10) 海外日系人大会

老ク連会長 五十嵐司
 滞日中の十月二十九日から十一月一日までの四日間、東京永田町の国会議事堂の近くにある憲政記念館及び JICA (国際協力機構)研究所の会議場で第五十三回海外日系人大会が催され、そのすべての会議に出席することが出来た。
主催団体は先ほど法令により称号が変わった「公益法人・海外日系人協会」で、集まった各国からの代表はカナダ、アメリカ、ハワイ、メキシコ、ベネズエラ、ペルー、チリッ、ブラジル、ボリビア、シンガポール、フィリッピン、インドネシア、韓国、フランス、オランダ及び日本から総計十六カ国で、一般の関係者も加わり、なかなかの盛会であった。
 討議に先立って昨年の東日本大震災及びその復興状況について、被災県庁の担当責任者からスライドを使っての説明と、各国からの救援に対する感謝の言葉が述べられた。
 今回の大会テーマは「共に歩もう日本再生の道―問われる海外日系社会の課題」というもので、提出された議案は、①日本文化の一層の普及と日本語教育の推進。②日本政府に対する日系人の重国籍の取得要請。③在日日系人に対する支援。④海外日系青少年による居住国と日本との交流促進。⑤海外移住資料館運営の充実、などであり、この中でも特に家庭内・地域内での日本語教育と日本国籍取得及び日本への入国ヴィザ(査証)の簡略化への要望がくり返し論議された。
三つの部科会に分かれて討議されたこれらの議案は、最終日に大会宣言として集約、満場一致で決議された。この間、ブラジル代表団では文化・福祉協会の山下副会長、県連の本橋副会長、国外就労者援護センターの二宮理事長、汎アマゾニア日伯協会の山本副会長、力行会の浜西理事などがそれぞれの会の活動ぶりを紹介し、私も老ク連及び傘下クラブ員の近況を披露し、内地同胞への思いを伝えることが出来た。
会議の二日目に行われた懇親午餐会では、常陸宮様と妃殿下のご臨席があり、幸運にも私も近くの席にいて紹介され、親しくお言葉を賜り、色々とクラブ活動についてご説明をする機会を得たのは望外の幸せであった。その後、毎日の議事進行の間には懇親の会合があり、玄葉外務大臣、榛葉副大臣をはじめとする外交の要路の方達、最終日には横路衆議院議長と平田参議院議長の招待で多数の国会議員の方達と語り合うことが出来た。また、この海外日系人協会の田中克之理事長は九〇年代にサンパウロ総領事を務められ、その後他国への大使へのご栄転後定年退職され、現職を精力的に努められている方であるが、このたびは私と数回にわたって歓談、老ク連の現況、問題点、将来への展望などについて有益な助言を頂き感謝に堪えないことを特記して大会参加の報告とします。


11回も夢見たビンゴ大会

 今年最後のビンゴ大会が十月三十日火曜日午前十時から、老ク連サロンで行なわれた。朝早くから続々と詰めかけ、最終的には百九十名を越し、全館から集めた椅子も机も全部ふさがり、後から来た人は座る所がないぐらいであった。
 賞品は役職員から集めた寄付金で購入したものと、会員有志から提供された品物で、今回は一回に約四十五人が当たるほど数多く揃えられた。賞品のみの七回のビンゴの他に、前売りの赤券・青券の賞金付きと内海博相談役から寄付された分も特別に二回賞金が出された。
 モジ中央日会老人部からは小型バス一台をチャーターして十五名が、またピニェロス親睦会老壮部からも十五名が参加するなど、大勢の人がビンゴ大会を楽しみにしてくれている。
 老ク連の親睦ビンゴ大会は、誰にも役立つものをより数多くという方向性でいつもおこなわれているが、しかし何回も当たる人もいれば、一回も当たらない人もいて、何やら不公平だが、それもビンゴの不思議なところ。当たらなかった人には残念賞も用意され、ささやかな心遣いをしているつもりである。
 数字を全部埋める青券、最高額の赤券いずれも今回は一人ずつに当たり、皆に拍手で祝福された。大金が掛かっている時は、最後の方になると緊張が頂点に達して、一つ数字が出る毎に「ビンゴ!」と大きな声が上がる。が、最後の一つの数字が出なくて残念がっていた人も数名いて、とにかく賑やかなことであった。
 総計十一回も夢を見たビンゴ三昧の一日も三時半には無事終わった。いつものことながら、こうした行事には、常に裏方としてお手伝いをして盛り上げてくださる方々に心から御礼を申し上げます。

賞品寄贈者(順不同)
五十嵐司、内海博、小坂誠、松平和也、纐纈蹟二、上野美佐男、西丸俊子、玉井須美子、中川浩巳、遠藤猛、香山和栄、井出香哉、相沢絹代、戸田房子、岡たつみ、伊藤フミエ、藤川よしこ、板井としえ、有賀春子、長山豊恵、吉崎貞子、東喜久子、森博、内山卓人、玉田伯夫、野村康、滝ヶ平功、田村福八、畠中和廣、 金籐泰子。


二つの映画会を終えて

老ク連会長 五十嵐司
 今、コロニアの高齢化による講読者数の激減という苦しい局面に立たされ、苦闘している邦字新聞の姿は、毎日それを読んでいる者の生活にも深いかかわりがあり、また、我々のクラブとも運命を共有するものとして、老ク連としても新聞維持への支援を色々思索しているが、先ずその第一弾として二回の「愛読者招待名作映画鑑賞会」と名付けた集まりを企画し、このほど本部会館ホールで開催することができた。第一回の九月二日(日曜日)にはサンパウロ新聞社と共催で一九九八年作品のブラジル映画「セントラル・ステーション」(日本語字幕つき)が上映された。これはリオデジャネイロの中央駅で始まる物語で家庭生活に破れ、世の中に対しさめた気持ちで代筆屋を行っている定年退職の女教師と交通事故で母親を失った少年が彼の蒸発した父を一緒に探す旅を通じて、血の通った人間性を取り戻してゆく。ブラジル北部のイベントや人びとの描写、ピンチに対する少年の機転、母性を呼び起こされる交情など、きめ細かくそして感動的な作品に対し同年度ベルリン国際映画祭グランプリ金熊賞が与えられ、日本でもNHK協力作品として全国に紹介された。
 老女教師役のベテラン女優のフェルナンダ・モンテネグロはさることながら、少年役を務めた映画初出演のヴィニシウス・デ・オリヴェイラの名演技には関係者一同を驚かせた。
 この映画の上映に先立って五十嵐の挨拶に引き続き、サンパウロ新聞の鈴木正夫社長から邦字新聞界の近況について詳しい説明があった。
 次に九月十六日(日曜日)にはニッケイ新聞社と共催で同紙上に目下掲載中の小説を脚色した映画「ガブリエラ」(一九八三年作品、日本語字幕つき)が上映された。これはブラジルが生んだ最高の文豪と呼ばれるジョルジ・アマ―ドの代表作の一つである長編小説「ガブリエラ、丁子と肉桂」を予約して映画化したもの。伯・伊合作映画として主人公ナシブにはイタリア映画の代表的な俳優であったマルチェロ・マストロヤンニ、ガブリエラ役の主演女優にはソニア・ブラガが演じている。一九〇〇年代初頭のバイア州南部の港町イリェウスを舞台に東北難民の美少女ガブリエラと裕福なレストラン主のナシブとの出会いと成り行きを克明に描く。ナシブをこの上もなく愛しながらも自由を求める若い本能に揺れ動く奔放な娘ガブリエラの持つ肉桂のような薄茶色で、かぐわしい丁子の香りを漂わせる肌に周囲の男たちは魅せられ、カカオ景気に沸き立つ世相を背景に物語は進んでいく。
 この鑑賞会でも上映開始にあたって、五十嵐から開催趣旨説明に続いて、ニッケイ新聞社の高木ラウロ社長の丁寧な挨拶があり、さらに連載小説「ガブリエラ」の翻訳者である佐東三枝女史よりこの大作の翻訳の経歴と十年以上を要したという労作について真情が披瀝された。


老ク連で絵手紙教室始まる!

 とても初めてとは思えないようなユニークな作品でいっぱい。皆、熱心にそして、和気藹々と励んでいます。
 参加した会員さん達に聞くと「『ヘタでもいい、ヘタこそいい』というので、とても気楽に描けたねぇ。面白かったよ」(纐纈)とか「絵手紙の教室に行くというのを家内に言わないで出てきたんだけれど、帰ってから『今日はこれをやってきた』と見せた所、『これ、何の虫』って言われて、ガックリするやら可笑しいやら。野菜のジローを書いたつもりだったんだけれどねぇ。先生が褒め上手なんで、こそばゆいやら、面映ゆいやら」(小坂)、「先生の教え方が丁寧なので、ずっと続けたい楽しい教室」(岩崎)と評判も上々。
 まだまだ生徒さん募集中です!皆様も気軽にぜひ!

~ 絵手紙教室 ~
石井恵子先生。
毎月第1、第3金曜日 朝10時~12時まで。
1回 会員5レアル、非会員7レアル。材料費別。


ゆっくりのんびりイタニャエンへ親睦旅行

 老ク連は十月二十、二十一日と、一泊二日でイタニャエンのマイアミホテルへ今年二回目の親睦旅行を行なった。参加者は内海相談役、松平副会長、中川文化理事など三十名。
 今回はゆっくりのんびり過ごそうと特別なプランはなかったが初日は小雨模様の中、シニアボランティアの宇野先生も同行されたので、ゲーム大会を行い、それぞれのゲームに三等まで賞品が出され、大いに童心に返った一時を過ごした。
 マイアミホテルは歴史が古く、コロニアでは馴染みのあるホテルである。皆、一度や二度は行っている。イタニャエンの海岸に面した岩の上に建ち、窓からは外海が望められる大変立地条件の良いホテルだ。しかし、部屋には電話もテレビも冷蔵庫もない。のんびりするにはもってこいのホテル。必然的に皆サロンに集まり、おしゃべりをしたり、ビンゴ会をしたり、トランプ、マージャン、花札などで過ごす事に…。夕方には雨も上がり、アンシェッタのカーマと言われている大岩などを見学に行く。
 翌日は早朝六時に起き、砂浜を歩きご来光を拝む。海の空気が何とも言えずうまい。話によると、ここは食事があまり美味くないとか聞いていたが、そんなこともない。昨夜の夕食も今朝の朝食も美味い。午前中は皆でトレンジーニョに乗って町を見学する。豪邸が続く別荘街やブラジルで一番古いと言われる教会などを見学。二十数キロも続くという砂浜など小さい町なのに結構、見る所がある。二時間ばかり乗って、後は各自水遊び、カード遊び、昼寝にと過ごす。
 何と言っても他の客がいないので、全館貸し切り状態なのが良い。誰に遠慮もせず、のんびりと過ごした二日間であった。ちょうど夏時間との切り替え日だったので、リベルダーデには五時には帰り着き、こんな旅行なら年に二、三回あっても良いのでは…と皆口々に言っていた。


全老連創立五十周年記念大会に列席して

ブラジリア日系老人クラブ書記 桜井久美子エレナ
 去る十月四日に東京「日比谷公会堂」で開催された全老連創立五十周年大会に私たちブラジリア日系老人クラブは、老ク連理事会より優良老人クラブとして推挙され、遥々ブラジル代表として参加させて頂きました。
 第一部は、加賀美幸子様の司会で開会の辞を、東京都老連会長の増田時枝様、続いて全老連会長の斉藤十郎様の式辞で開会されました。
 天皇皇后両陛下ご臨席です。国歌斉唱、会場は水をうったように静まりかえり、緊張そのものでした。
 続いて天皇陛下より「全国の高齢者の方々に対して充実した人生を新たな絆社会の創造を目指して頑張って下さい。」と思いやりの溢れたお言葉が述べられました。天皇陛下のお言葉に真剣に聞き入っておりましたところ、感激のあまり私は写真を写すのも忘れて、また、付き添いの妹も興奮していたのか、写真を撮るのを忘れてしまっておりました。
 両陛下を目の当たりにした時は思わず涙が溢れ出ました。私たちは幼い時に両親と共にブラジルに永住しましたが、やはり私たちにも日本人の大和魂が残っていたのかと、とてもうれしく思いました。後ろの席でも感激のあまり涙を流しておられた方も見受けました。後ろの方は「私たち日本に住んでいても滅多にお目に掛かれない」と仰っており、「目の前で両陛下にお目に掛かれることは、本当に光栄な事なのだと実感しました。
 続いて三井辨雄(わきお)厚生労働大臣のご挨拶があり、厚生労働大臣表彰を代表で埼玉県の加藤清正様が受賞されました。また、全老連会長表彰を受賞者代表で東京都町田市老連が受賞。野田佳彦内閣総理大臣、横路孝弘衆議院議長、そして平田健二参議院議長の方々からの祝辞もありました。
 第二部の休憩後、私たちブラジルから参加した五十嵐司老ク連会長、私・桜井久美子エレナの二人が舞台上で紹介されました。このような席に招待されたことは生まれて初めてで、大変興奮気味でした。
 続いてアトラクションの部に入り、東京都老連の婦人会の素晴らしい舞踊があり、昼食後は童門冬二先生の「今、日本に求められているもの」と題した特別記念講演がありました。そして、被災復興応援、四県市の老人クラブ連合会会長のご挨拶、最後に大会宣言を全老連副会長の永井愛子様が読み上げられました。
 当日の大会のプログラムで感心したことは、二千人以上の参加者を係りの方々がテキパキした態度で会場案内をし規則正しく時間通りに進めて行く素晴らしさです。本当に驚きました。 
 現在、会員は日本全国で約一万人を超え、三十に及ぶ都道府県において連合会が組織されているそうです。「老後の幸せは自らの手で作り出そう」を合言葉に作られた老人クラブは、地域において高齢者の語らいの場、生きがいや健康作りの場として活動されています。日本では人口減少・少子高齢化が進む今日、若い世代と共に手を携え、健康作り、ふれあい、語らい、思いやりを通して、地域で支え合う活動に挑戦している姿をかいま見て、深い尊敬と感動で心が揺さぶられました。
 さて、ブラジリアに無事に帰り、その週末が老人会の集まりだったので、早速、高橋実会長ご夫妻に大会で頂いた記念品を渡し、表彰状は松永英二副会長から読み上げて頂き、無事、当会の式が済みました。そして会長のお礼の挨拶に続き、私も簡単に感想を述べました。会の皆様から「ご苦労様」「お疲れ様でした」とお声を頂き、本当に責任を果たせたことに対してうれしく思いました。
 私たちブラジリアの老人会も日本の方々を見習って、会員全員で家に閉じ込もりがちの人たちに声を掛け、誘い合い、仲良くみんなで助け合いながら老人の輪を作り、楽しく心豊かに本当の安らぎ、生きがいの感じられる素晴らしいクラブに盛り上げて行きたいと心から思いました。
 最後に老ク連関係者の皆様には細やかなご指導を頂き、本当にお世話になりました。ブラジリア日系老人クラブを代表して心からご礼を申し上げます。本当に有難うございました。


宇野先生をお迎えして

イタケーラ寿会 小坂誠
 八月二十三日の例会に宇野先生に来て頂くことになりました。この日は七月、八月生まれの会員の誕生祝の月です。
 先生には「イタケーラ寿会は誕生日を迎える会員がご馳走を作って用意することになっているので、ご馳走がたくさんありますよ。それに二〇一四年のW杯のフットボール世界大会の開会式会場を建設中で、メトロのコリンチャンス・イタケーラ駅からそのスタジアムがよく見えます」とお誘いしました。
 例会にはサンパウロ市に住んでいる会員が来るので「一緒に来て下さい」とお願いして、待ち合わせをする駅の場所を伝えました。当日、会館には例会一時間前には到着下さいました。
 会館では次々とやって来る会員さんたちとお話されていましたが、これが先生と会員が親しくなる第一歩だと思いました。会員と先生が打ち解けたところで用意が整い、岩佐光子さんの司会で始まりました。
 最初に会長の挨拶、宇野博先生の紹介。先生は大阪南部の岸和田市出身で六四歳、スポーツ大好きでフットボールを中学生時代からしており、ランニングやウォーキング(カミニャード)など今でもしているそうです。
 先生の自己紹介が終わると最初に先亡者の霊に黙祷を捧げました。
 八月十一日に満一〇三歳で亡くなられた森田けさ子さんが亡くなる前によく口ずさんでいた童謡の中から特に好きだった「♪七つの子」を皆で合唱し、在りし日の森田さんを偲びました。
 昼食のご馳走を食べ終わった所で、仲間万里江さんの音頭で誕生日の唄を合唱。一人ひとりが誕生月の人と抱き合ったり、握手したり、ブラジル式の誕生祝いの風景を見てもらいました。
 お祝いのボーロを食べた所でいよいよ宇野先生のレクリエーションが始まりました。
 特に面白かったのは、四角のマス目を下にたくさん描いてお手玉を投げ入れる競技です。これは老いも若きも関係なく、皆で参加しましたが、十月には満百歳になる吉岡ヲサメさんの成績がよく、会員を驚かせました。
 そのうちに会員がソワソワしてきます。何故かというと、皆ビンゴをしたいのです。ビンゴをして、当たった人は賞品を貰って大喜び。四時になったところで例会は終わりました。先生は迎えに来た会員の家族の車で送ってもらいました。どうぞ先生、スタジアムの建設の進み具合を楽しみに来年もまた来て下さい。


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