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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2013年4月号

2013年4月号 (2013/04/11) 会館前面の地下コンクリート梁の補強

 昨年から熟連入口近くにひび割れが横に入りはじめ、ガレージ横の壁にもひび割れが見られるようになった。今年になりそのひびがますます大きくなり始めたので、地下を調べてみたところ、前面の地下は傾斜(けいしゃ)地をそのまま利用しており、また横に家を支える梁(はり)などの基礎工事もコンクリートが劣化(れっか)してはげ落ち、鉄筋がむき出しになり錆(さび)がでている状態で、建物自体の老朽化(ろうきゅうか)と先ごろ熟連の後方に出来た大きなビル工事の振動などで地盤(じばん)にもひびが入ってきていたので、それらが原因(げんいん)だと思われた。
そこで、前面の地下にコンクリートの柱を三本たて、それに梁を四本渡(わた)し、家の重量を支えるようにした。
 この会館は築約六十年が経(た)ち、作った当初は基礎工事の規定がまだなく、会館本体とサロンの部分は、改装時に鉄筋コンクリートで補強してあるが、前面はそのままでレンガとブロックを積み上げたままであった。
 もし、このままおいておけば、床が崩(くず)れる危険性(きけんせい)もあり、毎日大勢の人が出入りする熟連のため、やはり安心、安全を考えると、早急(さっきゅう)に工事が必要であった。
 また屋根の事だが、昨年、屋根瓦(がわら)を交換したのだが、まだ雨漏りが止まらずに続いている。シニア・ボランティアの宇野先生がいる部屋と二階のサロンが特にひどく、雨が降るたびに雨漏りで悩まされる。そこで今回、屋根瓦の下に防水シートを張り雨漏りを防ごうということになった。ただ、雨の時期には作業が出来ないので、乾季(かんき)に仕事をすることとなる。
 今年は世界的に天候が狂っており、アメリカ、ヨーロッパではもう春だと言うのに未だに大雪に悩まされている。ブラジルでも秋から冬は乾季のはずなのに未だに雨が降っており、だいぶ工事が遅れている。今年度の修理改造費が大幅に増え、今年度予算が大幅に狂う事となりそうである。


新しく熟連で取り扱う医療保険について

 PREVENTE SENIOR医療保険は、一九九七年に最初の病院が出き、それから始まった。現在十六年経つこの医療保険は、成人のための医療保険と呼ばれているが、成人四十九歳から入れる保険で、一つには「PREVENIR=予防する」保険と言われる。
 現在、リベルダーデ、タツアぺ、パライーゾ、イタイン、モッカなどの地域にある。病院では、三三六病室、一〇六UTI用病室、五緊急病院で二万一千人検査、二千人の入院、千二百件以上の手術を月に行っている。
 近い将来には、ABCパウリスタ、サン・ベルナルド・ド・カンポにも病院が出来る予定だ。また血液の検査は、年間十八万件に及び、予防検査も五万件にも達している。眼科は月に九千件の診察、七百件の手術を行っている。
 今現在、PREVENTE SENIORの医療保険に加入している人は十五万五千人と言われる。また保険料が他の保険機関に比べて、現在では一番安いと言われる。五十九歳からの保険料は、月額三五〇・一五レアルであり、APATAMENTOでも四三八・八三となっている。
 このPEVENTE SENIORに他の保険機関から移る場合、三ヶ月の領収証で移転手続きができ、カレンシアがないので加入してから約十五日間で保険カードが送られてくれば、そのまま保険が使えることになっている。普通、他の保険ではカレンシアがあるので、この点でこの保険は利用者にとって大変便利となっている。
また熟連で今取り扱っているPLASACに関しては、家族で加入していてチツラル(主)が亡くなった場合、その他の家族の者はそのまま保険を使い続けることができず、不便を来していた。そのため熟連ではこの医療保険を新しく取り扱い、会員の便宜(べんぎ)をはかることにした。


老ク連二〇一二年度事業報告

・毎週木曜日午後 岩崎ルリカ先生指導のポ語教室を四六回開催一二三四名参加
・毎週土曜日午前 川添敏江先生指導の健康表現体操教室を四一回開催六二四名参加
・毎週火曜日午後 松平和也先生指導のマージャン教室を四二回開催三〇七名参加
・毎週金曜日午前 森田冨久子先生指導の絵画教室を三五回開催二一二名参加
・毎週金曜日午前 木村先生指導の囲碁教室を一九回開催二四名参加
・毎月第二・第四金曜日午後 若松孝司先生指導の書道教室を二〇回開催六九七名参加
・毎月第二・第四金曜日午前 若松孝司先生指導の書道教室を一九回開催一二六名参加
・毎月第一・第三金曜日午前 石井恵子先生の絵手紙教室を四回開催二五名参加
・毎月第一・第三月曜日午後 田中保子氏主導の百人一首会を二〇回開催一二一名参加
・毎月第二月曜日午後 樋口玄海児先生の俳句教室を一二回開催一二六名参加
・毎月第二火曜日午後 柿嶋貞子先生の川柳教室を九回開催四九名参加
・毎月第二・第四土曜日 名画友の会主催の名画鑑賞会を二四回開催七三五名参加
・毎月第一土曜日 なつメロ合唱の会を一二回開催二六七名参加
・毎月第二・第四火曜日午後花合わせ愛好会を一八回開催七二名参加
◇年間の会議開催数は代表者会議一三回、理事会一四回、会計監査一三回、老人週間相談会四回となった。
◇各老人クラブや他の団体の招待に応じて役員が出席した回数は三一回を数えた。
◇宿泊施設とサロンや会議室は大いに利用され、運営経費の一助となった。
◇高齢者用品の取り扱いにより、生じた礼金も運営経費を補った。
◇遠藤エリオ眼科医の無料診察、及びサンタ・クルース病院の割引診療の手続きをすることによって、会員の高額医療費の援助になっている。
◇老ク連では毎週木・金曜日に会員のため大山牧彦先生の鍼・灸・マッサージ治療を行っている。一日約八名の患者が治療を受け健康維持に役立っている。
◇森ニウダ先生の鍼・吸い玉治療は月二回第一水曜日と第三水曜日に治療を行い会員の健康維持に役立っている。(おわり)


老ク連二〇一三年度事業計画案

◎一月三〇日 第三四回定期総会を老ク連サロンで開催する
◎四月三〇日及び十月二十九日 老ク連親睦ビンゴ大会を老ク連サロンで行う。
◎五月二十五日 第二六回ゲートボールふれあい大会を連合スタジアムで開催する。
◎六月二十九日 第三七回老人クラブ大会・芸能祭を静岡県人会館で開催し、バザーも行なう。
◎八月十六日 代表者会議の後、第四回地蔵祭りを老ク連サロンで開催する。
◎九月末から十月初めに第四三回老人週間を援護協会、救済会、日伯高齢者研究グループとの共催で開催する。     
◎十一月二十四日 第一九回老ク連親睦カラオケ大会を静岡県人会館で開催、バザーも行なう。
◎七月三十日 カラオケ教室を中心に第一二回ミニカラオケ大会を老ク連サロンで行う。
◎サロンでは健康体操、舞踊、コーラス、カラオケ、民謡、練功体操、健康表現体操、書道(二種)、ポ語教室、百人一首、俳句、川柳の教養教室、カラオケ・ダンスと絵手紙、マージャン教室、などを定期的に開き、会員の生きがいとする。なつメロ合唱や名画鑑賞などの集いも催し、高齢者の楽しみとする。
◎他クラブとの交流と地域の見学などで、見聞を広げる為の交流旅行として、その他に親睦の為の小旅行も数回行なう。
◎各老人クラブへ宇野博シニア・ボランテイアを派遣する。また要望があれば随時他の講師も派遣する。各クラブへ行って講演やレクリエーション指導をしてもらう。
◎今年も会員の親睦と啓蒙のために老ク連機関紙「老壮の友」を毎月発行する。
◎日本語学校生徒を対象に、童話やレクリェーションなどで日本人の心を伝える。
◎サロンの空き時間を利用して、出来るだけ講演などの催し事を開催する。
◎毎年参加している県連の日本祭りには、場所代次第で参加か否かを決める。
◎今年も年末助け合い募金をして福祉施設に寄付を贈る。
◎会員のために高齢者用品の調達や、日本語書籍・CDなど文化方面の便宜を図る。
◎会員の要望にこたえて、無料および割引協力の医師や病院への手続きをする。
◎サンタ・クルース医療保険(PLASAC)の取り扱い事務をする。
◎会員の要望にこたえて、もっと安くて信頼のおける医療保険を探す。
◎福祉センターの宿泊施設やサロンの利用で運営資金の一助とする。


宇野先生をお招きして

ジュンジャイ睦会 長山豊恵
 毎月第三水曜日は当会の例会の日となっています。三月二十日の例会の日には、前もって約束していたシニアボランティアの宇野博先生をお招きしました。
 会員の皆さんにもこの日は早めに来て頂くようにお知らせしておきました。
 先生はコメッタのバスで来られる事になっておりましたので、山崎マリオさんにお迎えに行って頂きました。例会はいつもより早いにもかかわらず、たくさんの方が出席して、先生のお話を聞かせて頂きました。
 高齢者が健康で生活するため、日常でも出来る運動、足の上げ方、歩き方などを指導して下さいました。皆、熱心に聞いておりました。次にストレッチをして、スリー・アイズという特別のボールを使ったレクリエーションに移りました。
 競技に対するルールを説明されて、一同、張り切ってボールを手にして和気藹々(わきあいあい)。
 9つのマス目のコートに向かって、ボールを転がして入れる競技ですが、届かないのもあれば通り過ぎてしまうのもあります。思い通りにボールが転がらず、夢中になってやっているうちに昼食の時間になりました。
 会員手作りの持ち寄り料理です。盛りだくさんのご馳走(ちそう)が並びました。先生も一緒に「おいしい」と言って食べて下さいました。
 昼食後、十二時から例会を始め、先生もともに「♪老人クラブの歌」、「♪熟年賛歌」と合唱しました。
 この月は別にかわった事もなくトントンと進み、ビンゴに移りました。先生も共にビンゴを楽しんでくれました。
 時間が経つのは早いもので、ビンゴ終了後はお別れの時間です。
 みんな満足した、満ち足りた例会でした。帰りはまた山崎さんが先生を長距離バスターミナルまで送って行ってくれました。先生、楽しい一日をありがとうございました。


熟連への名称変更に思う

サンパウロ中央老荘会 安本丹
 老ク連は最近、熟年クラブと名称を替え、熟連となったようだ。
 熟年とは定年退職後に老年となる以前の五十から六十歳代の中高年者を指すために一九七〇年代後期に作られた言葉であり、また、厚生省が公募して選んだ実年という呼び方に相当する。
 熟連が言うように、会員減少に歯止めをかけるため、少しでも若い層を呼び込むための措置であるならばやむを得ないであろう。我々も若返った気分を味わえるので、喜ぶべきかも知れない。
 しかしながら、通常は六十五歳以上とされる高齢者や定年退職者を対象とする老ク連の本来の趣旨(しゅし)からすれば、何かちぐはぐな感じがするのは否めない。一方では高い地位にあり、最も多く稼いでいる現役、他方では仕事を終えて趣味や娯楽で余生をのんびりと送りたい連中とをどのようにして融合させるかが問題であろう。
 もし、単なる名称の変更ならば、現役を意味する熟年を使わなくても、高年、永年、万年、栄年(栄光の年)、尊年(尊厳の年)などもある。
 他方、実際に熟年層との合流を図るのであれば、機関紙の「ブラジル老壮の友」も名前を替えねばならず、現在は殆どが高齢者向けの活動も、現役の連中が参加できるように若返りを図らねばならないだろう。
 「青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方を言う」のだという、サミュエル・ウルマンの「青春」という有名な詩のように、私自身は常に若い気分を保っていれば、「老人」とか「年寄り」などと呼ばれようとも、一向に気にしないつもりだ。
 日本では差別語の使用が禁止されてから久しく、視覚や聴覚あるいは歩行困難な人、認知症、ハンセン氏病など言葉遣いにも注意しないといけない。果たして、「老人」も差別語にでもなったのだろうか?
 しかし、真に大切なのは、これらの言葉を使う人の気持ちである。言葉は荒くても悪気はない、心優しい人もいるし、言葉を言い換えても馬鹿にしたような態度を取れば、差別語を使うよりも悪いのではないか。
 「老」という字は必ずしも高齢(老い)を意味するのではなく、親しみを込めたり(老虎等)、先生を尊敬して老師と言ったり、経験を積んだ意味(老練や老功)にも用いられる。
 中国では若い外人でも老外といい、サンスクリットの経典でも、釈迦(しゃか)の弟子アーユシュマット(長老)と呼ばれるが、本来は「生命に富むもの」を意味するので、「若い人」と訳す者もいる。
 また、ブラジルでも毛の薄い人をカレーカ、また、高齢者をヴェーリョと呼ぶ人がいるが、決して侮辱(ぶじょく)しているのではなく、親しみを込めている場合が多い。しかし、出来れば差別語と受け取られる言葉を避ける方が賢明(けんめい)なのは言うまでもない。


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