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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2013年5月号

2013年5月号 (2013/05/12) 新工夫でゆったり熟連ビンゴ大会

 二〇一三年最初のビンゴ大会が四月三十日、熟連サロンで午前十時から行なわれた。朝七時から良い場所を確保するため、次々と参加者が詰めかけ管理人もびっくりするほど。最終的には百八十名を越し、全館から椅子がかり集められた。
 今回からは会場に机を置かず、イスだけとした。その代り書く台の代わりに厚い下敷きをそれぞれに配布。それを手に全員が正面からビンゴの掲示板が見られるようにした。通路も広くとって歩きやすく、ビンゴ賞品の所にも行きやすくした。熟連会員の皆さんは杖をついて来られる方も多く、机があると通路が狭くなり、ない方が会場が広くとれるのである。そして回を重ねるごとに増える参加者にできるだけ座席を増席したいという配慮からである。
 賞品は役職員から集めた寄付金で購入したものと、役職員や会員有志から差し出された数多くの品物だが、皆に喜んでもらえるものをと知恵を絞って準備するのも楽しい作業で、一回につき約六十人は当たるほど揃えられた。この七回のビンゴの他に、前売りの赤券・青券の賞金付きの分が行なわれた。
 今年もモジ・ダス・クルーゼスからマイクロバス一台をチャ―タしてかけつけてくれたし、またサンベルナルドそしてサント・アンドレからも車二台で参加してくれた。せっかく遠くから来て頂いても、ビンゴでは何回も当たる人もいれば、一回も当たらない人もいる。一見あまり公平ではないゲームだが、今度こそは…と、ハラハラ、ドキドキの期待感も一つの楽しみだろう。当たらなかった人には残念賞も出された。
 賞品のみのビンゴが七回と赤券、青券の二回で、全部で九回行われ、数字を全部埋める青券は一人が当たり、最高額の赤券も今回は一人にだけあたり、皆に拍手で祝福された。 
 大金が掛かっている時は、最後の方になると緊張が頂点に達して、一つ数字が出る毎に「ビンゴ!」と大きな声が聞こえるが、最後の一つの数字が出なくて残念がっていた人も数名いて、とにかく賑やかなことであった。九回も夢を見たビンゴ三昧(ざんまい)の一日も二時半には全部終わり、次回を楽しみに散会した。 

☆ 賞品寄贈者(順不同)
松平和也、杉本正、上野美佐男、纐纈蹟二、戸田房子、西丸俊子、小坂誠、滝ヶ平功、井出香哉、 相沢絹代、香山和栄、外山保、遠藤武、小野寺則子、岡たつみ、阿部志郎、玉田伯夫、玉井須美子、有賀春子、池渕信子、金籐泰子、畠中和廣。 


熟連拡充キャンペーン大々的に日系二紙に

ブラジル日系熟年クラブ連合会会長 五十嵐司
 本年初頭、若々しい名称に改めて新しい局面に挑戦する私たちの連合会は八月に創立三十八周年を迎えます。そこでこれを機にクラブ拡充のキャンペーンを開始しました。今年一月の総会で決定した、老人クラブから、熟年クラブに名称をかえて、また、四月十三日にニッケイ新聞、四月十七日にはサンパウロ新聞に熟年クラブの活動を紹介し、コロニア各層の更なる参加を得て活動の拡大を計りたいと思っています。
 以前は日系老人の互助・親睦の集まりといったものでしたが、これからは少し姿を変え、年齢には余り関係なく、日本文化を愛し、日本語の新聞・雑誌を楽しみに読んでいる皆さん、日本の言葉・文章を愛し、日本のそしてコロニアに伝わる心を持ち続けている皆さんに、これからは私たちの会にもっと、もっと加わって頂きたいと願っています。
 さて、私たちの連合会は所属する各クラブの集まりも、サンパウロの都心にある本部を使うクラブ活動も非常に楽しく、皆さん満足して色々な趣味・教養・技芸など、多くの催しと教室に参加しています。美しく奥行きの深い、俳句・短歌・川柳などの文芸からコーラス・民謡・カラオケ・懐メロなどの音楽、映画鑑賞、絵画、書道などの創作活動もあり、百人一首のカルタ取りや麻雀・花合わせなどを競ったり、或いはゲートボール・練功体操・健康体操・健康表現体操・鍼治療などで体を鍛えたり、懇談会やみんなで旅行を楽しむなど盛沢山ですが、会員の希望次第で、ほかにもまだまだ加えて行きたいと思っています。数多くの蔵書やテープ・DVDなども会員の観覧用にあり、毎月発行の機関紙への投稿も自由です。宿泊のための寮もあります。そして、将来に向けて私たちの願いは、日本から持ってきた良質な文化を子供や孫たち、後世に伝えること、それと、ともすれば希薄となりがちな日本の同胞たちとの関係を内地の関連団体との連携によって、つないで行きたいということです。
 難しいお話はこれくらいにして、読者の皆さん、私たちの集まりを一寸のぞきに来てください。会員と職員たちがみんな家族的に大変親しく、和やかな雰囲気をご覧になることでしょう。そして、いつでも誰でも入退会自由であり、会費負担が日系社会ではおそらく最低の会に入ってみてください。全会員にサンタクルース病院との特別契約による大幅な診察費割引があり、諸種の医療保険契約にも加入できます。
 連合会は長年、きちんとした経理・監査による健全財政を続けており、自己遺産もあり、どのような事態でも安心です。それで、皆さんは今約五十あるどのクラブに入会されてもよいし、仲よしの友達が五名以上集まって新クラブを作って参加してもよいのです。また、現在未加入の地域のグループや趣味の同人クラブの加盟も歓迎です。
日系コロニア百年、色々と苦労もありましたが、おかげさまで一般ブラジル社会からもよい評価を得て、安定した生活を送れるようになったのですから、これからは実りのある人生、というか、話し合えるよいお友達と楽しい友愛の喜びをご一緒に味わって頂けるよう、心からご入会をお勤めいたします。
 という内容で熟年クラブの拡充のキャンペーンを開始し、熟連を少しでもコロニアの皆さんにわかってもらい、また 会員の増加につながればよかれと思っています。


熟連クラブ親睦旅行「インペラトリース温泉」

 今年最初の熟連親睦旅行は、サンタカタリーナ州のインペラトリース温泉に四月二十七日から二十九日まで二泊三日の予定で行われた。
 一行はグアルーリョス空港を二十七日午前十一時の飛行機で発ち、約一時間でフロリアーノポリスに到着した。出迎えの小型バスに乗り換え、インペラトリース温泉ホテルへ移動しチェックイン。出発間際までみんなで「寒かったらどうしよう」と心配していたのがバカらしいぐらい。抜けるような青空と心地よい温かさに迎えられ、旅気分も上々。中には空気の美味しさを確かめるように何度も深呼吸する人もいた。午後からはさっそく温泉三昧(ざんまい)。外の温泉プールでひと泳ぎする人、屋内のサウナや浴場に入る人、各部屋に引かれた温泉内湯でのんびりする人とそれぞれの方法でくつろぎ、ビンゴや夜は本格的なマジックショーなどを楽しんだ。
 二日目の午前中は広大なホテル敷地内にある八〇〇mほどの山に登る。今回の旅行参加者は飛行機での移動という事と、温泉旅行という事で比較的高齢者が多かったのだが、この山登りにも九十歳の森とし子さん等も最後まで登りきるなど、元気なところを見せていた。
 ホテル内にはこうしたトレッキングコースの他に様々なレジャーが用意されており、ショッピングをしたり、卓球で汗をかいたり、トランプで遊んだりと終日飽きることなく楽しめた。午後にはホテルの外を散策(さんさく)。インペラトリースの名の由来の元となった元祖温泉を見る。この温泉は二百年以上も前に発見されており、リューマチ、神経痛、皮膚病に効果があると言われ元々は病院であったが改築に際してドン・ペードロⅡの王妃クリスチーナが多大な浄財をし、またこの温泉につかって懐妊したという所から…。
 朝から晩までブラジル食の大ご馳走ぜめなのだが、キュウリの酢の物風があったり、しょう油が用意されているので、これをちょっとたらすだけで和風となり、飽きずに食べられた。それに何といってもホテルマンの態度が良い。
 三日目、朝に名残の一風呂を浴びてホテルを出発。フロリアーノポリスのシンボルであるヘルシリオ・ルス橋を遠望しつつフロリアーノポリスの町へ入る。ガイドから町の歴史を聞き、一八九八年に作られたという市営市場でお土産などの買い物をする。この日の昼食は海鮮レストラン。蒸エビにエビフライ、貝のフライに魚の煮物、スープと次々出される。最後まで大ご馳走。もったいないが、半分以上は残してしまう。
 食べて、遊んで、温泉に入って、この世の極楽のような日々ともお別れ。十五時四十二分。アビアンカ機にて無事、フロリアーノポリスを出発。旅の終わりを嬉しくさせてくれたのがもう一つ。機内案内が日本語であったのだ。今までブラジル国内便でそんなことが一度もなかったので、皆大喜び。本当に楽しい旅であった。


熟連地蔵の製作者、小嶋晃さん逝く

 去る三月三十日、熟連前庭にある日本移民百周年記念地蔵菩薩像を製作された小嶋晃氏がモジ氏イピランガ病院にて肺炎のため、逝去されました。享年七十五歳。
 小嶋氏はかねてより体調不良のため、入退院を繰り返していたものです。小嶋氏は仏教、仏像に造詣が深く、これまでにスザノ金剛寺、熟連を含め、四体の地蔵尊像を製作されており、熟連の地蔵製作にあたっては、仏の霊波による佛面の具現を求めるという考えで、作業中は自分の個性を「無」にして、地蔵真言を唱えながら切削を行っていたということでした。
 百年地蔵尊は依頼から六か月に亘る長く厳しい作業を経て完成。今も私たちを見守り続けてくれています。
 毎月二十四日の地蔵縁日には欠かさずお参り下さっていた姿が目に浮かびます。ここに在りし日の氏を偲び衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 なお、四十九日の忌は五月十二日(日)、スザノ金剛寺にて十三時より執り行います。


絵手紙教室、日本から特別賞を受賞

 今年一月二十五日、絵手紙発祥の地、東京狛江で開催された「広がれ絵手紙の輪」展に老ク絵手紙教室(石井恵子先生指導)も初めて参加しました。
 初心者ながらも一生懸命さが認められ、特別賞を受賞。この度、賞状が送られてきました。
 日本絵手紙協会会長の小池邦夫先生は「今はメールが主流になってしまっている。惜しいことだ。手紙を書けばオバマ大統領にだって届く。書きさえすれば、必ず読んでくれる。小学生でも病身でも一切の差別はない。特に絵手紙は絵あり、字あり、文ありの手書きの総合力。これは日本の特産品。人の心をあたためる」と言っておられます。皆様もぜひ、挑戦してみませんか?


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