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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2013年6月号

2013年6月号 (2013/06/14) 熟連ゲートボール混成チームも和気藹々

 第二十八回熟連ゲートボールふれあい大会は、今年もブラジルゲートボール連合の主管で、五月二十五日(土)ジャバクアラの連合スタジアムにおいて賑やかに開催された。
 前日の雨が嘘のように朝からよく晴れ上がり、上々のゲートボール日和となった。
 八時からの開会式は内山卓人正監査役による司会で、赤木竜巳実行副委員長の開会宣言(かいかいせいげん)に始まり、黙祷(もくとう)持ち廻り優勝杯(ゆうしょうはい)の返還(へんかん)。主催者側として、小坂誠実行委員長の挨拶。ゲートボール連合から古賀誠二会長の挨拶の後、今年も熟連から八十七歳以上の方たち二十三名に敬老金が準備され当日の参加者に手渡された。
 その後、奥山百合子審判部長と斉藤チズル競技部長から注意があり、昨年鶴組で優勝したサント・アマーロあおぞら会の選手宣誓が力強く行われて式典は終了し、競技が始まった。
 本年の出場チームは八十歳以上の寿組九組、七十歳代の亀組十二組、六十九才以下の鶴組五組、合わせて二十六チームで約百五十名である。今年もみずほ福寿会から百一歳高齢者の宮本信雄さんが出場した。まだまだ背筋もしっかりしていて見ていてとても百歳を超えているようには見えない。まったく熟連ゲートボールの誇りである。
 一日中至れり尽くせりの飲み物、食べ物が用意されているが、身体を動かしているからか、どんどんと減っていく。健康な心、健康な体には食欲も旺盛(おうせい)である。また今回も「参加することに意義がある」と、ミスト(混成)チームが二チーム組まれた。普段、顔を合わせない人と知り合い、親睦を深めることができる。勝負は度外視(どがいし)して、楽しそうに語らう姿が印象的であった。熟連のゲートボール大会は、一人でも参加できるよう、来年も混成チームを作るつもりだ。チームがなくても、気軽に参加頂きたい。
 試合は連合役員の方々の手際良い進行で滞りなく進み、三時には十二回戦全てが終って各チームの得点が出、表彰に移った。今年の入賞チームは、やはりゲートボールをいつも練習しているグァラニー桜クラブが最高六チーム出てそのうち三チームが入賞した。皆さんの見ている前で表彰され、記念撮影をしたりして喜び合っていた。そして沢山の友と握手をし合って又の再会を約し、大会は無事終了した。
 来年への課題としては、年々減少(げんしょう)傾向(けいこう)にある参加チームをいかに増やすかということで、熟連役員会もさることながら、皆様の良いお知恵、ご意見をぜひ、寄せて頂きたいと思う。
 今年も共催のブラデスコ銀行が一位のトロフィーを、元サンパウロ州議員下本八郎氏より二位と三位のトロフィーが寄贈され、久保商会様、藤森和枝様よりも祝い金を、また、熟連役員からもそれぞれ物品などの寄付を頂いた。

※今年の入賞者
寿組
 優賞 グアラニー桜クラブA
 準優勝 グアラニー桜クラブB
 三位 ビラ・ソニア老壮クラブB
亀組
 優勝 みずほ福寿会A
 準優勝 サント・アマーロあおぞら会
 三位 アルジャ親和会A
 四位 みずほ福寿会B
鶴組
 優勝 サント・アマーロあおぞら会
 準優勝 グアラニー桜クラブ
 三位 イタペチ万寿会


第二次世界大戦と日米両国の若者たちの苦悩と犠牲

熟連会長 五十嵐司
 五月十九日、熟連本部ホールで「ニッケイ新聞愛読者招待映画大会」と 銘うった映画鑑賞の催しが行われた。私たちの連合会は邦字新聞の記事を愛する人たちが多く、新聞社とこれからの運命を共有するともいえるので、幾らかの協力をしようではないか、という趣旨である。
 上映プログラムとして選ばれたのは同社の高木ラウル社長の要請で提供されたド キュメント映画で、アメリカ本国で作られた「442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」という一本と日本で作られた「アメリカ日系二世の 第二次世界大戦 ブリエアの解放者たち」の併映で、これに対応して日本内地での若者たちの置かれた当時の状況も見てもらいたいと思い、戦 時中作られた日本ニュースの「学徒出陣-雨の神宮外苑」(東条首相の激励演説と東大生の答辞付き)と「特別攻撃隊出撃」(天皇陛下のお言 葉を伝える司令官・富永中将との別れの杯など)を続けて映写した。いずれも歴史的な実写である。新聞予告の都合で余りよく知られなかったためか、予想より少ない約二十名が鑑賞したが、参会者はみな深い感銘を受け、約四時間の終演後も立ち去りがたく、往時の思い出を語り合う人びとが多く見られた。
 二本のアメリカ二世の志願兵442部隊の物語はいずれも部隊の編成の経緯と出陣、激しい訓練と大きな犠牲を伴った多くの戦闘の場面と生還者たちの回想と証言の紹介で尽くされている。人種差別の比較的少ないハワイで真珠湾を攻撃され、勇躍志願した南国的で明るい兵士たちと米国籍なのに鉄条網に囲まれた強制収容所に入れられ、「敵性ジャップ」と呼ばれる人種差別を断ち切るために志願した本土出身兵士たちとは文化と習慣の違いで違和感による確執をしながら一緒の苦難に立ち向かい友情と理解を深めていく。イタリア戦線の激戦地カッシーノでは千三百名いた兵力は攻略後半分以下になる犠牲を払うが、ローマ入城では後から来たアメリカ人兵団に先陣の名誉を譲らされている。フランス戦線ではナチス親衛隊が占領し、堅塁になっていたドイツとの国境近くで地雷原の中にある森の村プリエアを解放したものの休日は僅か一日、直ちにドイツ兵に囲まれて玉砕に瀕していたテキサス部隊の救援に向かい、ドイツ兵の頑強な抵抗と砲煙弾雨の中で救出に成功するが、二百十二名のテキサス兵を救うために日系部 隊が出した死傷者は約八百名に上がった。
 終戦後「ジャップ」と言う蔑称はアメリカから消えた。トルーマン大統領は日系部隊に「諸君は敵だけでなく、偏見とも戦い勝ったのだ。」と最大級の賛辞を贈り、自ら部隊の生還者を激励した。この部隊はアメリカ国内の日系人の地位向上に寄与したばかりでなく、ヨーロッパ諸国でもファシズムからの解放をもたらしたヒーローとして現在も語り継がれている。この映画会の全部を見、当事 者たちの語る話を聞くと全く共通のことを言っている。アメリカの二世も日本の若者も「主義や敵への憎しみで戦うのではない、自分の愛する母や妹そして親しい人たちを守るために戦い犠牲になるのだ。」と言っている。もう一つ言えることは、この激しい戦争で日本人がどちら側にいても、 真面目で潔く、最後まで仲間を裏切らず力を出し尽くしたということで、それが今日の日米間の大きな信頼になって実を結んだと言うことができると思う。


有名高校の入試問題に「リベイラ富士~」の俳句が採用される

 熟連のホームページを思いもかけぬところで見ている人がいるものです。この度、日本の旺文社さんと教育開発出版株式会社さんからのメールで今年度筑波大学付属高校の入試に「老壮の友」に掲載された俳句が採用されたことが分かりました。
 その回答集を出すにあたり、両社が許可を求めてきたものです。
 ささやかな私たちの機関紙ですが、日本の入試問題に登場するとは…。
 日本でもやっとブラジルやそこに住む日系人に対する注目度が少しずつ上がってきているのでしょうね。
 ちなみにその俳句は「リベイラ富士はっきり見えし夕立晴」という句で、レジストロ茶の花句会の玉置四十華さんの作品です。玉置さんはレジストロ春秋会の小野一生さん(八五)の妹さんに当たります。小野さんは六人兄弟ですが、そのうち四人が俳句をたしなんでおりました。日本語はお父さんから習っていたそうで、畑仕事を終えた夜、厳しく教えられていたそうです。
 残念ながら、玉置さんもこの二月に亡くなられ、今は兄弟のうち、お元気なのは小野さんお一人だけだそうです。今回のことをお知らせしましたら、小野さんは「妹への供養になる」と大変喜んでおられました。
 参考までに問題を以下に記します。
入試問題.jpg



新たな看板若松先生の力作で

看板.jpg
 熟連の前看板が新しくなりました。
 この度、当会の名称変更に伴い、入り口前看板が新しく掛け替えられました。
 これはブラジル書道愛好会名誉会長で、当会書道部の指導者でもあります若松孝司先生によって制作、寄贈されたものです。
 看板は刻字で濃い茶色の地に白く「ブラジル日系熟年クラブ連合会」と掘り抜かれています。
 今年八十二歳の先生、仕上げまで十日もかかったそうです。本当にありがとうございました。先生は書家でもあり、篆刻(てんこく)の名手でもあります。篆刻は書道の一ジャンルで近年、ブラジル人の間でも大変人気となっており、先生が第一人者です。
 熟連に来会の折りにはぜひ、この力作をご覧になって下さい。

※篆刻とは…
 もともとは印章を作成する行為。中国を起源としており、主に篆書を印文に彫ることから篆刻というが、その他の書体や図章の場合もある。また金属(銅・金など)を鋳造して印章を作成する場合も篆刻という。その鋳型に彫刻を要するからである。書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強く、特に文人の余技としての行為を指す。現代でも中国・日本を中心に篆刻を趣味とする人は多い。(ウィキペディア参照)
 若松先生は今年、日本篆刻協会の理事を務めており、年一回日本で開催される日本刻字展の審査員も務められています。


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