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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2013年8月号

2013年8月号 (2013/08/14) 光陰矢の如し

熟年クラブ連合会文化理事 中川浩巳
 二〇一三年も早半年が過ぎてしまいました。すでに皆様方にはご存じの事ですが長年に渡り慣れ親しんだ「ブラジル日系老人クラブ連合会」の名前が今年より「ブラジル日系熟年クラブ連合会」と変わりました。
 昔の名前のイメージを少しでも良い方に変わるようにと考えられまして五十嵐会長の発案で決まりました。熟年すなわち私たち(老人)は今までの人生に追いて色々と体験し、物事の知識を身につけて、熟しているということです。
 その熟年クラブのサロンで先日恒例のミニカラオケ大会を取り行いました。今回で十三回目を迎え、各地方から早朝より参加して頂き、サロンは満席になりました。歌を愛し歌に励まされ、歌に元気をもらいカラオケを歌う人達は元気溌剌(はつらつ)年齢を思わせない若々しくて心の優しい人達ばかりです。
 時間ちょうどに始まり、いつものようにカテゴリア別年齢別とプログラマは進んでいきます。出演者の皆様の歌われる姿は体をシャンと延し素晴らしく美しく思いました。カラオケは老人のボケ防止に大変役に立つと私は思います。まず最初に歌詞を覚えるのに頭を使います、次にリズムを覚えるのに体をウキウキさせます。それから声を出すのに腹から出すように一生けん命に発声をがんばります。それに今度は歌詞内容が悲しいのか嬉しいのか淋しい唄なのか感情表現をします。
 たった三分間の歌ですが頭を使い体を使い、その上感情を表す事で人間の体全部を使い大変な運動になります。それでカラオケを歌う人は元気な人ばかり、人の心が解る人、人の心を傷つける人は誰もいません。そして知らず知らずのうち、老人ボケ防止が出来て居るのです。カラオケ、バンザイ! 私はそう思っております。
 十一月二十四日(日)には静岡県人会館でカラオケ本大会を行います。皆さん、こぞって出演致しましょう。再びお会い出来る事を楽しみにしております。一生県命練習をして、みんなで頑張りましょう。くれぐれもお互い体に気を付けてお暮らし下さい。


日本祭り売り場変更でとまどい

 熟連はコロニア一大きい催しと言われる、県連主催の第十六回日本祭りに今年も参加した。三日間の開催だが、当会は七月二十日、二十一日と二日間で、金曜日は朝から机や椅子、本などの大きい物だけを運び込み、翌土曜日の朝七時から奮闘が始まった。
 朝晩は多少肌寒いものの、昼には太陽も出て、まずまずの日和であった。金曜日や日曜日には雨が降ったりもしたが、全体的に気温は高めで過ごしやすかった。
  今年も熟連での販売品は、お惣菜、漬物、味噌、蜂蜜、干し柿、まんじゅう、福神漬け、和服の端布で作ったパッセ入れ、ぞうり、古本など会員の手作り品を中心に販売。昨年までの場所は、JICAと領事館そばで入口からも近く、人の通り道になっていてお客の目に付きやすい良い場所だった。ここ数年間は同じ場所を頂き、今年も同じ場所ということで了解済みで会員にも知らせたが直前になって変更され、奥の方で老人広場のそばとなった。面積も二メートル×四メートルと狭く、テーブルを置くと、人が通るのもやっとという狭さであった。そのため、品物も沢山おけず、少なめに持って行った。
 売り場に立った職員は、会員手作りの心のこもった食料品や高齢者の方々が作った品物を狭い場所に工夫をしながら少しでもお客さんの目に付くように並べ、がんばって販売したが、やはり昨年までのような目立った場所ではなかっただけにあまり人が流れては来ず残念だった。当会で毎年、買い物をしてくれるというお客さんが、「今年は場所が分からず、やっと見つかった」という人や「最後までわからなかった」という人たちが沢山いて、売り場変更がたたった。
 また三日間を通して、会員の遠藤猛さんや宇野博シニアボランティア、また一年間の研究で来伯中の東洋大学の紀葉子教授は着物姿で手伝って下さった。
 今年は日本移民一〇五年と戦後六〇年の年にあたり、十九日には五十嵐会長が一〇五周年及び戦後六〇年の式典に参加。期間中、五十嵐会長、森援護理事、玉井須美子副会長などが激励に訪れた。内にも外にも六月、七月、八月は行事が多くい多忙をきわめている。


第十三回老ク連ミニカラオケ大会

 今年も七月三十日火曜日に第十三回老ク連ミニカラオケ大会が八時三十分から連合会サロンで開催された。実行委員長中川浩巳理事、松平和也副会長、審査員長に伏見エウザ先生、審査員に伊藤正子先生、熟連からは審査員に宇野博シニアボランテイアが担当した。
 今回も音響は足立原オドワルドさんが担当し司会はカラオケ教室指導者の田巻先生で行われた。 今年の出演者は百五名で、歌いたいけれど足腰が弱り参加できないという人がいたりして残念だった。八時三十分から始まる大会だが七時半頃から集まり始めた。
 松平和也副会長の挨拶で大会が始まり、カテゴリア別に分けると一番多いのがやはりESPで四十三名。次にEXTの二十四名に、Aが十六名、Bが十名だった。また今年は新人が一人だったので、カテゴリアBに入ってもらい、逆にスーペルエストラが十二名も参加というカラオケ参加者のベテラン化が目立った。
 今回もジュンジアイからバス一台を、アチバイアからもバスをチャータし参加して下さいました。

★ミニカラオケ入賞者
【B組75歳以上】
一位 石原吉三(サンパウロ中央老壮会)
二位 川原君江(レプレーザ高砂会)
【B組74歳以下】
一位 横田すみ子(サンパウロ中央老壮会)
二位 横田哲夫(サンパウロ中央老壮会)
【A組77歳以上】
一位 東喜久子(サンパウロ中央老壮会)
二位 藤原静枝(サンパウロ中央老壮会)
三位 赤木竜巳(リべロン・ピーレス錦友会)
【A組74歳以下】
一位 鹿山清子(サンパウロ中央老壮会)
二位 川井つるみ(アチバイア清流クラブ)
【エスペシャル82歳上】
一位 野村康(サンパウロ中央老壮会)
二位 砂入八重子(サンパウロ東部紅葉会)
三位 大貫ルイス(サンパウロ中央老壮会)
四位 堀田一枝(アチバイア清流クラブ)
【エスペシャル77~81歳】
一位 西一人(ジュンジアイ睦会)
二位 中川浩巳(ピニェイロス文化親睦会)
三位 小沢広志(アチバイア清流クラブ)
四位 佐々木恵美子(ビラ・ソニア老壮クラブ)
【エスペシャル73~76歳】
一位 松平和也(サンパウロ名画クラブ)
二位 高木いくよ(サント・アンドレ白寿会)
三位 戸倉おさむ(サンパウロ東部紅葉会)
【エスペシャル72歳以下】 
一位 児玉和子(サンパウロ中央老壮会)
二位 高尾憲一(ジュンジアイ睦会)
三位 重田美保子(サンパウロ中央老壮会)
【エストラ82歳以上】
一位 内田猛(サンパウロ中央老壮会)
二位 岸田恵似子(サンパウロ中央老壮会)
三位 山下安子(ビラ・ソニア老壮クラブ)
【エストラ78~81歳以上】 
一位 山内一幸(アチバイア清流クラブ)
二位 猪坂裕貴(ビラ・ソニア老壮クラブ)
三位 佐藤重四郎(サンパウロ中央老壮会)
【エストラ73歳以下】
一位 大月スズエ(サンパウロ中央老壮会)
二位 吉本カネコ(レプレーザ高砂会)
三位 前川順子(ビラ・ソニア老壮クラブ)
【スーペル・エストラ81歳以上】
一位 山本茂(パルケ・コンチネンタル寿会)
二位 吉田茂(アチバイア清流クラブ)
【スーぺル・エストラ78歳以下】
一位 鈴木タエ(モジ・中央日会老人部)
二位 長谷川君代(ジュンジアイ睦会)
 以上、計三十六名の方達が入賞しました。おめでとうございます。


宇野先生を迎えて

レジストロ春秋会 清丸米子
 私たちレジストロ春秋会は毎月二回集まります。第一木曜日は評議委員会、第三木曜日は例会です。三ヶ月に一回は誕生会をします。会員は全部で百十名ばかりです。この中で九十歳以上の方が十六名おられます。
 六月二十日の例会は誕生会の日でした。宇野先生もお忙しい中を来て頂き、楽しい半日を過ごしました。
 その日は宇野先生のお話だと聞いて、会員の皆様も足の悪い方、耳の遠い方までもがみんな頑張って集まりました。
 まず、誕生会のお祝いをして、いよいよ先生のお話の時間がきました。みんなじっと宇野先生の顔を見て、黙って真剣に聞いていました。
 お話の後、体操とマリ投げをしました。
 お話は「高齢者の健康について」でした。色々と良いお話で、中でも人間の顔には二十いくつかの筋肉があるそうです。人は年を取ると筋肉が弱くなり、貌も鼻から口もとにかけて溝ができ、頬が垂れてきます。これを防ぐ顔の運動を実演して、みんなにもやらせました。この運動を各人が毎日、鏡の前でやったらよいと思いました。なぜなら、年を取るとだんだん鏡を見ることもなくなりますが、いつも鏡の前ででも朗らかな顔を作る事も若さを保つ助けになると思いますから。
 また、マリ投げはスリーアイズという五人ずつ二組で相互にボールを九つの枠の中に入れるゲームでした。大変面白く、皆さん喜んで遊びました。
 宇野先生の声はハッキリとしていて、分かりやすく話して下さいました。そして体もよく動くのです。本当に楽しい一日でした、残念な事は時間が短かかった事です。もう少し欲しいところでした。でもサンパウロのあちらこちらでデモがあって、恐ろしい中を来て頂いたのです。
 会員の皆さんから「本当に今日は良かったね」「楽しかったね」と笑顔たっぷりにの声が聞こえてきました。また、機会がありましたらよろしくお願い致します。


バウルー福寿会便り

バウルー福寿会 早川正雄
 去る六月二十三日(日)JICA派遣の宇野先生に当バウル老クの会合に来て戴きました。大変良いお話、そして御指導を頂きました。参加者一同大喜びでした。
 宇野先生、先日はご苦労さまでしたね。ボケの予防に歩け歩けの五〇〇〇歩、そして軽い体操、十問の認知症の自己診断表~隣の部屋になにか? を取りに行った~途端になんであったか忘れてしまった。
 朝、今日は何をしようか、プログラムを立てたまではよかったけれどカフェーを飲んで「さて なにをしようか?」先生の問い~~皆さんこのような方は居られませんか。
 十問の診断表の中から四つ以上自分が感じて居られる方は手を上げてください、四つ以上の方は要注意です。皆がお互いの顔を見合わせている。その内に二十人ばかり手をあげた、さて私は??
 十問すべてに該当する一九二五年生まれの優等生です。挙げかけた手をどちらにもって行こうかと迷いました。
 私にとって最高のお話でした。
 そして屋内体育館での歩けの練習。終わりが先生考案の輪投げ、とボーリングでしたね。参加者一同、子供に返って大はしゃぎ、たのしく、そして有意義な一日を過ごさせて頂きました。本当にありがとうございました。
 実は私、この会合に来る前に良き思い出を残そうとカメラを持って家を出たまでは良かったのですが、電池の残量がなくなっていることに気がつきませんでした。たった一枚、開会の挨拶の場だけ撮りました。やっぱり認知症でしょうか。
 明日の朝から五〇〇〇歩と決めました、せめて半分の二五〇〇歩までもとにかくガンバリマス。
 久し振りに老人に向いたいいお話しだったなぁ。会館の出口で皆さんの声を聞きながら帰途につきました。


宇野博先生のブラジリア市ご訪問

ブラジリア日系老人クラブ書記 桜井久美子エレナ
 何時もお世話様になり有難うございます。
 去る七月十四日、ブラジリア日系老人クラブの例会日にJICA日系社会シニア・ボランテイアの宇野博先生がわざわざサンパウロから健康講座及び健康レクレーションのご指導にお越しくださいました。おかげ様でいつもと違った、楽しく充実した一日を過ごすことが出来ました。
 まず最初にボールを使ったスポーツ「スリーアイズ」をご指導頂いて老人会の皆様とても盛り上がりました。続いて、フケ顔を防止する「表情筋トレ」などの練習、そして元気で百歳まで長生きする為に、また認知症にならないため一日に五〇〇〇歩を、足腰を丈夫にするため片足立を意識して歩くよう日常の訓練を習慣を付けるように、また毎日の生活の中で毎日欠かさず自分に合った体操をやることをご指導下さいました。
 このような素晴らしい経験を、今後ともたくさんの高齢者たちに伝えていく事が出来ましたら、さぞ皆さんに喜んで頂けるのではないかと思います。
 先生にはこれからも高齢者の皆さんのために是非、ご活躍して頂きたく存じます。
 今回は、会員の吉田武弘さんに送迎をして頂き、月曜日の次の日は、宇野先生はブラジリアは初めてなので是非、市内観光をされたいとのご希望でしたので、主な観光地を吉田さんのご案内で観光されていかれました。宇野先生はブラジリアはスペースが広く、とても綺麗な素晴らしい町だととても喜んで下さったと吉田さんがおしゃっていました。
 最後に、宇野先生並び、JICA、サンパウロ日系老人クラブ連合会の係りの皆様方にこのような貴重な思い出を提供して下さった事をブラジリア日系老人会を代表して、心より深く御礼を申しあげます。
 今後の老ク連の益々の発展と全会員のご健康、ご多幸をお祈り申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


絵手紙教室日本の先生が来伯指導

 八月二日、熟連クラブの絵手紙教室(石井恵子先生)で、日本から来伯中の峯譽(みね・たかし)先生と(72、大阪)、寺前 ヒサエ先生(69、大阪)が直接指導にあたられた。
 両先生は日本絵手紙協会の公認講師で、三年ぶり二度目の来伯。本来は帰国日に当たるこの日の指導は予定外だった。だが、前日に両先生からの申し出で実現したもの。当日は十数名の生徒が参加し、絵手紙を楽しんだ。
 集中力を養う恒例の線描きの後、教室後半では寺前先生が半紙にポンカンの臍から描き、裏返しして一つの色を濃淡三回に分けて描く手法を実演。参加者からは「なるほど」といった感嘆の声が漏れた。峯先生は赤いパプリカ(ピメンタ)のヘタを字を書くスペースもないほどに大きく描く筆さばきが示され「余計な線は描かなくてもいい。自分の思う色を付ける」といった思い切った指導も行われた。
 最後には両先生を含め、普段から熱心に指導を重ねてくれている石井先生をはじめブラジルの講師の方々はじめ全員で作品を手に記念撮影。貴重な授業に湧き上がった。


日本からのお便り

 「老壮の友」四月号に掲載した日本の川柳をホームページで見て、その作者から左記のようなメールを頂きましたのでご紹介します。

 はじめまして。三重県の西村健二と申します。
 貴連合会のホームページ四月号を拝見し、偶然にも私の川柳が掲載されていることに気付きました。最後のシルバー川柳の欄にある「介護してふたたび芽生える夫婦愛」という川柳の作者です。海を越えて地球の反対側でも私の川柳を見ていただけるとは、驚くばかりです。
 私は現在、三十六歳。川柳は五年前の投稿です。社会福祉士という仕事をしておりますが、国際的にはソーシャルワーカーと言った方が理解しやすいかもしれません。社会福祉士という専門職として三重県の桑名市役所で介護の相談を受けています。介護をきっかけに仲むつまじくなる夫婦を何組も見て来ました。それを素直に川柳にしただけで、私は特に川柳を趣味にしているわけでもありません。偶然、投稿したものが出版にあたって掲載したいと連絡いただき、当の自分が一番驚きました。
 ブラジルとは歴史的にも古い友好関係があり、移民も長い歴史があります。最近では日本がサッカーワールドカップ出場を決めましたが、その税金投入をめぐってデモや暴動が起こっているニュースに心を痛めております。
 日本とは遠く離れていても、心は常に祖国日本を思っていただき、その誇りを胸に生活される皆様に敬意を表します。これからもお元気でご活躍いただき、貴連合会の活動も活発になることを祈念しています。(西村健二)


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