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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2015年4月号

2015年4月号 (2015/04/12) 第五回マージャン大会、優勝は長谷川さん

 毎年行われている親睦マージャン大会が今年も三月三十一日(火)に熟連サロンで開催された。今回で五回目となる大会は参加者が二十八名で七卓となった。
 商品は一位・二位・三位・大波賞・小波賞・ブービ賞と、今回は平和賞と持ち回りトロフィーが加わった。
 十時から始まり、大矢進貞主官のルール説明が約二十分あり開始。三十分を一回とし、一回戦が終わる度に抽選してメンバーが入れ替わる。
 五回戦を戦ったが、最初からマイナスという人も何人かいて、一回目ではプラスは二十八名中十三名だった。二回目は十一名で、さすが同じ人がプラスというわけには行かなかった。しかし一回目から五回戦全部プラスというダントツの強さは長谷川さんだった。
○結果は以下の通り
一位=長谷川さん、二位=小林さん、三位=石尾さん、大波賞=プラス点とマイナス点で差が多い人で城本さん、小波賞=マイナスとプラスが小さい人で吉本さん、ブービ賞=鈴木さん、平和賞=岩崎さん。
 最終回は時間制限がないため、終了は六時半過ぎになってしまった。

参加者:長谷川、太田、上田、石川、古川、小森、吉村(夫)、吉村(妻)、岩崎、田中、松井、柿添、雨森、中尾、鈴木、中村、藤田、城本、石尾、大門、金谷、森久保、大浦、小林、大矢(妻)、アマウリ、雨宮、小松、以上二十八名。


纐纈相談役、逝去す

 纐纈蹟二当会相談役が三月二十七日朝、病院で亡くなりました。
 氏は約十七年前から病と向き合う日々でしたが、約一年前から肩近くに脂肪の塊(かたま)りのようなものが出始め、それは肺ガンの再発でもありました。
 治療を始めましたが薬の結果が良くなく、三ヶ月ほど寝たきりの生活で、その頃、日系の親切な癌専門医が色々と難しい手続きをしてくれて、高価な新薬を無料支給してもらうことができ、新薬服用で快方に向かい、元気も出てきて、体力も気力も出てきて、「これからは教室にも出てこれるでしょう」と言っていたぐらいでした。
 約六ヶ月前からベネフィシエンシア・ポルトゲーザの病院のUTIに入り、危篤状態の時もあったぐらいで、入退院を繰り返していました。
 葬式は当日五時からモルンビ墓地で行われ、約七十名が出席しました。
 氏は大正十年六月八日生まれで享年九十四歳。岐阜県加茂郡八百津町出身で、昭和十三年に親戚の構成家族の一員として移住、チエテ植民地に入植。農業に従事し、その後、サンパウロの町に移り、二〇〇二年から老ク連の俳句教室、書道教室、民謡教室と色々な教室を手伝い、二〇〇六年には熟連の第二書記を務めました。
 「書」が達筆なことから芸能祭、カラオケ大会の大文字などすべてをお願いしてまいりました。日本の全老連からも表彰され、二〇一四年からは相談役を歴任していました。
 なお、四十九日法要は五月九日十三時より、東本願寺で執り行われます。


纐纈さん、長いことお世話になりました

サンパウロ中央老壮会 金籐泰子
 纐纈蹟二さんが亡くなられた。
 「あぁ、とうとう逝ってしまわれた」と思った。もう何ヶ月も前からUTIに入っていた。
 纐纈さんを知ったのは、花鳥会という俳句人を中心とした老人クラブが誕生する前からで、もう二十年以上になる。
 その後、老ク連の理事になり、会館にたびたび来るようになると、書(毛筆)をよくなさることから、老ク連のお礼状や年賀状、行事の際の横断幕などをよく書いて頂いた。
 そしてもともと趣味の多い人だったので、俳句だけでなく、短歌、民謡、書道、川柳、絵画、絵手紙教室など色々な教室に参加していた。そのほとんどで中心となり、先生の右腕となって世話人を引き受けてくれていた。
 厄介なことも纐纈さんに頼むと、大抵うまくさばいてくれ、本当に頼りになる人であった。
 民謡教室では小さい字では見辛いだろうと、皆に筆で歌詞を大きく書いてくれたり、歌の手本を示したりしていた。俳句、川柳では人の知らないような薀蓄(うんちく)を披露(ひろう)して笑わせたり、煙に巻いたり、とにかく物知りであった。
 十七年前から前立腺ガンを煩(わずら)い、注射や薬、化学療法で抗ガン治療を続けていた。ガンが肺まで来た時も、喉のリンパ腺まで来たときもいつも苦しい治療を笑い飛ばす前向きな人だった。
 また、お酒、特にピンガをこよなく愛し、ガン治療中でも「医者に聞いたら、『少しなら飲んでも良い』と言った」と、喜んで飲んでいた。
 俳句会が終わった後でも絵手紙の途中でも、民謡が終わった後でも、仲間と一杯傾けている姿はそれは幸せそうだった。
 今でも熟連の台所には、主の亡くなったピンガやら日本酒がいくつか残っている。いつか、纐纈さんを偲んで皆で一杯やって頂きたいと思う。きっと彼の地でも先日亡くなられた三浦さんや松平さん、内海さん等と楽しく飲み交わしていることだろう。本当に長いこと、お世話になりました。ここに衷心よりご冥福をお祈り致します。
 七十の年輪刻み共白髪 今の幸せありがとう【喜月】
(二〇一三年に纐纈さん夫妻の結婚七十年〔プラチナ婚〕を祝われて、纐纈蹟二さんが詠まれた句)


三浦登さんをしのんで

アルジャー親和会 玉田伯夫
 二月十八日、三浦さんが亡くなったと聞いて、とうとう亡くなられたかと思うほど、長い闘病生活でした。
 奥様は十六年前に亡くなっております。彼は奥様の看病でご苦労され、亡くなってからはすっかり力を落とされ、それが元での病気だったような気さえ致しました。
 三浦さんを私が知ったのは、彼がモジから通って来て、アルジャーで歯科医をしておられ、小笠原尚衛さんの孫娘のトミ子さんとお付き合いされ、結婚された当時からです。結婚後はモジに住んでおられました。
 その後、トミ子さんのおじに当たる小笠原千秋さんの経営するガソリンポストが思わしくなく、三浦さんがアルジャーに移転されて経営する事になりました。
 時期的にも良かったのか、順調に発展し、またトミ子さんの土地を整理されて、レストランやランショネッテ(軽食屋)を建てられ賃貸し、あちこちに土地を買われ、海岸にも別荘を作られたりしました。VW(フォルクスワーゲン)の代理店も経営されていたこともあります。三浦さんは経営の上手な方だったと思いました。
 彼が文協の会長当時は会館を改善されたり、文協発展にも常にご協力下さいました。
 海岸の別荘には、毎年、新年には親和会一同をご招待下さり、一晩泊りで皆を楽しませて下さいました。
 もうだいぶ前になりますが、老ク連が文協を借りて会員の作品をバザーで売ったことがありましたが、会長自ら会場作りから荷物の運搬までご協力下さいました。
 このようにして十二年以上、親和会の会長を務めて下さいました。
 一九七六年頃には、文協の皆が彼をアルジャーの市長に立候補しては、との意見が出ました。ただ、文協には一世ばかりでほとんど有権者もいないし、二、三世も少なく、ブラジル人の間ではそんなに知られていないので、無理かと思いました。彼がもし市長に当選しても、市長の手当ては必要ありませんので、全部、文協に寄付して下さり、新会館建設に寄付させて頂きたい。それが彼の希望だったようです。また、彼は福祉団体にも協力されておられました。
 特に希望の家の市川幸子さんとはご懇意(こんい)でバザーの協力から慰労会まで世話しておられました。
 また、老ク連の会長にも就任され、募金活動、新会館の増築に大変御協力されました。
 アルジャーのカマラ(市役所)からも名誉市民権を頂いております。このようにいつも人のため、皆のために尽くしてくださった方が淋しい最期で亡くなられた事をお気の毒に思うのであります。
ご冥福を心からお祈り致します。


二〇一四年度 事業報告

◎一月三十一日 第三十五回定期総会が熟連サロンにて開催。二十三クラブ三十六名が出席。五十嵐司会長が再選を果たした。
◎二月十六日 第三回マージャン大会開催 七卓二十八名が参加した。
◎二月十八日 教養教室の合間にアフリカのザンビア共和国でボランテイア活動をしていた吉田和代さんが来伯、本部サロンで講演。
◎三月三十一日 第一回スリーアイズ大会が本部サロンで行われ、出場十三チーム、六十五名が参加。優勝は中央老壮会のタンポポチーム、
◎四月六日 内海博相談役が入院先のインコール病院で逝去。享年九十一歳。
◎四月二十九日 ビンゴ大会開催。参加者は約百八十名。昼時間に高橋理学博士の健康講演も行われた。
◎五月九日 サンパウロ州パラグアス・パウリスタのへ一泊三日の親睦旅行。参加者は三十四名。
◎五月二十四日 第二十九回熟連ゲートボールふれあい大会開催。参加チームは二十四チームで寿組十二チーム、亀組十二チーム。鶴組の参加はなし。
◎五月三十日 指導者研修会が熟連サロンで行われた。講師は健康表現体操の川添敏子先生、踊りの玉井寿美子先生、宇野シニアボランティア。二十六名が参加した。
◎六月二十八日 第三十八回熟連クラブ大会・芸能際が静岡県人会会館で行われた。参加者は三百三十名。民謡、踊り、体操と盛りだくさん。司会は藤瀬圭子さん。審査員長に花柳竜伯先生、審査員に京藤間勘悦子先生、斉藤美恵先生、佐藤元宏先生の四名で福嶌総領事も出席。
◎七月四、五、六日 県連主催の第十七回日本祭りに出店。ちょうど来伯中の宇野妙子元シニアボランテイアも三日間、手伝ってくれた。
◎七月二十九日 第十四回ミニカラオケ大会が行われた。出演者は百八名。
◎七月二十七日宇野博シニアボランティアが二年間の派遣を終え日本に帰国。
◎八月五日 新しいシニアボランティアとして与那覇博一氏が着任。
◎八月十五日 第四回地蔵祭りが開催。導師はイビウナ日伯寺の櫻井聡祐氏。約四十名が参加。東京農大の沖真一氏による盆栽講座も開催。
◎九月二十六日 パラ州べレンの老人クラブの諸石輝雄会長が熟連を訪問。五十嵐会長、小坂副会長、松平副会長、玉井副会長と懇談。
◎九月三十日 ビンゴ大会開催。約百八十名が参加。与那覇シニアボランティアもちょんまげ姿で参加。
◎十月十五日 熟連サロンで大田宏人氏(曹洞宗僧侶)による終活セミナーとエンデングノートについて講演会開催。約六十名が参加。
◎十月二十二日 田中公道テノール歌手の独唱会が熟連サロンで行われる。
◎十月二十二日 松平和也副会長がリンパ腺ガンのため逝去。享年七十七歳。
◎十月三十一日 老人週間を各団体それぞれが行うことになり、熟連は「第一回熟連祭り」と題して開催。
◎十一月二十三日 第二十回親睦カラオケ大会を静岡県人会会館で開催。百八十四名が参加。
◎十一月二十八日~十二月一日 リオ・グランデ・ド・スール、グラマードへ三泊四日間の親 睦旅行。二十四名が参加。
◎十二月九日 年末募金の寄付を兼ねた施設訪問でやすらぎホームとイペランジャホームを五十嵐会長、小坂副会長、与那覇シニアボランティア、畠中の四名で訪問。
◎十二月二十二日 年末助け合い募金で三十五団体から集まった善意を日系福祉団体十団体へ贈った。
◎十二月二十三日 松平和也副会長の追悼マージャン大会を開催。七卓二十八名が参加。
◎JICAシニアボランテイアの宇野博先生を傘下のクラブと福祉団体へ派遣し、会の活性化を図る。
◎八月からは、今年から就任したJICAシニアボランテイアの与那覇博一先生を以下の熟年クラブへ派遣し、クラブの活性化を図った。
・八月二十一日モジ中央日会老人部、二十七日サンパウロ鶴亀会
・九月十三日サンパウロ中央老壮会、二十一日ピニェイロス親睦会老人部、二十二日サント・アマーロあおぞら会、二十三日アチバイア清流クラブ、二十四日イタぺチ万寿会
・十月四日ビラ・ソニア老壮クラブ、十二日リベロン・ピーレス錦友会、二十日みずほ福寿会、二十三日イタケーラ寿会、二十八、二十九、三十、三十一JICA
・十一月六日アルジャ新和会、十四日コチア青年連絡会、十五日桜会、二十七日カンピーナス明冶会
・十二月十三日インダイアツーバ親和会、十四日ピニェイロス親睦会老壮部、十五日みずほ福寿会、十八日モジ・中央日会老人部
◎熟連教養教室を以下のように開催した。
・毎週月曜日・水曜日 戸塚マリ先生指導
 健康体操教室を八十四回開催 計1332名
・毎週月曜日午後 玉井寿美子先生指導
 舞踊教室を四十二回開催 計638名
・毎週火曜日午前 足立弘子先生指導
 コーラス教室を四十八回開催 計703名
・毎週火曜日午前 大矢進貞先生指導
 マージャン教室を四十五回開催 計629名
・毎週火曜日午後 田巻夏江先生指導
 カラオケ教室を四十六回開催 計883名
・毎週水曜日午前 五十嵐さなえ先生指導
 日本語教室を三十一回開催 計204名
・毎週水曜日午後 合田郁子先生指導
 民謡教室を四十六回開催 計448名
・毎週木曜日午前 寺田洋子先生指導
 練功教室を四十二回開催 計412名
・毎週木曜日午後 役員の協力で
 カラオケダンス愛好会を四十一回開催 計1065名
・毎週木曜日午後 岩崎ルリカ先生指導
 ポ語教室を四十三回開催 計1002名
・毎週土曜日午前 川添敏江先生
 健康表現体操教室を四十四回開催 計1513名
・毎月第2・第4金曜日午後 若松孝司先生指導
 書道教室を二十一回開催 計758名
・毎月第2・第4金曜日午前 若松孝司先生指導
 書道(百人一首)教室を二十一回開催 計229名
・毎月第1・第3月曜日午後 田中保子氏指導
 百人一首会を二十一回開催 計109名
・毎月第2月曜日午後 樋口玄海児先生指導
 俳句教室を十一回開催 計74名
・毎月第2火曜日午後 柿島貞子先生指導
 川柳教室を二回開催 計12名
・毎月第1・第3金曜日午前 石井恵子先生指導
 絵手紙教室を二十二回開催 計263名
・毎月第2・第4土曜日 名画友の会主催
 名画鑑賞会を二十四回開催 計542名
・毎月第1土曜日
 なつメロ合唱の会を十二回開催 計208名
◇年間会議開催数は、代表者会議十二回、理事会十三回、会計監査十三回。
◇各熟年クラブや他の団体の招待に応じて役員が出席した回数は十六回を数えた。
◇宿泊施設とサロンや会議室は大いに利用され、運営経費の一助となった。
◇高齢者用品の取り扱いにより、生じた礼金も運営経費を補った。
◇サンタ・クルース病院の割引診察によって、会員の高額医療費の援助となっている。
◇今年はプレベンチ・セ二オルの医療保険の世話をし、安い保険料で医療を受けることが出来て、会員及び賛助会員に喜ばれた。


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