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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2016年2月号

2016年2月号 (2016/02/18) 新執行部で二〇一六年が始まる

 熟連第三十六回定期総会が、一月二十九日午前十時から当会サロンにて開催された。
出席は二十二クラブ、三十四名が出席。玉井須美子副会長の司会ではじまり、五十嵐会長から推薦された小坂副会長が議長を務めた。書記には今年はポルトガル語が当会コンタドールの新宅利和氏、日本語は玉田伯夫書記理事が任命された。
 最初に五十嵐前会長から「本日は天候不順の折柄、遠路はるばるまた、ご多忙中の中、ご出席ありがとうございます。老人クラブの現状は、本家日本でもこの十五年間、会員減少が叫ばれており、全老連でも歯止めをかけようと、百万人会員増強運動などに取り組まれております。私共熟連でも同様に会員を増強すべく会名を熟連と変更し、もう少し若い世代にも親しみやすく、また、入会の年齢の若返りを図ったりと、他団体に働きかけながら色々試みまして、わずかながらでも増えたのでは、と思っております。
 さて、私はこの度、後進に道を譲ることになりました。振り返ってみますと、六年三期を無事、務めることができましたのも、一重に皆様方の協力に負ったところが多いと思っております。私はこれまで研究一筋のまったくの世間知らずで過ごして参りました。熟連の組織に入りまして、色々な人にめぐり会い教えを得たことが最大の喜びと思っております。この熟連には一世、二世とさまざまな世代の人が属しておりますが、非常に仲良くやっております。これは日系人としての共通の価値観を持っているからこそと思います。この素晴らしい財産をこれからも十分に生かし、継続していって欲しいと思っています。今期からは上野美佐男さんに熟連の舵取りをお願いする訳ですが、皆様もご存知の通り、大変にまじめで人情味あふれる素晴らしい方です。どうぞ、安心して任せて下さい。最後に私は皆様のお蔭で人間的にも成長したのでは、と思っております。本当に長い間、ありがとうございました。このループタイは全老連の四十五周年の時に頂いた鎌倉彫のものですが、上野さんにバトンタッチの証として、ゆだねたいと思います」との言葉が述べられた。その後、二〇一五年度事業報告が玉田伯夫書記理事から報告され、五月のゲートボール大会、六月の熟年クラブ大会と芸能祭、十一月のカラオケ大会等外部での三大事業、熟連サロンで行われた十月の熟年祭り、年二回の熟連ビンゴ大会、年一回のミニカラオケ大会、それぞれの教養教室、講演会など滞りなく行われたことが報告された。
 それぞれの事業に対する決算報告も上野美佐男会計理事から読み上げれた。
 小野忠司正監査から「間違いありません」という監査意見書が出され、二〇一六年の事業案(玉田伯夫書記理事より報告)、二〇一六年度予算案が(上野美佐男会計理事より)発表され、どちらも拍手で承認された。
 その後、役員改選があり、会長から一つのシャッパの提出があり、当日出席の代表者の前で新しいシャッパの名前が一人ひとり読み上げられ、満場一致で承認(しょうにん)された。
 中川浩巳援護理事による閉会の辞で今年の総会は無事終了。昼食後、解散した。
 二〇一六、一七年の新役員は以下の通り。
会長-----上野美佐雄(みずほ福寿会)
第一副会長--玉井須美子(サンパウロ鶴亀会)
第二副会長--辺原よし子(サ・ベルナルド松寿会)
第三副会長--広瀬哲洋(コチア青年連絡会)
第一書記---西丸俊子(モジ・中央日会老人部)
第二書記---玉田伯夫(アルジャー親和会)
第一会計---高山友巳(サンパウロ中央老壮会)
第二会計---戸田房子(プラッサ・ダ・アルボレ老壮会)
文化体育理事-中川浩巳(ピニェイロス親睦会)
管理理事---森博(サント・アンドレ白寿会)
援護理事---西一人(ジュンジアイ睦会)
正監査----小野忠司(イタペチニンガ千歳会)
正監査----栗山安啓(なつメロクラブ)
正監査----相沢絹代(サンパウロ鶴亀会)
捕監査----檀定則(イタペチ万寿会)
捕監査----滝ヶ平功(ビラ・ソニア老壮)
捕監査----阿部四郎(セントロ桜会)
 以上、理事十一名と正監査役三名と補監査役三名が決まった。


就任のご挨拶

 暑い日が続いていますが、皆様お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 この度、役員任期満了に伴い、前任者五十嵐司会長の後任として、会長に就任することになりました上野美佐男でございます。
歴代の会長をはじめ、多くの先人達が築き上げられたブラジル日系熟年クラブ連合会(熟連)の歴史と、伝統の重さを実感し職責の重大さを考えますと、身の引き締まる思いです。
 もとより浅学非才ですが、これからの熟連の充実と発展のために、努力して参りますのでよろしくお願い申し上げます。
 さて、熟連の活性化を図るためにはどうしたら良いでしょうか、皆様と考えてみたいと思います。どこのクラブも会員を増やす努力をして居られると思いますが、なかなか入会者がないのが現状でしょう。魅力的なクラブにするにはどうしたら良いか、支部と支部との交流を深め、熟連との繋がりを強化して活気に満ちた会にしたいと思っています。また、熟連の活動内容を会員の皆様の魅力あるものにし、健康保持、趣味、教養向上のための催しなど、研究する課題が多々あると思いますので皆さんの知恵を貸して下さい。この熟連は会員の皆様の物です。リベルダーデにお出かけの際は、気軽に立ち寄っていただけるよう、親しみのある熟連センターにしたいと思っています。皆様方の御支援とご協力をお願い申し上げます。
 最後に皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして就任のご挨拶と致します。


二〇一六年事業計画案

◎一月二十九日=第三十七回定期総会を熟連サロンで開催する。
◎三月二十日=第六回マージャン大会を熟連サロンで開催する。
◎四月二十九日=熟連親睦ビンゴ大会を熟連サロンで開催する。
◎五月二十一日=第三十一回ゲートボールふれあい大会を連合スタジアムで開催する。
◎五月三十一日=カラオケ教室を中心に第十六回ミニカラオケ大会を熟連サロンで開催する。
◎七月三日=第四十回熟連クラブ芸能祭を開催する。場所は未定。
◎八月十九日=第六回地蔵祭りを熟連サロンで開催する。
◎九月三十日=本年二回目のビンゴ大会を熟連サロンで開催する。
◎十月三十一日=熟年祭りを熟連サロンで開催する。場所は未定。
◎十一月二十七日=熟年クラブカラオケ大会を開催する。
◎サロンでは健康表現体操、舞踊、コーラス、カラオケ、民謡、日本語、練功教室、書道(二種)、ポ語教室、百人一種、俳句、川柳、絵手紙、マージャン教室とカラオケダンスなどを定期的に開き、会員の生きがいとする。なつメロ合唱や名画鑑賞などの集いも催し、高齢者の楽しみとする。
◎他のクラブとの交流と会員の慰安。見聞を広げるための旅行、その他に親睦のための日帰り旅行なども行う。
◎六月まで各クラブへ与那覇シニア・ボランティアを派遣する、また要望があれば他の講師も派遣する。
◎与那覇先生の指導者研修会を今年中に行う。
◎今年も会員の親睦と啓蒙のために熟連機関紙「老壮の友」を毎月発行する。
◎サロンの空き時間を利用して、出来るだけ講演などの催し事を開催する。
◎毎年参加していた県連の日本祭りも、場所代次第で参加か否か決める。
◎今年も年末助け合い募金をして、福祉施設に寄付を贈る、
◎会員のために日本語書籍、DVDなど文化方面の便宣を図る、
◎サンタ・クルース医療保険(PLASAC)と(PLEVENTE SENIOR)の医療保険の取り扱い事務をする。
◎福祉センターの宿泊施設やサロンの利用で運営資金の一助とする。


お手玉の可能性は無限

JICAボランティア 与那覇博一
 「わぁ~、なつかしい!」、「昔はこうしてよく遊んだわ」、目をキラキラさせながら子供のような笑顔で遊ぶ姿は活き活きしていて、とても素敵です。
 みなさん、「お手玉」遊びをご存知でしょうか? 場所によっては「おじゃみ」など他の名称で呼ばれている地域もあるそうですが、日系一世、二世の方であれば殆どの方が知っている日本の昔遊びですね。どちらかと言えば、子供の遊びであったこのお手玉、他にも折り紙やけん玉、あやとりなどの昔遊びが実は高齢者の活動にも大変良いと見直されているのです。
 お手玉の歴史は古く三千年以上も前に遡り、エジプトのピラミッド周辺の墓にお手玉をしている壁画が発見されたとのこと。日本では平安時代にシルクロードを経て中国から伝えられたようです。
 最近、日本のテレビでも紹介されていたそうですが、脳の活性化に効果があり認知症予防にも注目されているアクティビティで昔を思い出す活動は「回想法」とも呼ばれて生活の中に生きがいを与え、生きる力にも繋がるとのこと。
 特に実証されているのが、あえて自分の利き腕と逆の手を中心にして逆回りに行うことで脳の前頭部が活発になり、やる気を高めるドパーミンなどが分泌され、うつ病や睡眠障害の治療にも効果が見られるそうです。
 英国の研究チームがジャグリングという同種の遊びで実験した研究結果では、六週間の練習で脳の神経線維が約六%も増加、練習を止めた四週間後でも効果は持続していたとのことです。
 このように素晴らしい効果のある日本の昔遊び「お手玉」なのですが、調べてみると各地のクラブには殆ど置いてないことが分かりました。そこで昨年の六月頃から各地クラブの代表者を通して、みなさんにお手玉遊びを復活・普及させようとお手玉作りのご協力をお願いしています。いくつかのクラブは完成して活動を始めているところもあります。製作自体をクラブ活動の一つにしてみんなで取り組んでみるのもいいかもしれません。 
 製作内容は①一人二個の計算で活発に出席している人数分を作る、②作り方は何種類か、ありますが裁縫が得意な方を中心に自由、③生地のデザイン、玉の大きさ、中身(あずき・大豆他)なども自由、④どうしても作れない事情があるクラブはモジ・ダス・クルーゼスなど製作を請け負うクラブもあるので連絡して下さい(一個=一・五レアイス)。⑤できれば二月中までに完成するようにお願いします。
 今後の活動内容は私の巡回時に詳しくお伝えしますが、お手玉を使った基本的な体操と遊び(レク)、二人やグループでできる活動などを考えています。
 実は私もまだ基本的なことしかできません。それでクラブに必ず何人かいる上手な方に教わりながら上達したいと思います。
 お手玉は様々な模様の生地で作られているので見た目もカラフルで視覚的にも楽しめますし、アートとしてインテリア(飾り物)にするのも良いかも知れません。ブラジル人にも好評で一昨年まで出展していた日本祭りの熟連売店では販売していたこともあると聞きました。動物の形にしたり、漢字を入れたり工夫すればもっと好まれるでしょうね。また、中身にハーブやアロマ液を入れて香りを楽しんだり、トルマリン石など特殊岩石を入れて健康効果を図る試みもあるようです。
 また、お手玉は子供からお年寄りまで誰でも楽しめる遊びですので世代間交流にもぴったりです。家族分をリビングに飾って置くといつでもみんなで遊ぶことができます。スマホなどでゲームばかりするよりも良いのでは?
 みなさんもお手玉の可能性を広げて見ませんか?
 手作りの温かさが感じられるこのお手玉遊びを通してたくさんの人に笑顔の花が咲くことを願っています。


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