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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2016年4月号

2016年4月号 (2016/04/14) 与那覇先生のレク指導者研修会開催

 与那覇先生のレク指導者研修会が三月二十九日火曜日、熟連サロンで行われた。
 十クラブ二十四名が集まり、遠い所ではリベロン・プレット壮寿会から二名の参加者が駆けつけて来て下さった。
 この講習会はシニアボランテイアの先生がブラジル最後の締めくくりに各クラブの指導者の方々に覚えてもらい、それを各クラブの会員に指導していただきたいとして行うものです。
 十二時から始まり、最初に中川浩巳文化理事の挨拶があり、「この研修会は与那覇先生が今までに各クラブに行き、皆さんに色々なレクリエションを行いましたが、今日はそれの総まとめ。しっかりと覚えて帰って下さい」と挨拶をした。
 続いて与那覇先生にバトンタッチして研修会は開始。まず自己紹介から始まり、「家族と共にブラジルに来て一年と七ヶ月が経ちました。これから行う講習会は、今まで評判のよかったものを取り入れてご紹介します。ぜひ、各クラブに帰られてから実行して下さい」と挨拶。その後、ぼけない音頭を全員で合唱して、レクリエーションに移った。最初はボケないための指の体操から始まった。
 指体操ではグー、チョキ、パーを左右交互に出したり、間に手拍子を入れたり、歌に合わせて交換したり、グー、チョキ、パーの代わりに左右別々の数を指で出したり、時には手を上下にして出したり、手と足を同時に出したりと、様々なパターンを紹介。
 約三十分の休憩後はお手玉体操に移り、お手玉を投げ上げたり、指に挟んだり、手の甲で転がしたり。皆、真面目にやっているのだが、キャーキャー、ワーワーと騒がしい。気分はいつの間にか皆、小学生。お手玉は五十年、七十年ぶりという人や、初めてという人もいて、夢中になっていた。日本の昔遊びは先にNHKでも脳を活性化するとして放送していたが、与那覇先生の狙い通り、ボケ防止に最適だと思われる。
 参加者の一人、鶴亀会の相沢絹代さんは「昔、子どもの頃に遊んだけれど、やっていると何だか懐かしさが一杯あふれてきました。お手玉はボールのように転がっていかないので、足の悪いお年寄りにも大変良いレクリエーションだと思う」と語っていた。
 次はお手玉を輪投げのように紐(ひも)で作った輪(サークル)の中に投げ込むゲーム。チーム別に行なうが、お手玉は転がらないし、最高点の中央に重なって入ることもあり、ボールとか、輪投げとかとまた違った趣(おもむ)き。
 締め括りはお手玉を頭の上に乗せ、しばしの静止。その後はモデルよろしくお手玉を頭に乗せたまましずしずと歩いて回る。これは精神を集中させる訓練だとか。最後に「礼」でお手玉を頭からすべり落とし、手でキャッチ出来た所で終了、記念撮影。お疲れ様でした。


熟連マージャン大会

 二〇一一年から始まった熟連の「賭けない!飲まない!吸わない!健康マージャン教室」も今年で五年になり、七回目を数えるマージャン大会が三月二十日日曜日、熟連サロンで行われた。
 今回の参加者は八卓三十二名で、商品は一位、二位、三位、大波賞、小波賞、ブービ賞と平和賞がある。
九時三十分から始まる予定であったが、出席予定だった二名が急用で参加できないということで、急きょ二名の別メンバーを呼ぶことになり、定刻は七卓二十八名からの開始となった。
 最初に大矢主管からルールの説明があり、三十分を一回として、一回戦が終るたびに抽選してメンバーが入れ替わる。メンバーが変わりながら五回を三十二名が戦うというルールである。十時には八卓三十二名、全員が揃った。
 毎回のことだが、一回終わる度に一喜一憂。和気藹々(あいあい)の中にも真剣勝負の気配が漂う。五回を戦い抜くのは、熟年者でも結構、気力体力が必要と思われる。大会後の後日談では、男性陣が結構、優しかったと女性人からの声。今回のマージャン大会の結果は以下の通り。
 一位・中村泰さん。二位・石尾昭二さん。三位・長谷川明美さん。大波賞はプラス点とマイナス点で差が多い人で、雨宮たかしさん。小波賞はマイナスとプラスの差が小さい人で森田泰江さん。ブービ賞は小森さん。あまり点数的な差がないという平和賞は中尾契信さん。終了したのは夕方の四時過ぎで三十二名が卓を囲んで楽しんだ一日であった。


内山卓人援護理事逝去

 内山卓人元援護理事が四月二十九日にオザスコ市立病院で逝去された。山口県山口市出身。享年八十一歳。
 内山さんは昨年六月に転倒し、大腿(だいたい)骨を骨折。手術をしたが立つことが困難となり、寝たきりの生活を余儀なくされた。奥様の秀子さんが介護に専念してきたが、糖尿病もあり、なかなか回復に結びつかなかった。二十九日夕方に心拍が乱れ、病院に担ぎ込んだが十五分ほどで亡くなり、死因は心臓発作であった。葬儀は翌三十日、午後四時からバルエリ市の墓地にて行われた。熟連からは上野美佐男会長他役員、職員等が参加。ご家族、親戚、知人等にしめやかに見送られた。
 内山氏は二〇〇四年から二〇一四年まで熟連の第一会計、援護理事、監査役等を歴任。熟連の仕事を熱心に務められた。日本のJICAからシニアボランティアの先生が来られると、自分の車で各クラブまで一緒に行き、ご自身の手品なども披露し、人々を喜ばせていた。また毎週木曜日にはカラオケダンスに参加して、機械の操作などを手伝ったり、ビンゴ大会、ゲートボール大会、芸能祭など熟連の行事にも率先して手伝ってくれ、面倒見の良い人であった。ここに会員一同、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。


お手玉レクを日本祭りで!

JICAシニアボランティア 与那覇博一
 昨年から取り組んでいるお手玉レクが日系社会各地で大変好評です。お手玉の効用が見直されていることについては本紙「老壮の友」二月号の記事に載せましたが、各地域のクラブでお手玉製作もだいぶ進み活動も広がってきました。
 今後も巡回訪問でお手玉体操やレクを紹介して行きますので楽しみにして下さい。しかし早いもので私のJICAボランティアの任期も残り三ヶ月余となりました。ブラジルで買った時計はだいぶ速いように感じています。活動が継続できるようにと各クラブのレクリーダー用に指体操やお手玉レクについて手順を書いたマニュアルを用意したので後でお届けします。ぜひ、活用して下さい。
 また現在、調整中ですが「お手玉品評会」(仮称)を計画しています。工夫した特製お手玉(二~五個)を製作して頂き品評会を開催し、入賞した作品には景品授与と日本祭り(七月八日~十日)会場に展示紹介します。五月三十一日締切で、六月中旬に選考会を予定しています。みなさん、ふるって参加して下さい。
 また、日本祭りの高齢者広場ではお手玉レクや体操、お手玉ダーツゲームを予定しています。これにも皆様の参加ご協力を宜しくお願いします。
 ちなみに私は七月十一日に日本帰国予定です。日本祭りが最後になりますが大いに盛り上げて花道を飾りたいと考えています。皆さん、一緒に沢山の笑顔の花を咲かせましょう。


花寿司を作った! ~熟連初の料理教室~

 日本の書道家で料理研究家でもある千葉市在住の鈴木美津子先生が三月三十一日、ブラジル旅行の合間を縫って熟連に立ち寄られた。
 先生は三十年ほど前、日本企業の駐在員のご主人と共に三年ほどブラジルに滞在されていたことがあり、現在はご子息がやはり企業の駐在員として、滞伯されていることから、その慰問方々再訪されたもの。
 この日は誕生日やお祝いに喜ばれる花寿司の講習をして下さるとのことで、紹介者の阿部スミ子先生と関係者、それに熟連の職員も参加させて頂いて、花寿司作りを体験した。
 まずは基本の花寿司チューリップの太巻き寿司、続いて桃の花、バラの花などを巻いた。かんぴょう、のり、でんぶ等はすべて先生が日本から持参して下さった。
 皆、初めての花寿司挑戦で、時間もかかったが、それぞれの個性あふれる花が咲き、出来上がって海苔巻きの切り口を見る時の悦びはひとしおだった。サロンでの料理講習は初めてなので、水周り関係の設備もなく、台所とサロンを行ったり来たりで少々手間取ったが、やってみれば何とかなるもので、「機会があれば、またやってみたい」と参加者の声。
 以下、基本の花寿司の作り方
 すしめしをあらかじめ①図のように分けておきます。このようにすると自然に寿司飯の量の目安がつきます。
 海苔の上に寿司飯二〇〇gを広げましょう。その際、海苔の向こうと手前は一・五㎝ずつ残し、左右の端いっぱいに広げます。ヨコ中央に菜箸を置き、菜箸の向こうと手前に七〇gずつの寿司飯で山を作ります。この山の形は、なだらかよりも、切り立った形の方が仕上がりがきれいです。
 二つの山肌にそって、一枚の海苔を、ふんわりとかけます。谷のところは菜箸でしっかりと押さえ、山の頂きはゆとりを持たせます。
 谷の部分に桜でんぶ二〇g(大さじ山盛り二杯)を入れ、菜箸で平均にならし、さらにしっかり押して、落ち着かせます。
 両側の山と山を寄せ合わせて、谷の桜でんぶを隠してしまいます。これで「花」と「花の茎」が出来たわけです。
 両外側の山肌に、ほうれん草を並べます。山の頂に近い所は少し厚めに、山すその方は薄くすると、葉の形がきれいです。
 さあ!ようやくここから巻く仕事が始まります。図のようにまず、巻きすごと九〇度、向きを変えます。
 巻きすの左右、両側を持って寄せ、左手を下から当てて、軽く持ちます。
 右手で海苔の両側を開き、ここに最後に残しておいた寿司めし六〇gを入れて平均にならします。
 巻き込みます。すだれごと、元の横位置にし、手前からしっかりと巻き込み、すだれごと形をととのえます。
 軽くたたんだ濡れ布巾で海苔巻きの両端を丁寧に押さえて形を整えます。この作業はどの巻き物にも共通です。
 とうとう、巻き上がりました!一本を七つに切り分けます。良く切れる包丁で、手前に引くような気持ちで切って下さい。
花寿司の作り方.jpg


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