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熟年クラブ連合会
     活動報告  (最終更新日 : 2019/02/15)
2016年7月号

2016年7月号 (2016/07/13) 小川全夫教授、日本の現状を講演

 六月十七日朝九時から一時間、熟連のサロンにおいて小川全夫(たけお)教授の講演が行われた。参加者は約六十名。
 小川教授は九州と山口両大学の名誉教授で高齢者福祉の専門家である。熟連の講演では日本の高齢者の介護制度の現状と生涯現役で暮らすには…などを話した。最初に人は百二十歳まで生きる可能性がある。現在、日本では百歳以上の高齢者が六万人以上いる。
 先の熊本地震では、地震後、避難所で暮らしていた高齢者が「何もすることがない」「話したくても話し相手がいない」など精神的な問題から派生して、病気になったり亡くなられた方もいた。また、衛生局の人が口内の衛生管理を指導し、亡くなる人が減少したとの報告もあった。
 今まで高齢者の多い県は沖縄であったが、現在は長野県が一位。長生きの秘訣は、①定年退職しても仕事を続けている。小さな畑を作っているなど。②お口の衛生管理③今を大事にすること④他の人と話をすること⑤食べ物の調理方を変えることで長生きができる、と話した。
 また、沖縄では百歳以上の人が暮らす村があったり、ある場所では高齢者ばかりでバラン(寿司や刺身の緑の飾り)を作り、大変な収入を上げている町があったりする。
 他にも「シルバー人材センター」という高齢者の働く場所があり、そこでは庭の手入れ、部屋の掃除、公園の手入れなどで高齢者が収入を得て働けるよう紹介している。
 また、孤老を防ぐ目的で一軒の家に集まり、カフェやお茶など飲みながら、他の人と会話をしたり、古本などを物々交換したりしてふれあい、一日を楽しく過ごすことで家に閉じこもりがちな人をサポートしている。
 また、日本ではロボット産業が盛んで、老人とおしゃべりするロボットで痴呆症の改善に役立てようと研究開発をしているなどの事を説明した。
 小川氏は若いころにブラジルを訪問したことがあり、今回は五十年ぶりの来伯。ロボット産業などの更なる発展には海外との協力も必要と力説し、「ラテンの国のブラジル人は陽気でくよくよしないから、日本の高齢社会に活かせるものもあるのでは…」と話し、「大好きなブラジルとこれからも何らかの形で関わり続けたい」と話を結んだ。


帰国のご挨拶

JICAシニア・ボランティア 与那覇博和
 早いもので二年が経とうとしています。ブラジル日系熟年クラブ連合会の皆様には大変お世話になり心より感謝申し上げます。ありがとうございました。充実した二年間で幸せでした。
 皆様から頂いた数多くの親切と教え、また楽しかった思い出は決して忘れません。
 私の願いはただ一つ、皆さんの健康と幸せです。どうか、これからもお体に気をつけて人生をうんと楽しんで下さいね。
 JICAから高齢者介護のボランティアとして派遣され、ブラジル日系社会の各地域の老人クラブを巡回(約百四十回)しました。主なテーマは要望の強かったボケ防止(認知症予防)のテーマを中心に健康講話、体操やレクリエーションを実施して参りました。事故や怪我もなく、ここまでこれたのは皆様のおかげです。
 食生活や運動、休息など基本的な生活習慣に気をつけること、明るく前向きに笑いや楽しい会話を心掛けること、家でもできる簡単足腰運動、認知症予防にも良い指体操やお手玉レクリエーションなどを提案してきました。
 皆さんと過ごした経験はどれも思い出深いものばかりです。たくさんの笑い話(ピアーダ)や感銘を受けたご苦労の経験談は私の心の中で大切な宝物になっています。
 また、ご馳走になった各地での食事は大変おいしく、あらためて日本人として生まれて良かったと和食の素晴らしさを味わう経験になりました。おかげ様でだいぶ太りましたが・・・。
 また、特に印象深い出来事は昨年の十一月にUSP(サンパウロ大学)の老人学国際学会で認知症予防をテーマに指体操の発表をさせて頂いたことです。USPの教授や学生達との交流、また伯国の老人施設支援、様々なイベントやフェスタにも参加させて頂き有意義でした。
伯国の介護体操(ダンサ・セニア初級)の資格も取得でき勉強になりました。日本で普及することができれば、と考えています。
 熟年クラブの行事等では歌や手品、おかしな変装でかなりふざけたこともしましたので大変失礼いたしました。「岸壁の母」は私の十八番になりました。
 後半に力を入れたお手玉は、製作に皆様のご協力を頂きほとんどの支部で準備できました。六月には「第一回お手玉品評会」も実施でき素晴らしい作品が完成して感動しました。七月八日~十日の日本祭りで作品を展示する予定です。また、日本祭りではお手玉レクリエーション(体操やゲーム)のプログラムを担当することになりましたので皆さん、ぜひご来場下さい。 
 シニアボランティアとしては前代未聞の七人家族(子供五人)でブラジルにやって来たことは「NOSSA」とみなさんを驚かせましたね。慣れるまでは大変でしたが今では子供達もポルトガル語を覚えて友達もできてブラジルが大好きになりました。
 スケールの大きなブラジルでの経験は私たち家族を一回りも二回りも大きく成長させてくれました。この経験は大きな財産になることでしょう。子供達の中から日本・ブラジルの懸け橋になる人材が育ってくれることを願って止みません。私達家族にとってブラジルは第二の故郷と呼ぶのに十分な二年間の経験でした。これからはブラジル日系社会のファミリアとして加えて頂けると嬉しいです。
 最後にブラジル日系熟年クラブ連合会の会長をはじめ、理事・役員、各支部の皆様、特に事務局の皆様には私の活動に理解を示して下さり、好きなようにさせて頂いたことに深く感謝致します。
 日本、沖縄に帰り介護の仕事を続ける予定ですがチャンスがあれば、再度ブラジルに戻ってきたいと考えています。カルモ公園に私の名前で植樹した桜の苗がいつの日か大きくなって成長し満開の花を咲かせることを楽しみに夢見ています。
 ありがとう日系社会のみなさん!ありがとうブラジル!また、いつかお会いしましょう。お元気で!


ありがとう!与那覇先生、お手玉品評会と送別会

 二〇一四年七月、着任されてより二年。熟年クラブの活性化に尽力して下さった与那覇先生がいよいよこの七月十一日に任期を終え帰国されることになりました。
 長いようで短い二年間でしたが、色々と教えて下さりありがとうございました。最後の最後までハードな日程をこなし、持ち前の明るさと謙虚さで会員みんなに惜しまれながらのお別れです。
 六月十七日は代表者会議の後、ご家族の皆様もお招きし、送別会を行いました。
 食事の後、先生とご家族の方全員で、沖縄の歌「♪安里屋ユンタ」を二女の鈴さんの弾く沖縄三線に合わせて歌われました。その後、先月行われた沖縄民謡大会で優勝した長女の優衣さんが「♪ワラビがみ」を歌い、皆さんのからの要望で、先生のお得意の手品を披露しました。この手品は毎回クラブの例会などで披露していて、皆さんお馴染みですが、やはり何回見ても楽しいものです。そして種明かしをいろいろ教えて下さいました。
 三時からはいよいよ与那覇先生が力を入れているお手玉の品評会となり、短期間にも拘らず二十六組の力作が集まりました。披露されたお手玉はイチゴ型、ふくろう型やオーソドックな定番型などがあり、上野会長をはじめJICAの綿山友子氏、中川文化理事などが基準に基づき、アイディア、実用性、美しさなどを丁寧に審査しました。その結果、会長賞、文化理事賞、JICA賞などが選ばれ、この七月の日本祭りに展示されます。日本祭りに行かれる方は、ぜひ、子ども広場近くにあるお手玉コーナーにお立ち寄り下さい。以下入賞者。
会長賞=モジ日会老人部 西丸敏子
文化理事賞=ピニェイロス親睦会 菅原道子
JICA賞=サンベルナルド松寿会 上松玲子
JICA賞=サンパウロ中央老荘会 森岡久美子
JICA賞=アルジャ親和会 多田康子
JICA賞=サウーデ老壮部 山田かおる
JICA賞=モジ日会老人部 横山玲子
アイディア賞=サンベルナルド松寿会 片田かしみ
アイディア賞=サンパウロ中央老荘会 伊藤フミエ
アイディア賞=サントス厚生伯寿会 与那覇順子


ようこそ与那覇先生

ノーバ・エスペランサ老人クラブみどり会 上村春雄
 三月のいつ頃だったか、連合会の方より「与那覇先生は今年七月には日本に帰国されるまますが、先生がノーバ・エスペランサの老人クラブに行ってみたいと言われるのですが」との連絡を頂きました。
 四月の例会の時に皆さんに相談しましたら、「それならぜひ、来て頂こう」という事になって、先生に相談しましたら、五月十四日が空いているとの事で、その日に来て頂くことに決めました。
 待ちに待った前日の夕刻に先生から「今からバスに乗るからヨロシク」との電話がありました。バーハフンダを夜八時半に出られて、ノーバ・エスペランサには翌朝七時に着。十時間半の旅でしたが、お疲れの様子もなく、早速、私の家へ来て頂き、朝食を召し上がって頂き、その日の打ち合わせを致しました。
 先生は沖縄県石垣島のご出身だそうで、石垣島は本島より約四百キロ南だそうです。晴れた日には台湾がうっすらと見えるそうです。ほんとうに台湾に近いんですね。また、沖縄県には高い山が無くて、一番高い山でも標高五百メートル弱だそうです。サンパウロの標高よりも低いですね。そんな世間話をしているうちに時間が来ました。
 先生はご先祖様を大事にされる方らしく、我が家の仏前にもご焼香をして下さいました。こちらにお寺があるのなら、お寺にもお参りしたいと言われ、幸い、私はお寺のお世話もしておりますので鍵を持っていますから、本堂を開けて、そちらの仏前にもお線香をあげて頂きました。
 そうこうしているうちに時間も迫ってきましたので、急いで会場に行きました。午前十一時に始めることになっていました。私たちが到着したのが十時四十分。すでに大勢の会員の方が来ておられ、先生を歓迎してくれました。遠くから来られる方もおり、少し遅れて十一時半に始めました。
 最初に熊本県の大地震で多くの犠牲者が出ましたので、亡くなられた方のご冥福をお祈りして、一分間の黙とうを捧げました。
 次に老人クラブの歌を斉唱して、五月生まれの人達の誕生祝いをして昼食にしました。この日は皆さまの持ち寄りのご馳走を頂きました。
 午後一時から、与那覇先生の時間です。はじめに認知症の予防の話をいろいろして下さいました。それから指体操、お手玉と進み、皆、子供時代にかえったようで、楽しかったです。最後に手品も披露して下さいました。お見事でした。とても有意義なリクレーションでした。先生、ありがとうございます。
 先生は七月に帰国されるそうですが、またブラジルに来られることがありましたら、ぜひ、こちらにも来て下さい。では、お元気で。


与那覇先生をお迎えして

バレットス寿楽会 三川利男
 先生をお招きして、まず最初に伺ったのは、私たち年寄りが健康で長生きし過ごせるような様々な事柄をお話し頂きました。
 最初は指の運動で、両手を使いグー、チョキ、パーを交互に出す練習。
 次にお手玉で、親指と人差し指でお手玉をつまんでそれを持ち、中指、薬指、小指と順番に持ち替える。また、それを反対方向に戻す。上に投げて手の甲に乗せる。上に投げて手を一つ叩いて受ける。手を叩くのを二つ、三つ、四つと増していく。落とさずに取れるように練習する。お手玉を頭の上に乗せて、姿勢を正すなどです。
 足の運動、指の運動をして、脳の活性化をはかり、認知症を予防し、健康に過ごせるように教えて頂き、誠にありがとうございました。これらを継続していかなければと思っています。与那覇先生、本当にありがとうございました。


中央老壮会トレッキング、ネブリーナ公園

 中央老壮会は去る六月二十九日(水)、モジ・ダス・クルーゼスのパルケ・ダス・ネブリーナへ日帰りトレッキング旅行をした。朝七時半、熟連前をマイクロバスで出発した一行は約二時間半で目的地の公園に到着。一週間前の天気予報では六〇%の雨の確率と寒さの予測で、高齢者の山歩きにはどうなることかと心配したが、目的地に近づくにつれ、霧も上がり、天気も上々に。
 早速、熱いカフェやカンブシーのジュース、ドーナツなどを頂き、一息ついた所で、案内人の説明を聞く。
 このネブリーナ公園は、マッタ・アトランチカ(海岸山脈)の中にあり、海抜約九九〇mのECOFUTUROという自然環境を研究している団体が管理して、入山も一日六十人と制限している。山歩きには専門のガイドが十人に一人の割りで付き、樹木や森の大切さを説明しながら山を荒らされないようルールを徹底しているという。
 トレッキングのコースはその人の体力に応じて五つのコースに分かれている。我々は多分、老人、お子様用コースのようなのを案内人と共に歩いた。久しぶりに嗅ぐ森の腐葉土(ふようど)のにおい。清涼な空気に何とも心安らぐ心地。途中、切れるような冷たい谷川の水に足を浸し小休止。岸近くの水の流れのゆるやかなたまりには、メダカやおたまじゃくしが群れている。
 世界一小さいというミクロ蘭の自生を見たり、古い種類のユーカリ樹や氷のように冷たい樹肌の木を教わりながら歩き回り、最後は樹上につられた吊り橋を四つか五つ次々と渡り出発地に戻った。
 同行の与那覇先生は「今度来る時は絶対、子どもを連れて来たい」とこの吊り橋が気に入ったよう。また、九十一歳の川崎さんや八十九歳の玉井先生も無事に渡れるかと心配したが、「こんなもの、へっちゃらよ」と、健脚ぶりを発揮。
 二時の昼食はレンニャ(薪)の釜で作った田舎料理にカンブシーのカシャッサが美味しい。歩きまわったせいか、皆、食欲は旺盛。雑談の後、三時半には帰途に。命の洗濯をしつつ、自然の大切さを学んだ一日でした。
 ちなみにここにはオンサ、アンタ、ベアードやたくさんの蘭、特殊樹、昆虫、鳥類が生息し、マッタ・アトランチカ全体ではこの何倍もの生物が生息しているそうです。


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